
それは誠 原作:乗代雄介(FMシアター)
東京へ向かう修学旅行の班行動。高校生2年生の佐田誠の行きたい場所はうらわ美術館だった。でも行かない。亡くなった母と所縁のある美術館よりも行かなければならない場所があるのだ。もちろん同じ班のみなに迷惑はかけられないからひとりでいくつもりだ。でも班行動である以上、単独行動する時点で迷惑はかけざるを得ない。紛糾した話し合いだが、誠が事情の一端を話したことにより徐々にこの単独行動は皆の理解を得られ始めた。そして当日、途中から単独行動を始める誠。しかし旅は予想できなかった方向を向かい始めて…