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【特集】100作品紹介記念①:放送時期

【特集】100作品紹介記念①:放送時期

当ブログをお読みいただきありがとうございます。
「はじめに」で書いたとおり、このブログはNHK-FMで放送されているラジオドラマ番組「青春アドベンチャー」などで放送された作品を紹介するブログです。
お陰さまで、先日の「最後の惑星」(ユルゲン・ローデマン原作)が100番目の作品紹介記事となりました。
そこで自己満足ながら、この100記事を整理することにより、このブログのここまでの歩みを紹介するとともに、「青春アドベンチャー」全体の傾向との関係や今後の作品紹介の方向を示したいと思います。
まあ、自分勝手に盛り上がりたいだけの記事です!

紹介作品の放送時期

さて、まずは100作品を初めて放送された時期で分類すると下図のとおりです。

私がこの系列のラジオドラマを聴き始めたのは1980年代後期からであり、その時期に放送された作品から最近放送された作品まで、割りと満遍なく紹介できているようです。
ちなみに1980年代後期の番組名は「アドベンチャーロード」でした(番組の変遷についてはこちらの記事をご参照ください)。
2012年・2011年が多いのは、このブログを始めるにあたって最近放送された作品を優先的に紹介したためです。
2012年に関しては再放送分を含めて全作品の紹介が終わっています(2012年初出作品のまとめはこちら)。
2009年と2010年も紹介数が多いのですが、これは意図的にこれらの年の作品を紹介したというより、現在(2012~2013年)、再放送をされている作品がこの頃に初放送された作品が多く、再放送に併せて記事を作成したからです。
つまり青春アドベンチャーでは概ね2~3年前の作品を再放送することが多いことがわかります。
ちなみに2回以上再放送される作品は稀ですので、2~3年後の再放送を聞き逃すとその作品を聴くのは極端に困難になります。
この辺はライブラリー化してネットで公式配信すれば回避できるので、是非、実現していただきたいものです。

紹介作品が少ない時期

さて、1995年と2005年前後に紹介作品が少ない時期があります。
このうち2005年前後の時期は新作の放送自体が極端に少ない時期で、このまま番組自体がなくなるのでは?、とまで危惧された時期でした。
現在はまた新作の数が増えてきているのでほっと一息です。
1995年前後については新作の数自体は多かったのですが私の視聴が手薄な時期です。
ちなみに1995年初出で紹介済みの作品はダニエル・キイスさん原作の名作「アルジャーノンに花束を」だけで、これは1回あたり30分の特番ですので、レギュラー放送はまだ1作品も紹介していないことになります。
別にこの時期の作品が嫌いなわけではありません。結果としてそうなっているだけです。

最古は「二分割幽霊綺譚」

紹介済みの作品で一番放送時期が古いのは、1983年初放送の「二分割幽霊綺譚」(新井素子さん原作)です。
新井素子さん原作の作品は他にも「おしまいの日」と「グリーン・レクイエム」を紹介済みですが、まだまだありますので今後も紹介していく予定です。
1984年、1986年は紹介作品ゼロです。
この辺は音源もあまり持っておらず、今後、聴く機会も少ないと思いますので、紹介作品数が増えることはあまりないと思います。残念ですが。
ちなみに全作品が紹介済みなのは今のところ2012年だけです。
その他の年は、比較的近年については今後、紹介数を増やしていく過程でコンプリートが出来ると思いますが、穴がある年も多く、少し以前の年になると今後もコンプリートは難しいと思います。

最も多いのは青春アドベンチャー

続いては番組別の記事数です。

本ブログでは、「青春アドベンチャー系」の番組として、青春アドベンチャー、アドベンチャーロード、FMアドベンチャー、サウンド夢工房、カフェテラスのふたり、ふたりの部屋を原則的な紹介番組としています。
100作品をこれらの番組別に分けたのが上のグラフです。
やはり1991年から20年以上続いている「青春アドベンチャー」が最も多くなります。
そして5年続いた「アドベンチャーロード」が続いており、順当なところです。
ところが改めて見ると「アドベンチャーロード」と同時期に放送されていた「カフェテラスのふたり」の作品を一作も紹介していません。
「カフェテラスのふたり」は作品傾向が日常系よりで、ノンフェクションの作品も多い番組でした。
私の趣味と余りあわなかったこともあり、音源自体をほとんど所有しておらず、今後もあまり増えることはないと思います。
「カフェテラスのふたり」のファンの皆様、申し訳ありません。

サウンド夢工房は3作品のみ

「サウンド夢工房」から紹介しているのは以下の3作品。

  • わたしは真悟(楳図かずおさん原作)
  • 悲しみの時計少女(谷山浩子さん原作)
  • 愛と青春のサンバイマン(藤井青銅さん原作)

「サウンド夢工房」は「アドベンチャー系」の番組より「ふたり系」の番組に近いラインナップでしたが、ときどき「アドベンチャー系」の番組に近い作品も放送していました。
「サウンド夢工房」の放送期間はわずか2年ですが、上記の3作品はいずれも「サウンド夢工房」時代を代表する有名な作品です。
今後は「ユンカース・カム・ヒア」なども紹介していきたいと思います。

ちなみに「ふたりの部屋」及び「FMアドベンチャー」は古すぎて今ではほとんど聴くチャンスがありません。
特に「FMアドベンチャー」は興味深い原作の作品が多いので、是非聴きたいとは思っているのですが、なかなか難しいのが実態です。

一部特番も紹介

最後に「~系特番」としているのは、通常の15分または10分の枠ではなく、30分枠で放送された特番。
アドベンチャーロード系では、山田康雄さんのナレーションが印象的な「西遊妖猿伝」・「続・西遊妖猿伝」(諸星大二郎さん原作)の2作。
青春アドベンチャー系では「アルジャーノンに花束を」が該当します。
今後は30分番組に限らず、1時間の特集番組や、FMシアター、その他の番組も少しずつ取りあげて行きたいと思っています。

さて次回は、紹介した作品のジャンルと格付けとの関係について整理したいと思います。
どんな傾向があるのか、乞うご期待。

Hirokazu

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