2013-08

格付:C

ほろびた国の旅 原作:三木卓(青春アドベンチャー)

時は1954年。満州に生まれ戦後は母とともに日本で暮らしていた「ぼく」は、その年、落第して生きる気力を失っていた。そんな時、「ぼく」は、ふとしたきっかけで、昔、住んでいた満州にタイムスリップしてしまう。そして、満洲でスパイの疑いを掛けられ軍部から追われることになった「ぼく」は、「五族共和の夕べ」という満州国の子ども達のためのイベントに紛れ込み、更に満鉄超特急「あじあ」号に乗り込み満洲を旅することになる。懐かしい友人達や、数年後に死去してしまう父との出会いを通して「ぼく」は満洲国の欺瞞と悲劇に直面することになる。
格付:B

少年H 原作:妹尾河童(青春アドベンチャー)

昭和12年。神戸の街で仕立屋をしている妹尾家の男の子・肇(はじめ)は、背中に大きく“H”と編み込まれたセーターを着ていたことから、“H”というあだ名で呼ばれている少年である。Hこと肇は、体が小さく兵隊に取られずに済んだ父親と、信心深いクリスチャンの母親、そして妹との4人で平穏に暮らしていたが、周囲は徐々に戦時色が強くなり、思想統制や赤紙による招集の影がちらついてきた。もともと外国人が多く、どこの国の人とも分け隔てなく接してきた神戸も、徐々に雰囲気が変わりつつある。そんな時期であっても、少年Hの周囲には変わった大人達が一杯で、世界には新しい発見が満ちている。戦時中の日本、“銃後”の日常生活を、逞しく過ごす少年の物語。
格付:AA

星へ行く船 原作:新井素子(カフェテラスのふたり)

私、森村あゆみは、訳あって兄・森村拓の名を借りて宇宙船に乗り込んだ…といえば聞こえは良いが、要は家出だ。短大卒業を間近に控え、急に、自分が普通に結婚して普通に子供を産むことにリアルなイメージを持つことが出来なくなってしまったのだ。そして思い出したのが、子供の頃に持っていた夢。どこか遠くに、そう、宇宙に行きたい。しかし、未成年のため宇宙に行くためのパスポートは取れない。だから兄のパスポートを拝借し、兄に変装することにした。そして、ばれないように、貯金をはたいて宇宙船の個室も取った。順調に始まったはずの私の家出。しかし、予約したはずの個室には先客がいた。信じられないことだが、宇宙船側がダブルブッキングをしたらしいのだ。そしてこれが惑星メディの王位継承を巡るトラブルに巻き込まれていくきっかけだったのだ。
格付:B

星の感触 原作:薄井ゆうじ(青春アドベンチャー)

テープ起こしを職業とする良治は、自分が録音テープから起こした台本を届けに行った際に、身長2m67㎝の俳優、猫田研一と出会う。それまでの人生も性格も職業もそして身長も、すべてが違う二人だが、不思議と気が合い、良治は研一の求めに応じて、研一の人生を記録する係となることを決める。その後、研一は定期的に不思議な長期睡眠に入ることを繰り返し、その度に一段と身長が伸び続ける。世間からどんどん逸脱した存在になっていく研一。彼の生き方は、良治をはじめ、研一の恋人・妹といった周囲の人々の生き方を大きく変えていくことになる。
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