
摩耶ぎつね 作:山本昌子(FMシアター)
狐族の姫君“摩耶ぎつね”は、人間の娘に化けることを願った。
行者堂に狐の嫁入り行列の屏風絵を描いた絵師に近づき、敵討ちをするためだ。
絵に描かれていた狐は、行方不明の母狐そっくりだった。
あの絵師は母狐を捕まえてモデルにしたに違いない。
そしてその後、母狐は…
しかし、狐の巫女が摩耶ぎつねに出した人間に化けるための条件は、冬が来る半年後までに敵討ちを果たすこと。
それができなければ命が終わる。
母狐の仇を討てるなら構わないと条件を飲んだ摩耶ぎつねだったが。