スポーツ

格付:A

虫明亜呂無短編集 (ふたりの部屋)

本ラジオドラマ「虫明亜呂無短編集」は作家・虫明亜呂無(むしあけ・あろむ)さんによるスポーツをテーマにした10編を原作とする作品です。珍しいお名前の虫明さんですが、名字も名前も本名とのこと。虫明さんご自身は文京区の湯島生まれ(開成中学校→早稲田大学)ですが、虫明は岡山に多い実在する名字。亜呂無は大正時代の洋画家だった父・虫明柏太氏がフランス語の「香り」(英語でいうアロマ)から付けたのだそうです。
格付:B

オールに願いを 作:荒井修子(FMシアター)

切っ掛けは高校2年になったばかりの春、母の再婚相手・雄吾から届けるように頼まれた一篇の紙片だった。届け先は柿木漁港のペーロンチームの事務所。そこでペーロンのメンバーになることを頼まれた若葉は断れずに引き受けてしまう。何をやっても変わらない。変わらないから何もしない。そんな逃げと諦めに慣れていた若葉を変える出来事の、それが始まりだった。
格付:B

ビギンズナイト 俺たちのカウント2.99! 作:虎本剛(FMシアター)

高崎弘毅はチャンピオンだ。それは単にベルトを巻いていることを意味しない。プロレス人気が再燃した今でこそ会場は満員だが10年以上前はガラガラ。人気もなかった。そんな時代から高崎は、どんな攻撃にも逃げずに、受けて、耐えて、みんなを勇気づけてきた。本当の勝利は弱い自分に打ち勝つこと。自分の姿を通じて見せてきたその精神こそがプロレスの象徴、そういう意味で彼こそ真のチャンピオンなのだ。いやチャンピオンだった…高崎ももう42歳。売り出し中の若手カザマ・チカノリに負けたばかりか、選手生命を危ぶまれるほどのケガを負ってしまった。高崎の時代も終わり。そう囁く声も聞こえ始めたのだが…
格付:B

ディス・イズ・ザ・デイ 原作:津村記久子(青春アドベンチャー)

日本サッカー2部リーグ、最終節。全国5会場で繰り広げられる熱戦の陰でサポーターたちの様々な人間ドラマが繰り広げられていた。お気に入りのチームにはもちろん勝って欲しい。でもそれだけではない。スタジアムに集う理由はさまざまだ。
格付:B

ステップを聴かせて 作:虎本剛(FMシアター)

「進藤聡太に走る資格なんてない!」日本中から浴びせかけられたそんな罵声を、自分は甘んじて受けるしかなかった。なぜなら自分自身がそう思っていたから。だから「もう二度と走らへん」と決めた…ハズだった。しかし、若くもなく何の取り柄もない自分にまともな職があるわけがない。だから走ることを仕事にするしかなかった。そう、あくまで仕事だ。しかも気の乗らない仕事…
格付:A

弾け!はじけろ!そろばん甲子園 作:東多江子(FMシアター)

「もう、部活決めた?」入学式の行われるこの日は、学校中が部活の勧誘活動で賑やかだ。負けてはいられない。わが「珠算(そろばん)部」は、現在、部員たったの2名。部長を拝命してしまった私、北九州総合高校・商業科2年の古賀すずとしては、最低3名くらいは部員を集めたいところだ。…でも集まらない。それはそうだろう、こんな地味な部活、選ぶ方が変だ。こうなったら2名でもいい。いや1名でもいいから、有段者の新入部員がどうしても欲しい。目標としている珠算の全国大会、いわゆる「そろばん甲子園」の団体戦出場には3名が必要なのだ。このままでは出場することすら出来ない!
格付:AA

夏・風・ライダー 原作:高千穂遥(FMアドベンチャー)

奥脇と一緒にオクワキエンジニアリングを立ち上げたのは、バイクが、とくにエンジンがただただ大好きだったからだ。オクワキエンジニアリングを去ったのは、奥脇がパーツの製造販売に血道をあげ、いつしかマフラーしか弄れない毎日になってしまったからだ。あれから9年。今でも辞めたのが正解だったのか考えることがある。オクワキエンジニアリングは早々にレースに参加するようになり、今では日本を代表するプライベーターと呼ばれるまでになった。それに引き替え、俺は未だにしがないバイク屋の親父だ。しかし、それも終わりだ。俺も今年からレースに参戦する。チーム“ノブ”といえば聞こえはいいが、まあ言ってみれば町内会チームだ。それでもレースはレース。時は来たのだ。夏の「鈴鹿4時間耐久ロードレース」まで全力で突っ走るまでだ。
メディアミックス情報

森絵都さん原作の「DIVE!!」アニメ化。2003年の青春アドベンチャー版ラジオドラマは良作でした。

【青春アドベンチャー・メディアミックス情報⑥】DIVE!!飛び込みの世界を描いた森絵都さんの小説「DIVE!!」が、2016年にあさのあつこさんの「バッテリー」を放送したフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」でアニメ化されることが発表されま...
ドラマ化希望作品

異端のボクシング漫画「チキン」(村上真裕)のラジオドラマ化はいかがでしょう?

【特集:お勧め作品12】村上真裕「チキン」主にNHK-FMの「青春アドベンチャー」という番組で放送されたラジオドラマ作品を紹介していく、このブログ。その中でも、この「お勧め作品」のコーナーは、既に放送されたラジオドラマ作品を紹介するのではな...
格付:A

ファイティング40、ママはチャンピオン 原作:鈴木一功(FMシアター)

きっかけはママがボクの学校のPTA会長になったことだったんだ。「プリティ(P)でタフな(T)あたしたち(A)」で知り合ったお母さんたちとボクシングジムに通うことになったママは、突然こう言い出したんだ。「見つけたわ! これが私の道!」七宝焼き、フラメンコ、コモンジョ(ってなんだ?)…パパとふたりで、「またいつもどおりにすぐに飽きるさ」と言っていたんだけど、今回はちょっと違うみたい。そのうちボクシングジムの会長さんまでうちにやってきて言い出したんだ。「奥さまは100年に一人のイツザイです!」「イツザイ」ってなんだ?
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