伝奇(日本)

格付:B

新釈・遠野物語 原作:井上ひさし(青春アドベンチャー)

東京の大学を休学して故郷・遠野に帰ってきたボク、山之上ひさし。 特別養護老人ホームの臨時職員として働き始めたが、そこでもなかなかうまくいかず、先輩の美桜(みお)さんから叱責を受ける日々。 役に立ちたいという一心のボクは、近所でトランペットを演奏する不思議な老人、犬伏さんから気化された遠野の昔話を特養ですることを思いつくが…
格付:B

摩耶ぎつね 作:山本昌子(FMシアター)

狐族の姫君“摩耶ぎつね”は、人間の娘に化けることを願った。 行者堂に狐の嫁入り行列の屏風絵を描いた絵師に近づき、敵討ちをするためだ。 絵に描かれていた狐は、行方不明の母狐そっくりだった。 あの絵師は母狐を捕まえてモデルにしたに違いない。 そしてその後、母狐は… しかし、狐の巫女が摩耶ぎつねに出した人間に化けるための条件は、冬が来る半年後までに敵討ちを果たすこと。 それができなければ命が終わる。 母狐の仇を討てるなら構わないと条件を飲んだ摩耶ぎつねだったが。
格付:AA

ウブヒメ 作:今城文恵(青春アドベンチャー)

お江戸・浅草の裏長屋に住む5人の男女が、竹藪のあばら家に集まっていた。 浪人の天野新右衛門、猿回しの音兵衛役、町奴(侠客)の権太、そしてやたらと目力のある武女(むめ)という少女。 彼らが目論むのは権力者、柳沢出羽守保明の屋敷の焼き討ち。 罪のない町人たちが磔や追放の憂き目にあう徳川綱吉の世を一刻も早く終焉させるのだ。 由井正雪すらなし得なかった大事を目論む彼らにはある切り札があった。 それこそが武女の持つ“産火(ウブヒ)”の力。 正しい人間である自分が、悪いものを灰にするための力。 私が火をつけてやる。
格付:B

カムイの剣 パート2 原作:矢野徹(アドベンチャーロード)

幕末の時代にアメリカ大陸に渡った抜忍・カムイ次郎は、幾多の冒険の末、宿敵・天海を倒し海賊キャプテン・キッドの財宝を手に入れた。 そして時は明治元年、初夏。 ジローム・カムイと名を変えた次郎は、貿易商「サムエル商会」の主として、日本の政財界に隠然たる影響力を確立。 プライベートでも生涯の伴侶を得て得意の絶頂にあった。 しかし、激動の時代はまだ彼に安穏な生活を許さない。 かつて天海の配下だった幕府直轄隠密集団の残党は次郎の命を狙い、戊辰戦争の行方もまた定かではない。 そうした中、次郎はある理由から、父祖の地、蝦夷へと旅立つことになるのだが。
格付:B

日本のヤバい女の子 原作:はらだ有彩(青春アドベンチャー)

私は平成生まれ。 女だからこうしなさいと親に言われたことはなかったし、女だから損をしたと思うこともなかった。 だから、就職してみて初めて気がついた。 この国の女性に押しつけられている「女子」という役割に。 だから、どうしても知りたくなった。 現代でさえこんなに生きづらいのに、昔の女の子はどうしていたのかということを。 だから、会いに行くことにした。 昔話に登場するあの女の子たちに。
格付:A

続・カムイ外伝 原作:白土三平(ダミーヘッド・アドベンチャー・スペシャル)

抜忍 心得の条 我が命 我がものと信ず 忍びの儀 あくまで陰にて 己の器量伏し 定命 如何にても守るべし なお、死して屍拾う者なし 死して屍拾う者なし (黒沢良さんによる「大江戸捜査網」のナレーション風に再生してください)
格付:B

夜露姫 原作:みなと菫(青春アドベンチャー)

時は平安、後三条帝の御代。 優しい父・中納言の庇護のもと晶子姫(あきらこひめ)は毎日を伸び伸びと過ごしていた。 しかし、帝から預かっていた名笛「虚空」を盗まれた父・中納言が心労のために他界したことを契機に、晶子の人生は一変してしまう。 日々の方便に事欠き、屋敷も破れ放題。 その有様は盗賊が空き家と勘違いしてしまうほど。 しかし、どん底の状態で晶子は一念発起。 「虚空」盗難の犯人を見つけ、父の名誉を回復することを決意する。 そのためには手段を選ばないことを覚悟した晶子は、世間から姿を消し、「夜露」(よつゆ)と名前を変え、盗賊団「狭霧丸の一統」に加わるのだが。
格付:AAA

しゃばけ2 原作:畠中恵(青春アドベンチャー)

「しゃばけ」(娑婆気)とは、俗世間における様々な欲望に囚われる心のことをいう。 人は「しゃばけ」に囚われて罪を犯してしまう。 この作品は、薬種問屋「長崎屋」の若旦那で、病弱だが心優しい一太郎(いちたろう)が、彼を慕う「妖」(あやかし)たちの手を借りながら、しゃばけが巻き起こした事件の数々を解決していく物語である。
格付:AA

しゃばけ 原作:畠中恵(青春アドベンチャー)

廻船問屋・長崎屋の若旦那・一太郎(いちたろう)は数えで17歳。 普通の人の目には見えない「妖」(あやかし)を見ることが出来る不思議な体質の持ち主だ。 一太郎は、なかなかの美男子だが、並外れてひ弱。 長崎屋が同時に経営している薬種問屋(薬屋)を任されてはいるものの、彼を溺愛する両親や手代の佐助・仁吉たちに甘やかされて育った。 生来、気が優しい一太郎は、周りの好意をありがたく受け止めているが、あまりに甘やかされることに少しだけ不満もある。 そんなある日、帰りが遅くなった一太郎は、道ばたで不審な人物に切りつけられる。 事件に人ならぬ者の蔭を感じ取る一太郎。 不審に思った彼は、仲の良い「妖」たちと共に事件の真相を探り始めるのだが、やがてそれは多くの薬種問屋を巻き込む事件へと発展していくのだった。
格付:A

白狐魔記 元禄の雪 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)

天草の乱から60年。 さすがに人間との付き合いに疲れた妖狐・白狐魔丸(しらこま・まる)は故郷の白駒山に引きこもり続けていた。 一方、師匠の仙人は何やらいそいそと江戸に出かけていく生活を続けている。 白狐魔丸が聞くと、江戸で最近はやりの歌舞伎などの芝居に夢中なのだそうだ。 「芝居はいい!」 とても隠者とは思えない仙人ののぼせぶりに呆れ気味の白狐魔丸。 しかし間もなく彼は、まさに芝居の中に紛れ込んでしまったような、ある数奇な事件に巻き込まれていくことになる。 彼らと出会ったのは、播州・赤穂。 そして事件の発端は、江戸城・松の廊下。
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