冒険(秘境漂流)

ドラマ化希望作品

東アフリカ某国の中央銀行総裁に就任せよ。それは嘘のような本当の話。「ルワンダ中央銀行総裁日記」(服部正也)

【特集:ラジオドラマ化推薦作品21】服部正也「ルワンダ中央銀行総裁日記」NHK-FM青春アドベンチャーでラジオドラマ化されたらいいなあ、という作品を取りあえげていくこのシリーズ。今回はちょっと変わり種なのですがノンフィクションの「ルワンダ中...
格付:B

レディ・トラベラー1920 作:小林雄次(青春アドベンチャー)

冒険家として世界を渡り歩いた叔母のバーバラ・マーキュリーは他界から1年たった今でもジュリーのアイドルだ。大英博物館でアシスタントキュレーター(学芸員)をしているのも叔母をリスペクトすればこそだ。だけどジュリーの本当の夢はキュレーターではない。伯母と同じようにジャングルを旅し、川でヒルに血を吸われ、凶暴なワニと戦い、人肉を食べる恐ろしい部族とも交流すること。保護者である叔父は許してくれないけど。でもジュリーは見つけてしまったのだ、叔母の残した手記を。そこには叔母がオランダ領東インドにあるジャクラ島で体験した「私の生涯、最も印象深い旅」について書かれていた。巨大な翼、真っ赤に光る目、鋭い牙、長いしっぽ、見上げるような巨体をもつ、伝説に言うドラゴンそのものの怪物に出会ったというのだ。
格付:A

冬の曳航 作:桑原亮子(FMシアター)

鎌倉時代。熊野の地から、ひとりの僧が浄土に旅立とうとしていた。浄土といっても比喩ではない。三十日分の食料とともに、艪や櫂を一切持たない「渡海船」に閉じこめられ、黒潮の流れに乗るのだ。流された先の南方には極楽浄土があるという。本当だろうか?わからない。はっきりわかっているのは生きて帰ることはできないということだけだ。民衆の願いのため身を捨てることを選んだ、この僧・浄定に対し、民衆は尊崇の念を惜しまない。しかし、当の浄定には一つだけ心残りがあった。それは、京の都で薬師になるために修行している捨て子の少年・捨三と言葉を交わしたかったということ。死に行く自分だからこそ、母を人柱にされた捨三に掛けられる言葉があると考えたのだが…
格付:AAA

バスパニック 作:塚本隆文(青春アドベンチャー)

豊郷高校3年の時任亜加里(ときとう・あかり)は新聞部の部長だ。亜加里の高校生活最後の夏休みのプランはもう決まっている。前半は宮崎県大会を戦う野球部の特集記事を作り、後半は東京に遊びに行くのだ。しかし、部員わずか13人の弱小野球部が奇跡の甲子園初出場を決めたことにより、亜加里の夏休みプランは大幅な修正を余儀なくされてしまう。渋々、東京行きを諦めて「甲子園特集記事」の取材を始める亜加里。甲子園へも応援に行くことが決まり、商店会の応援バスに同乗することになる。しかし、亜加里はこの甲子園へと向かうバスの中で、想像もできなかった事態に遭遇してしまうのだ。
格付:A

皇帝の密使 原作:ジュール・ベルヌ(アドベンチャーロード)

ロシア皇帝のもとに反乱が勃発したとの知らせが届く。狙われたのは皇帝の弟でありイルクーツクで東方辺境に睨みをきかせる大公。しかし、反乱軍により通信は寸断され、大公は未だ窮地に陥っていることを知らない。しかも、反乱勃発の事実を民衆や諸外国に知られるわけにはいかないため、公然と連絡することもできない。密使が必要だ。それも、シベリアの地理に精通し、反乱軍の脅威や大自然の猛威にも負けず単独で密書を届けられる屈強な男が。選ばれた男の名は、ミハイル・ストロゴフ。幾度も実行不可能とされる任務に成功した、鋼の肉体と黄金の精神を持つ軍人である。早速、東方へ向かう列車に乗り込んだストロゴフだが、単独でスタートしたはずのその旅は、ふたりの外国人とひとりの少女、そして敵の黒幕をも巻き込んだ冒険行へと変じていくのだった。
格付:A

