滅びの前のシャングリラ 原作:凪良ゆう(青春アドベンチャー)
ネットニュースで拡散された情報「1カ月後、小惑星が地球に衝突し、人類は滅亡する」。
米国政府がこれを首肯したことにより世界は大混乱に陥った。
東京でもすぐにそうなるだろう。
そんな中、スクールカースト最底辺の高校生・友樹は広島から旅立つことを決めた。
東京へ向かうクラスメート雪絵を守るためだ。
母、静香は友樹に包丁を渡しながら言う「殺されるくらいなら殺してでも生き延びろ。惚れた女は命がけで守れ。それで絶対にあたしのところに戻ってこい」。
自分の人生の期限を定められたときに人はどう生きるのか。
日常生活を保つのか、日常生活では満たせなかった欲望に溺れるのか。
理性を保ち続けるのか、獣性をむき出しにするのか。
友樹と、彼と同様に不器用な人生を生きてきた4人の最後の1カ月が始まる。