5人の作家が「夢」というひとつテーマのもと、1話完結のオリジナルドラマを競作した作品です。
青春アドベンチャーの短編作品では良くある構成ですが、通常、脚本家がバラバラでも演出家はひとりの方が担当することが多いのに対して、本作品は各話毎に演出家さんも異なるというのは特徴的です(第1話と第3話のみ同一の演出家が担当)。
各話の脚本家・演出家、粗筋及び感想は以下のとおりです。
今回は主に「オチ」をキーワードに紹介してみました。
◆最初の夢「夢の味」 (前原研一)
わかり安く聴きやすいストーリーだが、あまりにオチが見えてしまうのもどうかと。
◆ふたつ目の夢「アリクイ」 (西脇良典)
よく分からないの一言。嫌な感じはしないのだが、こういう作品はどう楽しめばよいのだろうか。
◆三つ目の夢「能力」 (田山琢朗)
妻子を殺したのは実は…というのがオチなのだろうが、短編で説明が不足気味のため、オチに気がつくまで少し時間がかかってしまった(私だけ?)。
◆四つ目の夢「逆転フルスイング」 (瀬谷加奈子)
オチが分からない。マネージャーも実は…というオチなのだと思うがどうもしっくりこない。ネタバレでも良いのでどなたか教えて頂けませんか?
◆最後の夢「夏の雨」 (三好理恵子)
厳しいようだが、少年の決断は現実逃避・自己満足だと思う。
出演は、男性の主役を俳優・ミュージシャンの柏原収史さんが、女性の主役を女優の中村優子さんが演じています。
柏原収史さんといえば俳優・柏原崇さんの弟さん。
お兄さんの柏原崇さんは青春アドベンチャーの出演経験はおそらく?ないと思いますが、FMシアターの方はおふたりとも出演経験(収史さんが2006年「雨」、崇さんが2007年「GOTAISETSU」)があります。
本作品の第4話では柏原さんは本職?を活かして歌も歌っていらっしゃいます。
ちなみに全話、一対の男女が主役を主役を務めるというのは、青春アドベンチャーの短編競作作品には良くあるパターンですが、本作品ではなぜか最終話である第5話だけ柏原さんが出演されていません。
この辺も微妙にイレギュラーです。
【10人作家シリーズ(名古屋脚本家競作シリーズ)作品一覧】
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