幻想(日本/ライト)

格付:B

もと天使松永 作:樋口ミユ(FMシアター)

都会の雑踏の中、生ギター一本で歌うストリートミュージシャン・セージ。 根拠のない自信を頼りに1日も欠かさず路上に立ってきた彼を待っていたのは恋人からの別れの言葉だった。 もう誰に向かって歌っているのかもわからなくなったセイジ。 そんな彼にひとりの老婆が声をかけてきた。 「感心しながら聴いていたのよ、「天使の気持ちをよく知ってるなあ」って。もしかしてあなたも元天使?」
格付:A

ミシンの音色を、もう一度 作:清水有生(FMシアター)

唐津の不動産会社からかかってきた突然の電話は、父の死を伝えるとともに彼の店の片付けの依頼するものだった。 3歳の時に母と一緒に唐津を離れてから30歳の今まで父とは一度も会っていない。全く身内には思えない。 しかし、父に身寄りがないのであれば仕方がない。 幸か不幸か10年勤めたアパレルメーカーを丁度退職したところで時間もあった。 仕方なく赴いた唐津でみどりを待っていたのは、父の遺したミシンと遺品リメイクの仕事。 そして、思いがけない出会いと再会だった。
格付:B

いつも誰かが… 作:雁田昇(サウンド夢工房)

背はあまり高くないけど顔もプロポーションもまあまあのごく普通の高校生、風子。 ある日彼女は、自分にほんの少しだけ先の出来事を予知できる超能力があることに気づいた。 こんなささやかな能力では彼女のまわりで大事件が起きたりはしない。 でも彼女の日常は少しづつ変化を見せる。 友人との付き合い方、気になる男性との関係… 今日も誰かが体験しているかもしれない、少しだけ不思議な物語。
格付:C

ハムスターになった男 原作:高橋光子(カフェテラスのふたり)

部屋で突然倒れたリョウは、ヒロコが目を離したすきに服だけを残していなくなってしまった。 やがてリョウのワイシャツの下から現れたのは1匹のハムスター。 ハムスターなのでもちろん言葉は話せない。 しかし、ヒロコはそのハムスターの雰囲気と挙動から彼が今そこにいることを悟った。 こうしてヒロコとリョウ(ハムスター)の共同生活が始まった。
格付:B

まるみちゃんとうさぎくん 原作:大前粟生(青春アドベンチャー)

夕日町のお祭りのクライマックスはみんなで綺麗な夕日を眺めることです。 そんな地味なお祭りがその日は特別なものになりました。 近所のおばさんは目からビームを出しました。 町長さんは目からシャボン玉が出るようになりました。 お母さんは手の甲からバナナが生えるようになりました。 次の日から夕日町では外出が禁止されてしまい、学校にも行けません。 人と話すのが少し苦手な私は、それがそれほど嫌ではなかったのですが…
格付:A

浮遊霊ブラジル 原作:津村記久子(青春アドベンチャー)

別に悪い人生じゃなかった。 5年前に妻が亡くなってからも、ベランダで野菜を育てたり、町内会の活動をしたりとそれなりにやってきた。 だから死ねばすんなり妻の元に行くのだと思っていた。 しかし、気がついたら浮遊霊としてこの世に残ってしまっていた。 死ぬ直前に計画していたアイルランド・アラン諸島への初めての海外旅行。 どうも自分は自分が思っていた以上にアラン諸島に行きたかったらしい。 こうなったら仕方がない。 何とかしてアラン諸島まで行ってみようじゃないか。 ところで浮遊霊は飛行機に乗れるのか?
格付:AA

負け犬たちのミッドナイト・バス 原案:サレンダー橋本、脚本:蔭岡翔(青春アドベンチャー)

2年前のあの日、結局、一花を引き止めることはできなかった。 そりゃそうだ、シンガーソングライター志望と言ったって所詮はプー太郎。それどころか母親が死んでからは単なる引きこもり。 結婚して大阪に行く幼なじみを引き止めるようなめんどうくさいことができるはずない。 でも、今、電話口で一花は泣いている。「私、もう無理かも」 やっぱ、めんどくせえ。 でも今度こそ何かしないといけないねえんじゃないか。 居ても立ってもいられなくなった俺は大阪行きの夜行バスに飛び乗った。 しかしこの深夜バス、何だか妙な雰囲気だ。 乗客がやけに少ないし、運転手の顔は…ねずみ?! その運転手、もとい「運転チュ」が話し始めた。 「たった一度の人生をしくじったお客様。もう取り返しのつかないお客様。恥に恥を重ねて、重ねた恥にまた恥を重ねて月まで届きそうなお客様。ルーザーラット高速バス、ギフトオブクリスマス、あっと驚くミッドナイトドリーミング号、出発します!」
格付:B

輪廻転Payうた絵巻 作:まきりか(青春アドベンチャー)

篠原七海@東央大学 政経学部3年。今年の学長賞受賞者、SNSのフォロワー数60万人。 時代の先を行く経営者の話を聞くことが好き。常に目標に向かっている人が好き。フィンテックの寵児・別所ユウヤに会ってみたい。生産性の低いことには興味がありません。企業の意思決定に関わる重要な仕事がしたくて色々な企業のインターンに参加しています。何から何まで完璧な人生の勝ち組、女医の姉に憧れています。最近「輪廻転Pay」というスマホアプリを始めました。 #意識高い人と繋がりたい #焼肉は西麻布が最高 #体にいいこと続けています
格付:A

青い羽ねむる 作:吉野万理子(FMシアター)

母が死んだ。交通事故だった。 残されたのは田舎の家と一羽のセキセイインコ。 毎日実験で忙しいポスドクの身としては通勤時間が1時間半もかかる田舎に住むわけにはいかないが、インコを引き取ることはできる。 このインコ、よくしゃべるので、気がまぎれる気もするし。 それにしてもタイミングよくしゃべるインコだな、まるで人間の言葉がわかるみたいだ。 まるで… そんなことないよな…
格付:A

月下花伝 時の橋を駆けて 原作:越水利江子(青春アドベンチャー)

2か月前、おじいちゃんが亡くなった。 道場主だったおじいちゃんがいなくなった道場はいつもひんやりしたままだ。 私の取柄と言ったらおじいちゃんから習っていた古武術だけ。 同じ姉妹でも、女優をしている美人の姉とは比較にもならない。 でも、学校をやめる決意はした。 今日からは自分の力で何かをしてみせる。 でも何をしたらいいのかわからない。 だから、毎日、おじいちゃんの残した古い未編集の映画ばかり見ていたのだけど。 そのフィルムに移っている新撰組の沖田総司を見ているうちに不思議なことが起こったのだ…
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