2020-08-18

格付:B

ビギンズナイト 俺たちのカウント2.99! 作:虎本剛(FMシアター)

高崎弘毅はチャンピオンだ。それは単にベルトを巻いていることを意味しない。プロレス人気が再燃した今でこそ会場は満員だが10年以上前はガラガラ。人気もなかった。そんな時代から高崎は、どんな攻撃にも逃げずに、受けて、耐えて、みんなを勇気づけてきた。本当の勝利は弱い自分に打ち勝つこと。自分の姿を通じて見せてきたその精神こそがプロレスの象徴、そういう意味で彼こそ真のチャンピオンなのだ。いやチャンピオンだった…高崎ももう42歳。売り出し中の若手カザマ・チカノリに負けたばかりか、選手生命を危ぶまれるほどのケガを負ってしまった。高崎の時代も終わり。そう囁く声も聞こえ始めたのだが…
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