幻想(海外)

格付:B

黒十字の魔女 ヴィクトリア朝怪奇冒険譚外伝 原案:田中芳樹、脚本:菊地百恵(青春アドベンチャー)

1858年秋、大英帝国の首都ロンドン。 クリミア戦争から帰還して2年、数々の怪奇事件に巻き込まれ多事多難な日々を送ってきたエドモンド・ニーダムとその姪のメープル・コンウェイにもようやく落ち着いた日々がやってきた。 しかし、またしても死体が集団で移動するという怪しい噂を聞きつけてきてしまう。 しかも、移動する死体の首には奇妙な形の痣のようなものがあったという。 知り合った医師のグレイはそれは感染症の発疹ではないかという。 確かにこの街の環境は相変わらず劣悪で感染症の危険とは常に隣り合わせ。 コレラで家族を失っているニーダムとメープルには頷ける話ではある。 しかし、やがてふたりはこの痣と同じ形を他でも見かけることになるのだった。
格付:B

通い猫アルフィーの奇跡 原作:レイチェル・ウェルズ(FMシアター)

最愛の飼い主マーガレットを亡くした家猫アルフィーは旅に出ることにした。 しかし、世の中そんなに甘くはない。 禄に外に出たことになかったアルフィーにとって道路を一本渡るだけでもひと苦労。 どこもかしこも凶暴な野良猫たちのナワバリになっていて気の休まる暇もない。 大体、運良くどこかの家の家猫になれたとしてもその飼い主が死んでしまったら元の木阿弥だ。 そんな中、珍しくフレンドリーに接してくれた黒猫が新しい生き方を教えてくれた。 それは飼い猫でも野良猫でもない第三の選択肢「通い猫」になるという考え方だ。
格付:B

帰ってきた男 作:池澤夏樹(特集サラウンドシアター)

彼は「帰ってきた男」。 中央アジアの奥地にあるという「砦」を目指して、1年前に出発したたった6人の探検隊。 しかし、帰ってきたのは彼ひとり。 4か月後に方向違いの砂漠をひとりでうろついているところを発見されたのだ。 彼はなにも語ろうとしない。 いやそれどころか戻ってきてから何ひとつ言葉を発しなかった。 しかし、今日、ついに彼は語り始めた。 「僕は帰って来たくなかった」 「僕は入れてもらえなかった。彼は入れたのに。」 一体なにが起こったのか?
格付:B

遠い星からきたノーム~ディガーズ 原作:テリー・プラチェット(特集サラウンド・アドベンチャー)

取り壊されるデパートから、無人の石切り場へのエクソダス(出ストア)に成功したノームたち。 2度の目の冬を迎えるころには貧しいながらも生活は安定しつつあった。 しかし、ある日、人間が現れ、石切り場を再稼働させるための動きが始まってしまう。 ノームはいつまで人間から逃げ回らないといけないのか。 人間が追いかけてこないノームだけの場所が欲しい。 案じた一党のリーダー・マスクリンはついに星へ帰るための宇宙船を探すことを決意するのだが。
格付:A

夢みるゴシック それは常世のレクイエム 原作:木原敏江(青春アドベンチャー)

19世紀初頭のイギリスはロンドン。 レミントン家のポーリーンは孤児院育ちのお転婆令嬢。 そんなポーリーンを、当代きっての色男バイロン卿はブンブンうるさい「クマンバチ」と揶揄しながらも目が離せない。 ある日、ポーリーンにアルパグレンモアの領主、エドレッド・リッズデイルなる男性が近づいてきた。 生気のない黒い瞳と蝋人形に見える青白い美貌、そして赤すぎる唇。 折しも世間では体中の血を抜かれる奇怪な殺人が起きているというが…まさか吸血鬼? 今は中世ではない。 バイロン卿の好むゴシックロマン小説ではあるまいし、蒸気機関車が走ろうというこの時代にそんなことがありえるのだろうか。
格付:B

夢みるゴシック それは怪奇なセレナーデ 原作:木原敏江(青春アドベンチャー)

19世紀初頭の英国。 貴族の生まれながら孤児院の育ちで社交界に馴染めない少女ポーリーンは、唯一の貴族の親友グレイスを突然失った。 なぜ、最愛の恋人との幸せの日々を語っていたグレイスが急死したのか。 不信の念を抱いたポーリーンの前に現れたのは2人の青年貴族。 ひとりは当代きっての人気詩人であるが同時に奔放な女性関係でも知られるバイロン卿。 もうひとりは謎めいた美形の青年トレミー伯爵だった。
格付:B

クリスマスの幽霊 原作:ロバート・ウェストール(青春アドベンチャー)

物語の舞台は1930年代のイギリス北部の片田舎にある街。 街の経済を支えているのはユダヤ人オットーが作った巨大な化学工場、そして、少年の父はその工場で働く職長だった。 少年にとって、工場は大人たちだけが入ることを許される謎の世界。 だから、父は「魔法の王国にいる油まみれの魔法使い」だし、オットーは「死後も工場の中を彷徨う伝説の怪物」だった。 ある年のクリスマス。 少年は、父のために工場へ忘れ物を届けに行くことになった。 それは単なるお使いではない。 少年にとってワクワクドキドキの冒険の始まりだった。
格付:C

水晶宮の死神 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)

11月のロンドンはとても大英帝国の首都とは思われないくらい沈鬱だ。 こんな天候では、貸本屋「ミューザ―良書倶楽部」に勤めるエドモンド・ニーダムだって気の晴れようもない。 ようやく晴れ間の覗いたある日、姪のメープル・コンウェイが思いついた気晴らしは、水晶宮(The Crystal Palace)への小旅行だった。 第1回万国博覧会の会場として建てられた水晶宮は、1854年にロンドン郊外のシデナムの丘に再現され、多くの観光客を集めている。 行われている催しが「インドの大魔術」などという俗っぽい見世物であること気が進まないニーダムだったが、可愛くかつ押しの強い姪の誘いに負け、とにかく出かけてみることした。 もちろん、そこで首なし死体が待っていることなど予想もせずに。
格付:A

ちいさなちいさな王様 原作:アクセル・ハッケ(青春アドベンチャー)

ミュンヘンで公務員をしている“僕”が家に帰ると、お菓子のグミベアの袋がガサガサと音を立てていた。 ネズミか、と思って怖々と手に取ってみると… 「無礼もの!! 頭が高い! 我こそは“十二月王二世”(じゅうにがつおう・にせい) である! 頭が高い! 控えおろう~」 そこにいたのは人差し指ほどの人間。 でっぷりした身体に赤いマント、頭に王冠。 それは、ちいさなちいさな王様だったのだ。
格付:AA

ザ・ワンダーボーイ 原作:ポール・オースター(青春アドベンチャー)

1924年のセントルイスで、俺はイェフーディ師匠に出会った。 9歳だった。 それまでの俺は野良犬同然、人間の形をした“ゼロ”だった。 将来の夢など何もないチンピラまがいの孤児だった俺をつかまえて師匠は言った。 「お前を空を飛べるようにしてやる。私の教えたとおりにやれば、ふたりは百万長者になれる。」 “ウォルト・ザ・ワンダーボーイ” 人々の度肝を抜き、全米を熱狂させた「空飛ぶ少年」の冒険が始まった。
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