檻の中の殺意 原作:テリー・ブラジンスキー(アドベンチャーロード)
野生動物の本当の姿は野生でしか見ることができない。それが動物学者としてのスティーブの主張であり、長年、サンフランシスコ動物公園の園長を務める父とは最近は喧嘩ばかりだ。しかし父が倒れ、嫌々、動物園の延長代理となって改めて感じるのは、自分の原点はやはりこの動物園であったということ。何より動物が好きだし、動物園もより良いものにしていきたい。そう心に誓ったスティーブだが、着任早々、カモシカが不審な死を遂げる。そして送られてきた不吉なメッセージ。「園長、お前は俺の天使たちを閉じ込め虐待している。こんなことが続いて言い訳がない。カモシカは解放された。次はどの天使の番かな」