先日、放送されたNHK-FM青春アドベンチャー「ふれるストーリーボックス」の最終話が「卒業式を探して」というタイトルで高校生の卒業式の日を描く作品だったのですが、その放送日はまさに2023年都立高校の卒業式がスタートする3月3日でした。
季節ものを放送するという意味では、夏の時期に戦争関係の作品を放送したり(こちらにまとめています)、年末にクリスマス関係の作品を放送したり(サンタクロースが歌ってくれた、クリスマス・キャロル、クリスマスの幽霊など)、主にFMシアターですが3月に震災関係の作品を放送する(どこかで家族、「はるかぜ、氷をとく」など)ことはよくあります。
しかし、作品内容に関係した歴史上の重要な日にひっそりと放送日をあわせるような、一種のお遊びも青春アドベンチャーでは度々行われているのです。
こういったお遊びは公式HPなどでも公表しないことが普通なので、気がついた人だけ慄然とすることになります。
是非同じ気持ちを共有して頂きたくて、思い出す範囲で一覧にしてみました。
その他、「碧眼の反逆者 天草四郎」の放送された4月6日から4月10日は原城の落城(4月12日)にかなり近い。
また、「タイムライダーズ」の放送期間4月3日から4月21日にタイタニック号の沈没日(4月15日)を含んでいますが、ピタリというわけではないので偶然かもしれません。
偶然という点でいうと「クリスマス・キャロル」の放送は原作の初版発売日にあっているのですが、これが両作品ともクリスマス近辺を狙ったからであって、その意味では偶然だと予想します。
なお、ここに記したのは私が覚えている範囲のものですので、忘れてしまったものや、そもそも気が付いていないものもたくさんあると思います。
気が付かれた方がいらっしゃいましたら是非ご教示ください。
一方、これらとは真逆の意味でちょっと恐ろしい放送スケジュールだった例もあります。
まずは「バイオレンス・ジャック」。
永井豪さんの漫画を原作とした作品で、大地震のあとの荒れ果てた世界が舞台。
放送は1994年10月11日から10月22日までだったのですが、そのわずか3カ月後の1995年1月17日に阪神淡路大震災が発生しました。
そして2011年1月24日から2月4日に放送された「サバイバル」(さいとうたかをさんの漫画原作)の時は、放送の約2カ月後に東日本大震災(2011年3月11日)。
青春アドベンチャーでは少なくとも漫画原作の大地震物は放送しない方が良いのかもしれません。