歴史時代(日本)

格付:B

天保北越雪譜異聞 作:小林克彰(FMシアター)

銀座で煙草道具屋を営む相四郎は山東京山(さんとう・きょうざん)のペンネームを持つ戯作作家でもある。 浮世絵師であり大作家でもあった山東京伝(さんとう・きょうでん)の弟だが、流行作家としては兄に比肩すること叶わず、有り体にいって鳴かず飛ばず。 なんとか作家として名を残そうと考えた相四郎は、越後塩沢の縮緬問屋、鈴木儀三治がかつて書いて兄のもとに持ち込んだノンフェクション文学『北越雪譜』(ほくえつせっぷ)のことを思い出した。 江戸の人たちには思いもよらない豪雪地帯の生活を克明に描いたこの作品であれば必ずヒットするはず。これの編者、あわよく作者として歴史に名を残せないものか。 しかし『北越雪譜』の原稿は今や流行作家である曲亭馬琴が預かっている。彼とは因縁浅からぬ中なのだが…
格付:AAA

襲大鳳 羽州ぼろ鳶組 原作:今村翔吾(青春アドベンチャー)

親父は冴えない火消だった。 二つ名は「鉄鯢(てつけい)」。 「鉄」で「鯢(さんしょううお)」だなんて鈍くさい親父にお似合いだ。 それに引き換え、あの人、伊神甚兵衛様はまぶしかった。 「大物喰い」「鳳(おおとり)」「日ノ本一の火消」。 初めは大げさと思われた「炎聖」の称号でさえもやがて誰もが相応しいと認めるようになった。 それなのに最後の最後、救ったのは親父、救われたのは伊神様だった。 火付犯に堕ちた伊神様の心を救い、業火の中、最後まで命を救うことを諦めなかった親父。 「火消はどんな命でも救う。」「己より優れた火消がいれば任す。」 ふたりの死後、頭になった自分の口から出るセリフはいつしか親父と寸分たがわぬものになっていた。 しかし、今また起こる怪火。そして死んだはずの伊神様の影。 伊神様は生きているのか、そして再び復讐を始めたというのか。 だとしたら親父の犠牲は何だったのか。 いや、俺は親父を信じる。伊神様を信じる。人の強さを信じる。 親父の最期の言葉はこうだったではないか。 「人の強さは人の弱さを知ることだ。それを喰らって人は強くなる。行け源吾、決して諦めるな。」
作品紹介の補足

「襲大鳳」補完計画!オーディオドラマでパスされたぼろ鳶組の要素を補足する

2018年「火喰鳥ひくいどり 羽州ぼろ鳶組」から始まった今村翔吾さん原作の羽州ぼろ鳶組うしゅうぼろとびぐみシリーズのオーディオドラマ化。 2024年、遂に前半の集大成ともいえる第7弾「襲大鳳かさねおおとり 羽州ぼろ鳶組」にたどり着きます。 ...
格付:B

幕末の絵師 田崎早雲 作:小林克彰(FMシアター)

天保年間、江戸は今戸の裏長屋。 乱暴者「あばれ梅渓」と呼ばれた絵師・田崎早雲(たざき・そううん)は今日も妻から絵のダメ出しを受けていた。 妻の菊(きく)は絵の善し悪しに妥協を許さない。 それは早雲の才能を信じ、彼を大成させたいがためであることを知っているからこそ、北辰一刀流の達人である巨漢も妻には頭が上がらなかった。 しかし、ある日、絵の修行に出た早雲は浦賀で黒船を見てしまった。 早雲は迷う。今やるべき事は絵を描くことなのか、それとも… 時代に荒波にもまれた絵師夫婦の人生を描く。
格付:AA

肥後の石工 原作:今西祐行(アドベンチャーロード)

天保10年(1839年)秋深く。 石工頭、岩永三五郎は薩摩藩に依頼された石橋を無事に完成させ、故郷・肥後への帰途にあった。 しかし、事件は工事が終わってから始まった。 ひたひたと追跡してくる怪しい影。 自分は命を狙われているのか。心当たりは…ある。 完成させた橋には中央の石をひとつ取り外すだけで簡単に崩壊させることができる特殊な仕掛けを施してある。当然、戦になった場合を想定してのものだ。 追っ手を差し向けたのは秘密を守りたい薩摩藩か。 死にたくない。 しかし道を外れ山を越えて一安心したのもつかの間、追跡してきた侍は大胆にも直接、宿の部屋に三五郎を訪ねてきた。 覚悟を決めるしかないのか。
格付:AA

玉麒麟 羽州ぼろ鳶組 原作:今村翔吾(青春アドベンチャー)

「あーあ、また深雪さまにしかられてしまう」 頭取の愛妻の能面のような顔を思い浮かべ鳥越新之助は苦笑した。 しかしつぶやくや否や、新之助の心中に浮かんだ深雪の顔は笑顔に変わった。 「新之助さんがそんなことをするはずがないですよ」 そう、組のみなは決して私のことを疑わないだろう。 お頭も、先生も、武蔵さんも、寅次郎さんも、彦弥さんも、みな力になってくれるだろう。それでも… 今は逃げなければならない。 小さな命と真実を守るために。 江戸の全てを敵にまわしたとしても。
作品紹介の補足

「玉麒麟」応援企画!呼び名で覚える、ぼろ鳶組世界の名火消たち

麒麟といえば… 「羽州ぼろ鳶組」シリーズの第6弾として「玉麒麟 羽州ぼろ鳶組」が青春アドベンチャーで放送されています。 シリーズのファンであればこのタイトルを聴いただけで今回の主役がぼろ鳶組のNo.2鳥越新之助であることは想像がつくと思いま...
格付:AA

夢胡蝶~羽州ぼろ鳶組 原作:今村翔吾(青春アドベンチャー)

目を覚ますと隣に女が寝ていた。 あぁ、なんでこうなっちまうのかねえ。姐さんにまた怒られちまう。 組のみなは俺のことを女好きというがそんなことはねえ。 女の頼みを断れねえだけだ。 …半鐘の音が聞こえる。場所は吉原か。 火事なら駆けつけるしかねえ、俺は火消だからな。 私にとってここは苦界。 父や母に会いたかった… 上野の桜が見たかった… 評判の小諸屋さんのお蕎麦が食べたかった… 世の女たちが囃し立てる火消の活躍が見たかった… そして、みんなと同じような恋がしたかった… 見た目は煌びやかでも吉原では何一つ願いはかなわない。 でも、炎に包まれる妓楼に突然現れたその男はこういった。 「その願い、全部俺が叶える。だから生きろ。」
作品紹介の補足

「夢胡蝶」に備えて予習・復習!呼び方で解説する「ぼろ鳶組」内部の人間関係。

青春アドベンチャーにて「羽州ぼろ鳶組」シリーズの第5弾「夢胡蝶」が2022年10月17日より放送されます。 私も楽しみにしているのですが、2018年に始まりの物語「火喰鳥」が放送されたのはもう4年前。 登場人物たちの人間関係がわからない方も...
青アドの小ネタ

「羽州ぼろ鳶組」シリーズの原作者・今村翔吾さんが直木賞を受賞されました

青春アドベンチャーで「羽州ぼろ鳶組」シリーズ4作品がラジオドラマ化されている今村翔吾さんが、最新作「塞王の楯」にて第166回(2021年下半期)直木三十五賞を受賞したことが2022年1月19日、発表されました。 これで「羽州ぼろ鳶組」シリー...
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