コント

格付:B

ひょうたんから‘午’ 作:藤井青銅ほか(青春アドベンチャー)

太陽系第三惑星は文明が未成熟だ。 この惑星の文明が銀河連邦に加盟できるくらいに成熟するまで、慎重に監視を続けなければならない。 そう、われわれは銀河連邦の監視員。 動物の姿をしているのは地球人の目を欺くためだ。 だから「にょろん」と言っていても蛇(巳)ではないし、「ひひーん」と言っていても馬(午)ではない。 化ける動物を変えて12年で1周の持ち回りで分担していたら、監視にうすうす気が付いた人類が「干支」などという制度を作ってしまったようだが、そもそもわれわれは動物ではない。宇宙人なのだ。 さて、今年も監視員の引き継ぎの時期がやってきた。 この星の中でも特にいい加減な「日本」という国になにか大きな変化があったようだ。 ついに銀河連邦に加盟できるような精神的成熟を遂げたのだろうか。 今年の監視員に聞いてみよう。
格付:B

辰のお年頃 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

太陽系第三惑星、地球。 文明が荒っぽいことで有名なこの星を監視するため、銀河連邦は密かに監視員を派遣している。 文明が成熟し、晴れて銀河連邦入りを認められるその日まで、われわれは交代でこの星を監視し続けるのだ。 さて、今年も監視員の交代の時期が来た。 ウサギの姿で寡黙に地球を見守ってきた私シブヤ・コトノから、竜の姿でまたしても寡黙にこの星を見つめ続けるであろうヌクミズ・ヨウイチへの引き継ぎ。 相も変わらぬ政治経済状況が続いていることをすでに知っている「辰」ヌクミズは引き継ぎを適当に済ませようとしているようだが、こういうことはやはりきちんとしなければならない。 この星の未来がかかっているのだから。
格付:C

ねずみのチュー告 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

「亥」(いのしし)から「卯」(ねずみ)へ、今年も監視員を引継ぐ季節がやってきた。 銀河連邦が、地球という、この厄介な星をこっそり監視するために送り込んでいるのが「監視員」。 人間の目を欺くために、銀河連邦は監視員を動物の姿に化けさせており、それを薄々感づいた人間が干支という制度を作ったというのが歴史の真実だ。 そして、銀河連邦が人間に怪しまれずに引継ぎをさせるために、引継ぎ式の代わりにつくったのがこのリレー番組「特集・年忘れ青春アドベンチャー」なのだ。
格付:B

タイガーにしなさい! 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

「銀河系のお荷物」あるいは「太陽系の暴れん坊」と呼ばれるこの星。 わたしは、銀河連邦の監視員として、この「地球人」というやっかいな連中を1年間監視してきた。 今日はその最終日。 地球人に見つからないように虎(寅)に化けた後任の監視員がやってきたようだ。 彼も気の毒に。 これからの引継ぎで「この1年にこの国で起こった出来事」を聞いたら、あまりの成長のなさに監視員を引きうけたことを後悔してしまうかもしれない… この星はいつになったら銀河連邦に加盟できるくらい成熟してくれるのだろうか。
格付:B

2001年巳年の旅 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

刮目せよ!我々は監視されている! とかく暴走しがちな地球文明を監視するため、地球には銀河連邦から密かに監視員が送り込まれているのだ。 今年も地球暦にしたがい、年末に監視員の交代が行われる。 交代する監視員は、銀河連邦に対し、地球のいかなる事項を報告(=告げ口)するのだろうか。 そして、その報告を受けた銀河連邦は地球文明をどのように遇するのか。 成熟した文明として銀河連邦への加盟を求めてくるのか、あるいは、野蛮な文明として殲滅を決断するのか。 刮目せよ!我々は監視されているのだ。
格付:B

モー!いいかげんにして! 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

私はネズミだ。 いや、本当は銀河連邦から派遣された監視員なのだが、この1年間、ネズミの姿に身をやつしてこの国を監視してきたのだ。 この星ときたら広い宇宙で一番偉いと思い込んでいる。 ほっておくと何をしでかすかわからない。 さっさと銀河連邦に加盟するようになって欲しいのだが、今年1年見ていても進歩した形跡がさっぱりない。困ったものだ。 さて、今年も監視員の交代の時期が来た。 後任の「ウシ」がやって来たようだ。 そろそろ引き継ぎのレクチャーを始めるとしよう…
格付:B

考古学的考察による1991年 作:藤井青銅(サウンド夢工房)

こちら30世紀の3Dラジオステーション。 20世紀の皆さん、聞こえますか。 現在、時空変換システムを使って、30世紀から1000年過去の1991年に向かって電波を発信しています。 1991年には何があったのか、その情報の大部分が30世紀ではすでに失われていますが、発掘された「かせつとてえぷ」を分析した最新の考古学の成果を電波に乗せて発信します。 20世紀の古代日本人の皆さん、聞こえますか。 我々の研究結果は正しかったのでしょうか。
格付:B

「卯」の音も出ない! 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

銀河連邦からこの星に派遣され、人間が間違った方向に進まないか、近い将来この星を銀河連邦に入れても大丈夫か、を監視するのが我々の役目である。 そう我々は監視員。 今年も、1年間、虎(寅)に扮してこの星を見守ってきた監視員から、来年、兎(卯)に扮する監視員に引き継ぎを行う時期がやって来たのだ。 いい時だけチヤホヤする飽きっぽい性格、行き当たりばったりの経済運営、物質的な満足のみを追い求め心の満足に気づかない、そして自ら文化を育てようとしない… この国の人々の性質は少しは変わったのだろうか。
格付:B

来年こそはワン!だふる 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

銀河連邦から十二支に扮した監視員が派遣され、この国を監視すること、はや1000年以上。 今年もまた、人類は銀河連邦への加盟に値するほど成熟できずに年末を迎え、酉(トリ)に扮した監視員から戌(イヌ)に扮した監視員へ、年末恒例の業務の引き継ぎが行われている。 それに耳を傾けて、今年この国で何が起こったのかを振り返ってみよう。
格付:A

申(さる)モノにござる 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

銀河連邦は、千数百年も前から、地球文明の成熟度を測るために密かに監視員を派遣している。 今年も年末になり、ヒツジに化けて人間を監視してきた監視員から、サルに化けて地球を監視する監視員への交代が行われる。 例年通り、前年の監視員だったヒツジ(に化けた監視員)がこの1年間の日本の出来事をサル(に化けた監視)に説明するようだ。 ちょっと覗いてみよう。
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