格付:B

格付:B

ある暗号兵の告白 作:滝本祥生(FMシアター)

アルバイトにあまり多くを求められても困る。「市民健康だより」の取材の時だって実は怒られてばかりだったし、写真が笑顔だったのはたまたまに過ぎない。気難しい陶芸家・前田正太郎さんが気を許してくれたわけではないのだ。ましてや戦争体験の取材なんて受けてくれるとは思えない。でも私はアルバイト、やれと言われたらやらざるを得ない。ああ気が重い…
格付:B

オアシス 作:兵藤るり(FMシアター)

恋人からプロポーズされたとき、どうして即答できなかったのか自分でもわからない。気持ちを整理するためにひとりで出かけた香川旅行。とにかく自分だけの空間にいたくてレンタカーを借りた。でも答えは出ない。1日延長して迎えた最終日。深い理由もなくネットで見つけた昭和レトロなドライブインに立ち寄ってみたのだけど…
格付:B

謙信サマは今日も気まぐれ 作:池谷雅生(青春アドベンチャー)

メガネ歴女・富香の目下の悩みは修士2年になるのに論文テーマが決まっていないこと。しかしある日、ふと気が付いたら戦国時代の女性・お松の中に意識だけタイムリープしていた。しかもおまつは富香の推しの武将・上杉謙信の侍女だという。おまつを通して謙信に質問をするチャンスを得る富香だが。話し出したら止まらなくなることがある…?寝なくても元気に起き続けていられる…?急に興奮が収まらなくて怒りっぽくなったり根拠がないのに自信に満ち溢れることがある…?これは!論文のきっかけをつかんだかもしれない!
格付:B

歌が生まれる 作:一色信幸(特集オーディオドラマ)

客船「サーカス」。横浜・大桟橋を出港し108日間で世界一周をするこの豪華客船に乗るためにはカップルで800万から5000万の費用がかかるそうだ。ただ私が業務乗船するのはプーケットまでの9日間だけ。売れない歌手の需要なんてそんなもの。この9日間に精いっぱいのパフォーマンスを見せればいい。ただこの期間、私にはもうひとつどうしてもやらないといけないことがある。ラブソングを1曲つくらないといけない。それがレコード会社との契約を更新するための条件。売れないシンガーの崖っぷちの宿題。曲なんて作ったことはないけど。
格付:B

ストーリーボックス ザ・マネー 作:水城孝敬ほか(青春アドベンチャー)

現在継続している青春アドベンチャーのオムニバスシリーズのひとつであるストーリーボックスシリーズの最新作がこの「ストーリーボックス ザ・マネー」です。ストーリーボックスシリーズの作品の多くはタイトルが「○○のストーリーボックス」という形式なのですが、本作品は「ストーリーボックス ザ・トーキョー」以来、久しぶりに後ろにテーマが入る形式です。内容的には他のストーリーボックスシリーズの作品と同様に日常系のストーリーが中心で、第4話「俺はゴッド」のみファンタジー要素があります。
格付:B

ツシマヤマネコの歌 作:桑原亮子(FMシアター)

そのツシマヤマネコは幼い男の子でした。母親はいません。エサを探しに行ったきり戻らないのです。生きるためには自分でエサをとらなければいけませんが山にはエサがありません。危険だけど田んぼの近くまで行けばエサは見つかるはず。仲良しのスダジイの老木・スダ爺に教えられたその子は里に下りたのですが…
格付:B

ピアノdays 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

本作品「ピアノday」は「青春アドベンチャーにもっとも多くの作品を提供した男」藤井青銅さんによるオリジナル脚本のオーディオドラマです。作品形態は1話15分完結のショートストーリーが5本で構成される、いわゆるオムニバス形式ですが、「全話(ほとんど)同一の作者」+「オリジナル脚本」+「コメディ色(ほとんど)なし」という作品は青春アドベンチャー30年の歴史でも実はほとんどなく、ほかには「ブラックホール」(宮崎由香さん・綾瀬麦彦さん脚本・1992年)、「日常生活の冒険」(北野勇作さん脚本・1997年)程度しか思いつきません。
格付:B

罵詈雑言忠臣蔵 作:池谷雅夫(FMシアター)

時は元禄15年12月15日…の翌日。赤穂浪士が討ち入って本懐を遂げた吉良邸にまたしても討ち入りの鬨の声が鳴り響く。吉良は悪者!吉良は嫌い!世間で巻き起こる轟轟たる赤穂浪士同情論、吉良悪玉論を背景に新たな討ち入りが決行されたのだ。まあつまり便乗討ち入りだ。この時、上野介の孫である吉良義周の首を求める暴徒の前に敢然と立ちふさがったのが上野介の妻、吉良富子。あるいは脅し、あるいは宥め、証明書を発行し、家財を提供し、硬軟両面から暴徒に対する富子だが。
格付:B

新釈・遠野物語 原作:井上ひさし(青春アドベンチャー)

東京の大学を休学して故郷・遠野に帰ってきたボク、山之上ひさし。特別養護老人ホームの臨時職員として働き始めたが、そこでもなかなかうまくいかず、先輩の美桜(みお)さんから叱責を受ける日々。役に立ちたいという一心のボクは、近所でトランペットを演奏する不思議な老人、犬伏さんから気化された遠野の昔話を特養ですることを思いつくが…
格付:B

星のスケッチブック 作:田窪泉ほか(青春アドベンチャー)

脚本家共作のオムニバス作品「星のスケッチブック」。2024年の青春アドベンチャーはこの「星のスケッチブック」でスケッチブックシリーズが3作品も制作されることになりました。2023年のオムニバス作品が「ふれるストーリーボックス」、「とけるストリーボックス」とストーリーボックスシリーズだったのに対し今年はなぜスケッチブックなのか。単に演出家さんの都合(両シリーズは主導している演出家が違う)なのでしょうか?よくわかりません。
タイトルとURLをコピーしました