人気シリーズ「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズの総集編。
1997年1月に放送された第1作「キスまでの距離」から、2003年11月に放送された第7作「坂の途中」までの7作品が全10回に再構成されています。
実は本作品が放送された直後に、原作の第1シーズンの最後にあたる、第8作「優しい秘密」から第10作「夢のあとさき」までの最後の3作品が放送されました。
本シリーズは、青春アドベンチャーでは空前の長期シリーズですし、前作の放送からも約3年の期間が空いていたため、このような総集編を放送したものと思います。
さすがに7作品を全話(45回)、再放送するわけにもいきませんしね。
さて、本作品は過去の音源と、主人公のショーリこと和泉勝利役の内田健介さんの新規録音のナレーションを組み合わせて作成したものです。
本作品はもともとナレーション(ショーリのモノローグ)の多い作品なので、再構成もそれほど違和感はありません。
とはいえ、それだけであれば単なるダイジェストなので、作品として紹介するまでもないのですが、本作品は各回の最後に約1分半ほど、内田さんと、花村かれん役の長谷川真弓さんのトークコーナーがあるのがポイントです。
このトークコーナー、実は私もちゃんと聴いたことがなかったのですが、改めて聴いてみると、なかなか新鮮な内容です。
基本的にはその回のストーリーに関する感想などが中心ですが、その他、以下に例示するような収録に関することや、出演者自身に関することなども話していただいています。
(収録に関係するもの)
(出演者に関するもの)
1分半程度の短いコーナーなので、ボリューム感はないのですが、長期シリーズだとこういう企画も面白いですね。
そういえば、長谷川さんが内田さんの2歳年上(ちなみにかれんはショーリの5歳年上という設定)であることに改めて気づかされました。
よく考えられている配役ですね。
なお、2015年9月23日に放送された「今日は一日ラジオドラマ三昧」(第二部)の中でこの「メモリーズ」の第1回が流されましたが、残念ながらショートコーナーはカットでした。
スタッフは、脚色はいつもの佐藤ひろみさんで、演出は大久保篤さん。
大久保さんはこの作品10話と、ここから3作品15話の、このシリーズの締めの全てを担当することになります。
【おいしいコーヒーのいれ方シリーズ】