格付別一覧

未格付

深淵のテレパス 原作:上條一輝(青春アドベンチャー)

私は、暗い水の底にいます。暗く、危険な場所で、あなたを待っています。私は。あなたのもとにやってきます。あなたを水の底に連れていくために。あなたに伝えておきます。それが、私にできる唯一のことだからです。光を、絶やさないでください。…それは明らかに異質だった。大学生のサークルが定期的に行っている怪談会。殆どはどこにでもある退屈な怪談だった。もはや眠気を催すといっても過言ではない。しかしその女学生が舞台に現れた瞬間に空気が変わった。彼女から目を離せない。そしても彼女もまた…私を見ていた。
格付:B

人魚が逃げた 原作:青山美智子(青春アドベンチャー)

歩行者天国の路上でTVのインタビュアーがひとりの人物を見つけた。豪華なフリンジの付いた白の詰襟服、黒のロングブーツ、頭には金色に輝く王冠を乗せている。「失礼ですが、あなた様は?」彼は答える。「王子です。僕の人魚がいなくなってしまって。タイムリミットは5時まで…。」これはある週末の午後、銀座の路上。王子と名乗る奇妙なイケメンと一瞬人生が交差した5人の男女の物語。
格付:A

先生、ワンと鳴く 作:保坂萌(青春アドベンチャー)

蒼井侑芽は25歳。少年漫画誌の編集者。子供の頃大好きだった王道バトル漫画「トワイライトリベリオン」の作者、東雲まほろ(50歳)の担当になることができたものの、今の東雲はパンチラ漫画で食いつないでいる冴えない中年オヤジ。しかも筆が遅い。一度も原稿を落としたことがないのが奇跡なほど毎回毎回、締め切り直前までグダグダ、うだうだ。今回も締め切り突然に侑芽に電話をかけてきて言い放ったのだ。「俺はもう人間を卒業します。今までお世話になりましたぁ。」ちょっ!なにがあったんですか!?「俺はね、今すぐ犬に生まれ変わるんだよ。本気だよ、パンツをはかない生き物にね。」深夜までパンツパンツってなんなんだよ!
格付:A

マタギ列伝 原作:矢口高雄(青春アドベンチャー)

東北地方中央部を貫く奥羽山脈。その山襞深く分け入ったところ、古来よりイタズすなわち熊と技の限りを尽くし戦うマタギと呼ばれる狩りの一団がいる。これはマタギの中でも、その腕前から「野いちご落とし」と呼ばれた天才マタギ、三四郎の冒険と変転の記録である。
格付:B

大将のブルース 作:村角大洋(FMシアター)

人はみんなこの店を口が悪くて汚い店だといいよる。しかし、この店は流浪の人生を送ってきたこの俺がようやく作り上げた俺の城。この店は俺、俺はこの店。だから絶対に店の流儀は変えへん。例え1日に常連客2人しか来いへんでも。だけど酷すぎやないないか。新人従業員マサキはいくら教えても全く使い物にならへん。
格付:B

ピアノdays 第二楽章 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

本作品「ピアノday 第二楽章」は5話のショートストーリーから構成されたオムニバスオーディオドラマで2025年の10月にNHK-FM青春アドベンチャーで放送されました。2024年12月に放送された第1弾「ピアノdays」とほとんど同じ形態の作品で、各話ごとにテーマとなる有名なピアノ曲の曲名に沿ったストーリーが展開されます。脚本が全話、藤井正青銅さんおひとりによるというのも同様です。
格付:B

月のスケッチブック 作:門前日和ほか(青春アドベンチャー)

「山のスケッチブック」に続く2025年2作品目の「スケッチブックシリーズ」。それはこの「月のスケッチブック」です。スケッチブックシリーズの慣例?に乗っ取り、なんとなく頭上にあるもの(今回は「月」)をモチーフにしたオリジナル脚本のオムニバス作品です。
格付:C

塀の中のリクエスト 作:佐藤あい子(FMシアター)

妊娠3か月…どうしよう、子供を産む自信なんてない。「あんたは何をやらしてもアカンな」今でも母親の言葉が耳から離れない。コミュニティFMでパーソナリティの仕事を続けているけど、今でも私は自分に自身が持てない。そんなある日、新しい仕事のオファーが舞い込んだ。刑務所ラジオのパーソナリティ。受刑者からのリクエスト曲を紹介する仕事だというのだけど自分にできるのかな。
格付:C

川辺のアジール 作:水城孝敬(FMシアター)

「時代にあった売れる企画」ってなんだ。こんな血の通った原稿が何でダメなんやろ。1年半ずっと準備してきたのに。これからどうしたら。もうアカン。あたまに霧がかかったみたいで…もう職場に行くことができない。しかも妻に相談したら「休職中の収入ってどうなるの?あたしだってすぐには働けないよ!」。家にも居場所がない。帰ろう、実家に。実家になら居場所がある、のだろうか。
格付:A

記憶を食(は)む 原作:僕のマリ(青春アドベンチャー)

大好きだった業界に新卒で入ったもののノルマに追いまくられ無残にも退職。絶望しかない中で選んだ喫茶アジールでのアルバイトで私は救われた。アジールで得たのは自分に対する肯定感。でもそれだけでなく、自分の生涯の仕事が「書くこと」だということに気づくこともできた。今はアジールから巣立って、生涯の伴侶とともに駆け出しの物書きとして暮らしている。まだ体調は万全とは言えない。自分の気持ちがコントロールできないことも多い。でも今回依頼された「食にまつわるエッセイ」は良いものが書けそうな気がする。グルメレポートではない。編集者の人は「食べ物が呼び起こす記憶のようなもの」を書いてほしいと言ってくれたのだから。
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