サスペンス(海外)

高格付作品一覧

当ブログの高格付け作品(番組:青春アドベンチャー系、ジャンル:頭脳系)

当ブログで高格付けを付けた作品のうち、放送された番組が青春アドベンチャー等の帯番組で、作品ジャンルが「頭脳系」の作品(推理、サスペンス)の一覧です。あくまでブログ主個人の感想にすぎないことはご了解ください。
格付:AA

檻の中の殺意 原作:テリー・ブラジンスキー(アドベンチャーロード)

野生動物の本当の姿は野生でしか見ることができない。それが動物学者としてのスティーブの主張であり、長年、サンフランシスコ動物公園の園長を務める父とは最近は喧嘩ばかりだ。しかし父が倒れ、嫌々、動物園の延長代理となって改めて感じるのは、自分の原点はやはりこの動物園であったということ。何より動物が好きだし、動物園もより良いものにしていきたい。そう心に誓ったスティーブだが、着任早々、カモシカが不審な死を遂げる。そして送られてきた不吉なメッセージ。「園長、お前は俺の天使たちを閉じ込め虐待している。こんなことが続いて言い訳がない。カモシカは解放された。次はどの天使の番かな」
格付:AA

長く孤独な狙撃 原作:パトリック・ルエル(アドベンチャーロード)

緻密な計算による完璧な仕事。それが彼の主義だった。だから距離が1250mあったとしても、狙撃をはずしたら引退以外の選択肢は彼にはなかった。しかし湖水地方で引退後の生活の場を探していた彼に不思議な出来頃が起きた。たまたま親しくなった女性の父親が、彼の最後の仕事(失敗したロングキル)の標的と同一人物だったのだ。こんな偶然があるのだろうか。自分の知らないところで何かが起きていたのか、そしてこれから何かが起きるのか。
格付:C

シャドー81 原作:ルシアン・ネイハム(青春アドベンチャー)

1972年5月。泥沼の戦場と化したベトナムから1機の試作戦闘機とひとりの米国空軍パイロットが姿を消した。試作機の名前はTX-75Eバンバイア、パイロットの名前はグラント・フィーリング大尉。米国が誇る最新鋭戦闘機とその操縦士が再び姿を現したのは米国本土ロサンゼルス郊外、ハワイに向かい飛び立ったジャンボジェット機PGA81便の背後だった。そしてPGA81便にピタリと張り付いたTX-75Eから驚きの宣言がなされる。「こちらはPGA81便の影、シャドー81。機長、あなたの機はたった今乗っ取られた。指示に従わない場合は撃墜する。要求はただひとつ。ベトナム戦争の即時停戦だ。」
格付:A

ベルリンは晴れているか 原作:深緑野分(青春アドベンチャー)

ベルリンはこの2年ずっと雨だ。父と母と、そしてイーダと空を見合上げたあの日から、一度も青空を見ていない。戦争が終わってもベルリンの空は晴れない。そう戦争が終わっても消えることはないのだ。受けた傷も、犯した罪も。
格付:A

ラバウルの秘宝 原作:中津文彦(アドベンチャーロード)

新進気鋭の推理作家、中小路信(なかこうじ・しん)は山岳部でザイルパートナーだった吉竹治男から、戦前、ラバウルで財を成した日系人が隠した財宝の謎解きを依頼される。吉竹がニューギニアに左遷され腐っていることを知っていた中小路は、前向きな活動をはじめた吉竹の姿が嬉しく、いちもにもなく応諾。山岳部の後輩、伊勢崎がツアコンを務める5泊6日のラバウルツアーに参加し、ラバウルを訪れるのだが…そこで待っていたのが、財宝探しだけではなく、ある殺人事件だった。
格付:A

ベルリン1989 作:古川健(青春アドベンチャー)

「ベルリンの壁」が崩壊した直後の西ベルリンの医科大学。医学生のハインツは、指導教官のアルベルト・ギュンター教授から、ある奇妙な依頼を受ける。「東ベルリンにあるハンス・アイスラー音楽大学。その構内にある楡の木の根元に埋まっている私の忘れ物を取りに行って欲しい。」教授は東ドイツからの亡命者だが、壁が崩壊した今となっては東ベルリンに自ら足を運ぶこともできるはず。一体、なぜ自分などに依頼するのだろう…あまり気が進まないながらも音楽大学へと出向いたハインツは、そこで憂愁を帯びた表情でピアノを弾くひとりの音大生に出会う。彼女が弾いていたのは東ドイツ-ドイツ民主主義人民共和国-の国歌だった。
格付:AAA

優しすぎて、怖い 原作:ジョイ・フィールディング(青春アドベンチャー)

ふと気が付くと交差点に立っていた。わたしは…誰?何も思い出せない。いえ、今いる場所はわかるわ。でも、自分のことは何ひとつ思い出せない。それに…コートを脱いだら下の服が血だらけなのはなぜ?しかもポケットには100ドル札の束が…1万ドルも。わたしは何者なの?いったい何をやったというの!
格付:AA

ペテルブルグから来た男 原作:ケン・フォレット(FMアドベンチャー)

1914年晩秋、ロンドン郊外。大英帝国とロシア帝国が手を結ぼうとしている。このままでは世界大戦が始まってしまう。両国を牛耳っている腐った貴族たちのせいで、何百万人ものロシアの無辜の人民が犠牲になる。そんなことは何としても避けなければならない。大丈夫。作戦は順調だ。御者に化けて乗っ取ったこの馬車には、交渉の英国代表であるウォールデン伯爵と、ロシア帝国の特使アレクセイ・オルロフ公爵が乗っている。英国領内でオルロフ公爵が死ねば、交渉はもちろん決裂だ。…頃合いだ。馬車を止めよう。そして力いっぱいに馬車の扉を引き開けて、この銃弾を撃ち込めばすべてが終わる!「誰よ!何するの!!」!!!なぜだ、なぜ彼女がそこにいるのだ!
格付:AAA

オリガ・モリソヴナの反語法 原作:米原万里(青春アドベンチャー)

オリガ・モルソヴナとの出会いは、1960年代のチェコの首都プラハにあったソビエト学校でのこと。私、弘世志摩(ひろせ・しま)はこの学校に通う小学生だった。オリガは、老齢ながらダンス教師として卓越した技術を持つと評判だった。しかしそれ以上に彼女を有名にしていたのは、ただでさえ罵り言葉の宝庫と言われるロシア語を駆使し、罵詈雑言を浴びせかける天才だったこと。その最も特徴的な表現方法は反語法。彼女にかかると「美の極致!」という言葉さえも、圧倒的な皮肉へと変わるのだ。しかし、オリガの過去に何か謎のようなものが見え隠れすることは小学生であった私にも分かった。そして1992年。大人になった私はモスクワへと飛ぶ。永年の疑問だったオリガの過去を知るために。そこで待っていたのは、悲劇の現代史を生きた3人の女性の物語だった。
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