SF(日本)

格付:AA

滅びの前のシャングリラ 原作:凪良ゆう(青春アドベンチャー)

ネットニュースで拡散された情報「1カ月後、小惑星が地球に衝突し、人類は滅亡する」。 米国政府がこれを首肯したことにより世界は大混乱に陥った。 東京でもすぐにそうなるだろう。 そんな中、スクールカースト最底辺の高校生・友樹は広島から旅立つことを決めた。 東京へ向かうクラスメート雪絵を守るためだ。 母、静香は友樹に包丁を渡しながら言う「殺されるくらいなら殺してでも生き延びろ。惚れた女は命がけで守れ。それで絶対にあたしのところに戻ってこい」。 自分の人生の期限を定められたときに人はどう生きるのか。 日常生活を保つのか、日常生活では満たせなかった欲望に溺れるのか。 理性を保ち続けるのか、獣性をむき出しにするのか。 友樹と、彼と同様に不器用な人生を生きてきた4人の最後の1カ月が始まる。
格付:B

ワンさんは働き者 作:三井隆(FMシアター)

名古屋でラーメン屋を営む初老の夫婦の元に、日本語の怪しいアルバイト希望の若者が転がり込んできた。 少しでも赤字を減らしたい妻の提案で受け入れることを決めた店主だが、彼のやることはどこかおかしい。 夜中に“太陽系音頭”を大声で歌うわ、大量の放射性廃棄物を一般ゴミに出すわ。 耐えきれなくなった店主は、どこから来たのか彼に問いただすが帰ってきたのは奇妙な音ばかり。 その若者“ワンさん”曰く「私の故郷の名前、地球上で発音すると超音波になってしまう」。 そう彼は宇宙人だったのだ。
格付:A

人工心臓 原案:小酒井不木、作:長谷川彩(青春アドベンチャー)

私、江戸川乱歩が探偵小説家として世に出ることができたのは小酒井不木の推薦によるところが大きい。 しかし、不木の体が弱いこと知っていながら彼に創作を進め、しかも晩年ろくに彼に手紙を書く事すらしなかった。 不義理をしたという負い目あればこそ、彼の全集の取りまとめに引き受けたのだが… やはり不木の妻・久枝は私に腹を立てているのだろうか、あのような奇妙なことを言い出すなんて。 「人工心臓は実在致します…」
ドラマ化希望作品

「大怪獣デブラス」(データイースト制作)のラジオドラマ化なんて無茶ですかね?

【特集:ラジオドラマ化推薦作品20】データイースト制作「大怪獣デブラス」 ラジオドラマを紹介するブログでありながら、ラジオドラマ化してほしい作品(=現時点ではラジオドラマになっていない作品)を紹介するという、わかりづらいこの企画。 20回目...
格付:A

紫色の時差 原作:ユング・ホルツ(ふたりの部屋)

本作品「紫色の時差」はユング・ホルツさんの小説を原作とする1話10分のショートショートSFラジオドラマで、NHK-FMの「ふたりの部屋」で放送されました。 なお、番組内で作品タイトルを「紫色の時差」と明示することはなく、「SFショートショート集」や「ユング・ホルツ作、『紫色の時差』から『●●』」などと紹介されるのですが、本記事では第1回の掌編のタイトルかつ原作単行本のタイトルから「紫色の時差」を作品タイトルとしました。
ラジオドラマ全般の情報

「グリーン・レクイエム」再放送。1985年に「ふたりの部屋」にて放送された名作がNHKラジオ第1にて発掘放送!

皆さま、NHK-R1(AM放送のラジオ第一)で放送されている「発掘!ラジオアーカイブス」(外部リンク)という番組をご存知でしょうか。 放送時間は毎月最終土曜日の13時5分から。 リスナーが昔の番組を録音してテープなどを集める「番組発掘プロジ...
ゆるゆるつながり

庵野秀明総監督・映画「シン・ゴジラ」出演俳優とラジオドラマ。

【特集:青アド・ポーカー30】映画シン・ゴジラ出演俳優が出演しているラジオドラマ(庵野秀明特集・その2) 「麒麟がくる」応援企画第2弾 2020年大河ドラマ「麒麟がくる」が新型コロナウイルス感染症の影響を受けた撮影自粛により放送が中断されて...
格付:A

ひとめあなたに… 原作:新井素子(ふたりの部屋)

昨夜は飲みすぎた。記憶は曖昧。 それは飲みすぎるよ、カレに「自分は癌だ、だからほっておいて欲しい」なんて言われたら。 ショックのあまり何も言えなくても、男友達と一晩飲み明かすことになっても仕方ないじゃない。 それにしても度が過ぎたかも。 記憶がないどころか、ありえないニュースまで記憶している。 「地球に隕石が衝突するので人類の絶滅まであと1週間」とか、随分とひどい妄想だ。 …あれ?朝のニュースでも同じことを言っている? まさか、まさか、本当なの? でも、もし本当ならこんなところでグズグズしてはいられない。 こんな別れが最後になるなんて絶対イヤ。 せめてひとめ会ってもう一度だけでも話がしたい。 行こう、カレが住んでいる鎌倉まで。
格付:A

高天原探題 原作:三島浩司(青春アドベンチャー)

僕はあの時、清美を救わなければ良かったのだろうか。 7年前、京都・桂川の河辺に、どこからともなく降り注いだ大量の土砂。 確かにあの時を境に世界は変わってしまった。 異能者「玄主」(ゲンシュ)と、人知を超えた弁別不能体「不忍」(シノバズ)により再起不能にされた多くの人々。 しかし、目の前で生き埋めになった少女を救わないなんて選択肢があったとは思えない。 たまたまその最初の出現場所に僕が居合わせたからといって、今日の事態に僕が責任をとらないといけないとも思えない。 そう、責任ではない。 責任をとるために僕は「不可識存在問題対処専門委員会」(俗称「高天原探題」)に入ったわけではない。 僕は単に再会したかったのだ。 あの少女に。
格付:A

オルファクトグラム 原作:井上夢人(青春アドベンチャー)

最後に見た姉は、猿轡を噛まされながらも、何かを必死にぼくに訴えかけていた。 しかし、ぼくは、姉の気持ちを生かすことはできず、後頭部を強打され昏倒。 気が付いた時にはすでに姉は殺されていた。 しかも、失ったものは姉だけではない。 頭が強打された後遺症からか、一緒に嗅覚も失ったしまったのだ。 しかし、同時に、匂いを色として認識することのできる不思議な能力を手に入れた。 これは死んだ姉からの贈り物だ。 で、あるならば、この能力を使って何としても見つけなければならない、姉を殺した犯人を。
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