
文学少年と運命の書 原作:渡辺仙州(青春アドベンチャー)
今から約500年前、中国は明の時代。中国最高の霊山・泰山の頂上に安置されていた金篋(きんきょう=金の容器)から、一冊の書物が盗み出された。盗み出された書物の名は「玉策」(ぎょくさく)。玉策には、古今東西、すべての人の生死が書かれているという。盗賊は何のためにそのようなものを盗んだのか。しかし、その後の玉策の行方は杳として知れない…その頃、講談が大好きで各地の講談本をまとめる仕事がしたいと密かに考えている少年・阿恩(あおん)のもとに、一人の少女が現れる。むしゃむしゃと本を食べる不思議な少女。彼女は自らを「玉策」と名乗るのだが…