格付:C

格付:C

ポンコツおやじとみんなの保育園 作:内村宏幸(FMシアター)

熊本県・鹿児島県を襲った集中豪雨。 山間の一級河川の氾濫は多くの集落を飲み込む大災害を引き起こした。 3年後、久しぶりにサトシが帰った故郷は川こそ以前のままだったが、鉄橋は折れたまま、人口も半分近くに減るなど寂しい状況だった。 そして何より母が園長を務める保育園が閉園を余儀なくされるという。園児が全員地区を離れることになったからだ。 この状況にサトシの心は揺れる。自分にできることはないのか。保育園を再開することは無理でも代わりに人が集まれる施設はできないものだろうか。
格付:C

レオナルド・ダ・ヴィンチの恋人 作:竹山洋(FMシアター)

なんて馬鹿なんだろう。軽蔑だわ。結婚なんかしなればよかった。 あなた、いつになったら仕事が来るの。いつになったらお金が入ってくるの。 貧乏の呪いよ。あぁ洋服が欲しい。死んでほしい。うんざりだわ… 結婚して40年になる頼子と秀治の夫婦。 秀治は作家だが、コロナ以降仕事がなく家でぶらぶらする毎日。 お金もないのに何事に対してもお気楽ですぐにはしゃぐ秀治に、頼子はイライラしてならない。 そんな中、頼子は近所のイタリア料理店の若きシェフ中村に心惹かれるのだが。
格付:C

春麻呂の夢 作:相良敦子(特集オーディオドラマ)

天平の時代。 今の京都、木津川のほとりでは新しい都の造営が始まっていた。 後に恭仁京(くにきょう)と呼ばれることになるその都は、平城京で起こった様々な悪しき事による祟りを恐れて遷都するためのものだが、貧しい庶民にとっては生活を圧迫するものでしかなかった。 その造営の普請場に春麻呂という少年がいた。 親方にこき使われる毎日に反発の気持ちを強めて春麻呂だが、ある日、鳥の糞と共に堕ちてきた一枚のお札のようなものを入手する。 驚くべきことにそのお札はしゃべることができたのだ。
格付:C

シャドー81 原作:ルシアン・ネイハム(青春アドベンチャー)

1972年5月。泥沼の戦場と化したベトナムから1機の試作戦闘機とひとりの米国空軍パイロットが姿を消した。 試作機の名前はTX-75Eバンバイア、パイロットの名前はグラント・フィーリング大尉。 米国が誇る最新鋭戦闘機とその操縦士が再び姿を現したのは米国本土ロサンゼルス郊外、ハワイに向かい飛び立ったジャンボジェット機PGA81便の背後だった。 そしてPGA81便にピタリと張り付いたTX-75Eから驚きの宣言がなされる。 「こちらはPGA81便の影、シャドー81。機長、あなたの機はたった今乗っ取られた。指示に従わない場合は撃墜する。要求はただひとつ。ベトナム戦争の即時停戦だ。」
格付:C

ふれるストーリボックス 作:美野洋平ほか(青春アドベンチャー)

本作品「ふれるストーリーボックス」はシリーズ4作品目となるオリジナル脚本のオムニバス作品。 「ストーリーボックスシリーズ」は2019年の「夜のストーリーボックス」以来、ほぼ年1作品が制作され、青春アドベンチャーではすっかりおなじみになりました。
格付:C

ハムスターになった男 原作:高橋光子(カフェテラスのふたり)

部屋で突然倒れたリョウは、ヒロコが目を離したすきに服だけを残していなくなってしまった。 やがてリョウのワイシャツの下から現れたのは1匹のハムスター。 ハムスターなのでもちろん言葉は話せない。 しかし、ヒロコはそのハムスターの雰囲気と挙動から彼が今そこにいることを悟った。 こうしてヒロコとリョウ(ハムスター)の共同生活が始まった。
格付:C

婚礼、祭礼、その他 原作:津村記久子(FMシアター)

ヨシノは人を呼びつける才能がとことん欠けている。 しかし、呼びつけられることには慣れている。 今回は学生時代の友人の結婚式に呼ばれた上に、二次会の幹事と披露宴のスピーチを仰せつかってしまった。 少しだけ気が重くなりつつも、きちんと準備をして臨んだヨシノだが、なんと同日に上司の父親のお通夜も入ってしまう。 仕方なく、二次会の幹事と披露宴のスピーチを後輩に頼んで葬式に向かったのだが…
格付:C

魚の恋の物語 作:五見(カフェテラスのふたり)

わたし、魚。本当に、魚。人間の波に身を任せて、街を泳ぐ魚。 あなたとの最後の旅を終え、私とあなたは普通のOLと上司になった。 魚はフラれるのは慣れている。 もう恋なんてしない…つもり。
格付:C

カルチャー・ゲーム 作:横光晃(カフェテラスのふたり)

バブル経済期直前の1985年9月に、NHK-FM「カフェテラスのふたり」で放送された「カルチャー・ゲーム」のご紹介です。 「カフェテラスのふたり」は純粋なラジオドラマ番組ではなく、エッセイ的あるいはトーク番組的な作品も放送した番組でした。 本作品は「日本と外国の文化の違いをルーツから紐解く」番組ですが、第2回のように全体的にドラマ仕立ての回もあれば、第1回のように細かいシーンをつなぎ合わせたトーク番組的な見せ方の回もあるという変わった作品でした。
格付:C

四捨五入殺人事件 原作:井上ひさし(青春アドベンチャー)

僕、若手作家の藤川武臣は編集者の荒木さんから東北・五ツ郷市へ講演に行って欲しいとの依頼を受ける。 というのも文壇の大御所・石上克二が一緒に講演をするというのだ。 石上は文朝文学賞の選考委員をしている。 文学賞が欲しければ今のうちに親しくなった方がいいとのことなのだが、何のことはない、体よくわがままオヤジのお世話係を押し付けられた格好だ。 初めての講演と石上先生のお世話で神経をすり減らした僕は、講演終了後ようやく観光課の用意した宿、インターネットも使えない山奥の鬼哭(おになき)温泉郷に辿り着いた。 しかし、そこで僕を待っていたのは暴風雨による橋の決壊、集落の孤立、そして殺人事件だった。
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