格付:B

格付:B

新釈・遠野物語 原作:井上ひさし(青春アドベンチャー)

東京の大学を休学して故郷・遠野に帰ってきたボク、山之上ひさし。 特別養護老人ホームの臨時職員として働き始めたが、そこでもなかなかうまくいかず、先輩の美桜(みお)さんから叱責を受ける日々。 役に立ちたいという一心のボクは、近所でトランペットを演奏する不思議な老人、犬伏さんから気化された遠野の昔話を特養ですることを思いつくが…
格付:B

星のスケッチブック 作:田窪泉ほか(青春アドベンチャー)

脚本家共作のオムニバス作品「星のスケッチブック」。 2024年の青春アドベンチャーはこの「星のスケッチブック」でスケッチブックシリーズが3作品も制作されることになりました。 2023年のオムニバス作品が「ふれるストーリーボックス」、「とけるストリーボックス」とストーリーボックスシリーズだったのに対し今年はなぜスケッチブックなのか。 単に演出家さんの都合(両シリーズは主導している演出家が違う)なのでしょうか?よくわかりません。
格付:B

レンタル・メモリアル 作:大橋泰彦(FMシアター)

佐藤啓子と鈴木正夫は結婚直前のカップル。 しかし啓子はマリッジブルー気味。 今回が念願の仲人100組目となる田辺部長夫妻はやる気満々だが、啓子からすると、人に話すような馴れ初めもないし、自慢できるようなプロポーズもないままではどうしても結婚できない。 そこで啓子はこういう時に助けになってくれるという「レンタル・メモリアル」という会社を呼び出す。 この会社から「思い出」をレンタルして馴れ初めを演出したいというのだ。
格付:B

月の立つ林で 原作:青山美智子(青春アドベンチャー)

本作品「月の立つ林で」は2023年本屋大賞第5位の同名のオムニバス小説を原作としたオーディオドラマです、 青山さんは「お探し物は図書室まで」で2021年第2位、「青と赤のエスキース」で2022年第2位、2024年「リカバリー・カバヒコ」で2024年ノミネート中など、本屋大賞の常連の作家さんで、日常生活の断面を切り取って細やかな心情を描くタイプの作家さんです。 基本的に連作短編集の形態をとることが多く、本作品もそのひとつ。 近年の青春アドベンチャーではちょうど1年前に放送された窪美澄さん原作の「夜に星を放つ」がやや近く、現代日本を舞台に日常を描く作品であること、1話が15分×2回で構成されていることなど類似点が多いです。
格付:B

ホットサンド 作:足立聡(FMシアター)

腰を痛めた父の面倒をみるために大阪へ戻ってきた。夢を諦めて。 いや違う、本当は逃げ出したんだ。役者で大成する見込みがなかったから。 ホットサンド専門店も特になにか夢があって始めたわけではない。 父がやっていた弁当屋の設備があったから、特別な技術がいらないから、近くに病院があって出前の需要が見込めるから。その程度の理由だ。 そんなホットサンド屋に、ある日、高校生の少女が飛び込んた。 「私、ホットサンド大好きなんです!いつかホットサンドに囲まれて生活したいってずっと思ってました!もうずっとずっと思ってました!働かせてもらえませんか?何でもやります!バイト代とかいらないんで!」
格付:B

雨のスケッチブック 作:黒瀬ゆか他(青春アドベンチャー)

「ソラのスケッチブック」、「風のスケッチブック」に続くスケッチブックシリーズの第3弾、それがこの「雨のスケッチブック」です。とはいえ公式ホームページでスケッチブックシリーズとして紹介されたことはまだないのでシリーズといえるかは微妙なところではあります。 現在の青春アドベンチャーでは「ストーリーボックス」が継続しているので、スケッチブックもシリーズだとすると2シリーズ併存。 不思議屋シリーズ、ライフシリーズ、10人作家シリーズの3シリーズが併存していた20年ほど前ほどではないですが、意外とオムニバスが増えています。 ただ、スケッチブックとストーリーボックスの違いは相変わらずイマイチわからないのですねど。
格付:B

もと天使松永 作:樋口ミユ(FMシアター)

都会の雑踏の中、生ギター一本で歌うストリートミュージシャン・セージ。 根拠のない自信を頼りに1日も欠かさず路上に立ってきた彼を待っていたのは恋人からの別れの言葉だった。 もう誰に向かって歌っているのかもわからなくなったセイジ。 そんな彼にひとりの老婆が声をかけてきた。 「感心しながら聴いていたのよ、「天使の気持ちをよく知ってるなあ」って。もしかしてあなたも元天使?」
格付:B

逆光のシチリア 作:並木陽(青春アドベンチャー)

1859年。貧しい身分から身を起こし弁護士として大貴族に取り入ることに成功。 美しい令嬢ペトロニラの関心も得、自分の立身出世のチェックメイトも近づいている。 アウレリオは得意の絶頂にあった。 しかし、公爵の別荘で過ごすペトロニラとのひと夏に2人の男女と出会ったことにより彼の運命は変わりだす。 ひとりは公爵の農地管理人の息子ベネデット。 もうひとりは英国から来たインゲストル子爵夫人アリス。 激動のシチリアで彼らの運命はいかに。
格付:B

近未来物語 原作:筒井康隆(ふたりの部屋)

本作品「近未来物語」は筒井康隆さんの短編小説から5編を選んでラジオドラマ化した作品で、NHK-FMの「ふたりの部屋」で放送されました。 選択は「10年から20年すればこんな世界になるのではないか」という視点からなされているそうで、いわば「近未来」を舞台にしたディストピア的な設定の作品群です。 ただ本作品放送時から40年経過しているこの記事の執筆時点からみると未来予想としては全くあっていませんでしたね。 なお5作品のうち「ワースト・コンタクト」は短編集「宇宙衞生博覽會」に、それ以外の4作品は短編集「心狸学・社怪学」に収録されています。
格付:B

風のスケッチブック 作:日比谷祐希ほか(青春アドベンチャー)

本作品「風のスケッチブック」はNHK-FM青春アドベンチャーで放送されたオーディオドラマで、1回15分完結の独立したショートストーリー5篇から構成されるオムニバス作品です。 「○○のスケッチブック」というタイトルの作品は2021年の「ソラのスケッチブック」に次いで2作品目ですが、これをNHKがシリーズとして扱っているかは微妙なところ。 また、最近、青春アドベンチャーで5作品制作されている「ストーリーボックスシリーズ」とどう棲み分けているのかもよくわかりません。 かつて併存していた「不思議やシリーズ」と「ライフシリーズ」は、制作局が分かれていたほか、内容面の傾向も違っていました。 この辺は今後明確になっていくのかも知れません。
タイトルとURLをコピーしました