歴史時代(海外)

格付:B

逆光のシチリア 作:並木陽(青春アドベンチャー)

1859年。貧しい身分から身を起こし弁護士として大貴族に取り入ることに成功。 美しい令嬢ペトロニラの関心も得、自分の立身出世のチェックメイトも近づいている。 アウレリオは得意の絶頂にあった。 しかし、公爵の別荘で過ごすペトロニラとのひと夏に2人の男女と出会ったことにより彼の運命は変わりだす。 ひとりは公爵の農地管理人の息子ベネデット。 もうひとりは英国から来たインゲストル子爵夫人アリス。 激動のシチリアで彼らの運命はいかに。
格付:B

太陽の城 月の砦 作:中村小夜(青春アドベンチャー)

12世紀半ば。地中海の東に位置するシリアの地。 十字軍の遠征からすでに半世紀が経過していたが、キリスト教徒のエルサレム王国とイスラム教徒の諸王国に分裂し、まさに乱世の状況にあった。 そんな中、シリア北部の町アレッポにひとりの英雄が現れる。 ザンギー朝第2代の君主マフムード。 彼は、隣国ダマスカスからアーミナを娶る一方、宿将シール・クーフとその甥ユーセフをエジプトに送りその政治に介入。着々と勢力圏を広げていた。 これは「ダマスカスの花嫁」と呼ばれた女と「信仰の光」、「信教の誉れ」と呼ばれたふたりの男。3人の男女の絡み合った運命の物語である。
格付:B

ラングドックの薔薇 作:並木陽(青春アドベンチャー)

1237年、フランス王との戦いが終焉し一時の平和を享受している南フランス・ラングドック。 しかし平穏は表面的なものに過ぎない。 フランス王に屈服した南フランス諸侯も、異端として迫害される「良き人々」(=カタリ派)の民衆も未だ苦しみの最中にあった。 主を持たない若き自由騎士ペイレも領地を奪われた没落貴族の子弟である。 一見、無責任な放蕩生活を続けるペイレだが、彼にも自らの心の内を苛む、ある思いがあった。
ゆるゆるつながり

ラジオドラマ作品間の、出演者・原作・作品内容などのちょっとした関連性を見つけて楽しむ

【特集:青アド・ポーカーの記事一覧】 本ブログは、NHK-FMで放送されているラジオドラマ番組「青春アドベンチャー」系列の番組で放送されたラジオドラマを紹介するものですが、特にこの「特集:青アド・ポーカー」はその紹介した作品間の緩やかなつな...
ゆるゆるつながり

アメリカ合衆国を舞台にした作品。

特集 青アド・ポーカー40:青春アドベンチャーでアメリカ合衆国を舞台にした作品。 今回は2023年5月の「ウィル」の放送を記念?して、青春アドベンチャーのアメリカ合衆国を舞台にした作品を一覧にしてみました。 以前、ヨーロッパの近世を舞台にし...
格付:A

昼も夜も彷徨え 原作:中村小夜(青春アドベンチャー)

12世紀。ヨーロッパ・イベリア半島にイスラム教徒が跋扈し、中東・エルサレムを十字軍という狂気が支配していた時代。 2大宗教の圧迫が強まる中、ユダヤ教徒はその内部でも独善的なラビ(宗教指導者)による排他的な指導体制を敷いていた。 そんな時代にひとりの若いユダヤ人神学者がラビたちの独善的な主張に異を唱える。 イスラム教の信仰告白をしてでも生き延びるべきだ。 しかし、彼自身は違う道を選ぶ。 自由だけは手放せない。 だからそれ以外の全てを手放して逃げる。 逃げて己の信条が守れる場所を探して昼も夜も彷徨い続ける。 風のように彷徨い続けるその生き方こそ彼の精神の姿そのものだった。
ゆるゆるつながり

イギリス近代の歴史を青春アドベンチャーでたどる。

【特集:青アド・ポーカー39】イギリスの黄金時代を描いた作品群を時系列で並べてみました。 以前、ブルボン朝から復古王政までの近世フランス(概ね17世紀から19世紀初頭)を舞台にしたNHK-FMのオーディオドラマ作品を時系列で整理しましたが、...
格付:B

軽業師タチアナと大帝の娘 作:並木陽(青春アドベンチャー)

18世紀前半、女帝アンナ・イワノヴナ治世下のロシア。 帝都ペテルブルクにひとりの女芸人が華麗に舞っていた。 彼女の名はタチアナ。 国家と教会から弾圧され消えていったロシアの伝説的な芸人集団スコモローフの末裔であることを自認する彼女であったが、彼女自身はただの軽業師に過ぎなかった。 しかし、帝国政府の暴政、それに対する人々の不満、そして彼女がもつ特別な運命が彼女が街角のいち芸能者であることを許さない。 ある日、言い寄ってきた貴族の誘いを断ったことをきっかけに彼女は罪人としてシベリアに送られてしまう。 これがロシアの大地を股に掛けたタチアナの冒険の日々の始まりだった。
メディアミックス情報

並木陽さんの「斜陽の国のルスダン」、宝塚歌劇団にて上演決定

原作提供1作品、オリジナル脚本4作品、脚色作品1作品と、すっかり青春アドベンチャーの一大勢力となった並木陽さん作品群(一覧はこちら)。 斜陽の国のルスダン、宝塚にて上演 その端緒となり、青春アドベンチャーでは2017年8月にラジオドラマ化さ...
格付:B

ロビン・フッドの冒険 原作:ハワード・パイル(青春アドベンチャー)

12世紀後半、ヘンリー2世の時代。 ノッチンガムに近いシャーウッドの森にひとりの男がやってきた。 彼の名はロビン。 森役人といざこざを起こし故郷にいられなくなった彼は、森に住むお尋ね者の集団に仲間入りしようと思ってやってきたのだ。 これが後の世で「シャーウッドの森」という言葉だけで想起される黄金時代、「梁山泊」と並び称されるアウトローたちの自由の楽園の始まりだったのだ。
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