サバイバル 原作:さいとう・たかを(青春アドベンチャー)

その日、妙に生暖かい風がビルの間を駆け抜けた。それが合図だった。洞窟探検中に大地震にあった少年サトルが、ようやく地上に這い出てみると、周囲は一面の海になっていた。自分以外、誰ひとりいない絶海の孤島で、サトルのサバイバルが始まる。ナイフ一本だけを頼りに食料を調達し、住処を確保する。なぜ世界はこのように変わってしまったのか、それすらわからないまま生き続けるサトル。しかしこれは、家族と再会するためのサトルの長い長い旅の始まりに過ぎなかった。
格付:AA

大黒屋光大夫 原作:吉村昭(特集オーディオドラマ)

思えば、信じられないほど遠くへ来たものだ。伊勢の白子の一介の船頭に過ぎなかった、この大黒屋光太夫が、ロシア帝国の首都ペテルブルグにいるのだ。船を失い、紀州様から託された大事な船荷の米も失った。そして、出港時には16人いた部下達も、長い漂流と放浪の果てに次々と死亡し、先日、九右衛門が死亡した今となっては、庄蔵、小市、新蔵、磯吉の僅か4人だけになってしまった。船頭としての責任を痛切に感じる。しかし私はここで下を向くわけにはいかない。日本に帰るのだ。生き残った全員を連れて日本へ帰るのだ。そのためには、もうこの国の皇帝に直訴するしかない。この国で出会えた最良の人物、ラックスマンの助力もある。女帝エカテリーナ二世と面会して何としても帰国の許可を取り付けるのだ。
格付:AAA

おろしや国酔夢譚 原作:井上靖(アドベンチャーロード)

江戸時代中期の天明2年。千石船・神昌丸は、船長(ふなおさ)大黒屋光太夫を始めとした17人の船員を乗せて伊勢の白子を出帆した。しかし、江戸に向かう途中で嵐に遭い舵を失い、8カ月にも及ぶ苦難の漂流をすることになる。そしてようやく漂着した陸地も、遙か北方のロシアの孤島であった。絶望的な状況のもと、懸命に日本へ帰る方策を探る光太夫達だが、運命は彼らに更なる流転を要求する。カムチャッカ、ヤクーツク、イルクーツク、そして帝都ペテルブルグ。鎖国の時代に、不屈の闘志で広大なロシアを横断した大黒屋光太夫の数奇な運命を追う。
格付:AA

渚にて 原作:久世光彦(青春アドベンチャー)

中学2年生から高校1年生までの少年少女を乗せたクルージング・スクール。彼らが乗り込んだ船は、カリブ海の島々を巡り、順調に帰国の途にあったのだが、急な暴風雨に見舞われ座礁してしまう。救命ボートに乗りあわせた、冬馬、カスミ、宗近、黒木、金原の5人は何とか嵐の海を乗り切り、漂流の末、無人島とおぼしき島に辿り着く。この島で、5人にどのような運命が待ち構えているのか。
格付:A

ツングース特命隊 原作:山田正紀(青春アドベンチャー)

1914年、朝鮮で武器商人をしている武藤は、伝説的な謀略家として後生に名を残すことになる明石元二郎陸軍大佐から呼び出しを受ける。明石は武藤に対し、6年前にシベリア奥地・ツングースで起こった謎の大爆発を探るために、現地に潜入せよという。明石は謎の大爆発がロシアの核兵器開発に関係するものではないかと疑っていたのだ。武藤は要請を断ったが、明石の脅しにより、この探索行を受け入れざるを得なくなってしまう。人跡未踏の秘境、正体不明の事件、信用のおけない同行者、探索行に横槍を入れる怪しい連中、そして大国の陰謀。数々の不安材料があるなか、武藤は大爆発の真相を探るために現地へと向かう…
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