夜露姫 原作:みなと菫(青春アドベンチャー)
時は平安、後三条帝の御代。優しい父・中納言の庇護のもと晶子姫(あきらこひめ)は毎日を伸び伸びと過ごしていた。しかし、帝から預かっていた名笛「虚空」を盗まれた父・中納言が心労のために他界したことを契機に、晶子の人生は一変してしまう。日々の方便に事欠き、屋敷も破れ放題。その有様は盗賊が空き家と勘違いしてしまうほど。しかし、どん底の状態で晶子は一念発起。「虚空」盗難の犯人を見つけ、父の名誉を回復することを決意する。そのためには手段を選ばないことを覚悟した晶子は、世間から姿を消し、「夜露」(よつゆ)と名前を変え、盗賊団「狭霧丸の一統」に加わるのだが。