格付:B 新釈・遠野物語 原作:井上ひさし(青春アドベンチャー) 東京の大学を休学して故郷・遠野に帰ってきたボク、山之上ひさし。 特別養護老人ホームの臨時職員として働き始めたが、そこでもなかなかうまくいかず、先輩の美桜(みお)さんから叱責を受ける日々。 役に立ちたいという一心のボクは、近所でトランペットを演奏する不思議な老人、犬伏さんから気化された遠野の昔話を特養ですることを思いつくが… 2024.10.13 格付:B
格付:B 星のスケッチブック 作:田窪泉ほか(青春アドベンチャー) 脚本家共作のオムニバス作品「星のスケッチブック」。 2024年の青春アドベンチャーはこの「星のスケッチブック」でスケッチブックシリーズが3作品も制作されることになりました。 2023年のオムニバス作品が「ふれるストーリーボックス」、「とけるストリーボックス」とストーリーボックスシリーズだったのに対し今年はなぜスケッチブックなのか。 単に演出家さんの都合(両シリーズは主導している演出家が違う)なのでしょうか?よくわかりません。 2024.09.21 格付:B
格付:A ロゼットの朝 作:飯野陽子(FMシアター) 3人だけの職場、社史編纂係。 役職から外れ子会社への出向という身分。 職場も東京から高速で1時間ほどかかる旧物流倉庫内のプレハブ事務所。 つまり左遷だ。 しかし仕事は仕事。 どんな仕事でもきちんと成果を出さないといけない。この2人とともに。 2024.09.13 格付:A
格付:AA コクハラ 作:小峰貴之(FMシアター) 水島さんはボクの初めての部下だ。 仕事はまじめで丁寧。ミスをしてもちゃんと謝ることができる。 ボクの意見に流されずきちんと自分の意見も持っているし、相手へのフォローも忘れない。 一言で言って「可愛い部下」だ。可愛い… 可愛い? あれ?俺、さっきから「可愛い」しか考えてなくないか? うすうす感じてたけど、これ、そうだよな?やっぱ、そうだよな… 2024.09.07 格付:AA
格付:C リニューアル 作:黒瀬ゆか(青春アドベンチャー) 西暦2224年。 環境汚染と感染症の蔓延により地球は人類が住むのに適さない星となりつつあり、人類全体もまた衰退への道をたどっていた。 生物学者のタロウはそんな世の中に嫌気がさし自暴自棄な生活をしていたが、妻のハナコは感染症を克服する手掛かりを求めて精力的に活動を続けていた。 そして遂にハナコはアマゾンのジャングルで宿主を再生することができるリニューアルという寄生植物を発見する。 しかし同時に不治の病に侵されてしまのだった。 2024.08.31 格付:C
格付:B レンタル・メモリアル 作:大橋泰彦(FMシアター) 佐藤啓子と鈴木正夫は結婚直前のカップル。 しかし啓子はマリッジブルー気味。 今回が念願の仲人100組目となる田辺部長夫妻はやる気満々だが、啓子からすると、人に話すような馴れ初めもないし、自慢できるようなプロポーズもないままではどうしても結婚できない。 そこで啓子はこういう時に助けになってくれるという「レンタル・メモリアル」という会社を呼び出す。 この会社から「思い出」をレンタルして馴れ初めを演出したいというのだ。 2024.08.25 格付:B
格付:A あたふたオペラ きんつば姫とリゴレ糖 作:萩田頌豊与(青春アドベンチャー) 江戸の和菓子屋・富嶺堂(ふれいどう)の若旦那は店の唯一の商品である「きんつば」の売れ行きを占うために占い師のもとを訪れる。 占い師の指示により、怪しい甘味料・リゴレ糖をきんつばの原料に使うとともに、きんつばを宣伝してもらうために人気芸妓・美折太夫(びおれたゆう)のもとを訪れる富嶺堂の若旦那。 しかし、美折太夫はすでに別の和菓子屋・鳥羽万の宣伝担当であり、自分の店「吉原」に鳥羽万の最中を供していたのだ。 2024.08.10 格付:A
格付:B 月の立つ林で 原作:青山美智子(青春アドベンチャー) 本作品「月の立つ林で」は2023年本屋大賞第5位の同名のオムニバス小説を原作としたオーディオドラマです、 青山さんは「お探し物は図書室まで」で2021年第2位、「青と赤のエスキース」で2022年第2位、2024年「リカバリー・カバヒコ」で2024年ノミネート中など、本屋大賞の常連の作家さんで、日常生活の断面を切り取って細やかな心情を描くタイプの作家さんです。 基本的に連作短編集の形態をとることが多く、本作品もそのひとつ。 近年の青春アドベンチャーではちょうど1年前に放送された窪美澄さん原作の「夜に星を放つ」がやや近く、現代日本を舞台に日常を描く作品であること、1話が15分×2回で構成されていることなど類似点が多いです。 2024.08.04 格付:B
格付:C ポンコツおやじとみんなの保育園 作:内村宏幸(FMシアター) 熊本県・鹿児島県を襲った集中豪雨。 山間の一級河川の氾濫は多くの集落を飲み込む大災害を引き起こした。 3年後、久しぶりにサトシが帰った故郷は川こそ以前のままだったが、鉄橋は折れたまま、人口も半分近くに減るなど寂しい状況だった。 そして何より母が園長を務める保育園が閉園を余儀なくされるという。園児が全員地区を離れることになったからだ。 この状況にサトシの心は揺れる。自分にできることはないのか。保育園を再開することは無理でも代わりに人が集まれる施設はできないものだろうか。 2024.07.14 格付:C
格付:B ホットサンド 作:足立聡(FMシアター) 腰を痛めた父の面倒をみるために大阪へ戻ってきた。夢を諦めて。 いや違う、本当は逃げ出したんだ。役者で大成する見込みがなかったから。 ホットサンド専門店も特になにか夢があって始めたわけではない。 父がやっていた弁当屋の設備があったから、特別な技術がいらないから、近くに病院があって出前の需要が見込めるから。その程度の理由だ。 そんなホットサンド屋に、ある日、高校生の少女が飛び込んた。 「私、ホットサンド大好きなんです!いつかホットサンドに囲まれて生活したいってずっと思ってました!もうずっとずっと思ってました!働かせてもらえませんか?何でもやります!バイト代とかいらないんで!」 2024.07.06 格付:B