70歳の受験生 作:さわだみきお(FMシアター)
母・洋子の四十九日法要の日、集まった家族に向かって父・誠は宣言した。「俺ももう七十。残りの人生を自分自身のために過ごしたい。今年から受験生になる!」驚愕する家族。特に息子の修一は「年相応の生き方をすべき」と父の行動を全否定。腹を立てた誠は早速、受験予備校に入学。高校生の塾友と一緒に勉強を始めた。しかし、現実は勉強勘を取り戻すことに精一杯で、何度模試を受けても志望校の合格ラインには届かない。やはり無謀な挑戦なのだろうか。誠はなぜこんなことを始めたのだろうか。