サスペンス(日本)

格付:AA

ゲノム・ハザード 原作:司城志朗(青春アドベンチャー)

それは、イラストレーター鳥山敏治にとっては誕生日の夜の出来事だった。残業で退社が遅くなり、妻の機嫌を損ねていないか恐る恐る帰宅した彼を待っていたのは床で冷たくなった妻の死体。突然現れた刑事と名乗る不審な二人組から逃れることになった鳥山は、夜の街をあてどなく彷徨うことになる。そして、妻の実家、友人宅、昔のバイト先、再び自宅などを尋ねるにつれ、鳥山は自分の記憶と、周囲が語る自分の姿とがかけ離れていることに気がつき始める。何より自分の記憶自体が少しずつ変化を始めているようなのだ。自分は誰なのか、どこに住んでいて、何をしてきた人間なのか。すべてが信じられなくなる中で、“鳥山”はどのような真実に辿り着くのか。
格付:B

黒蜥蜴 原作:江戸川乱歩(青春アドベンチャー)

名探偵・明智小五郎のもとに、またしても新たな依頼が舞い込んできた。大阪の宝石商・岩瀬氏から、上京した際の娘・早苗のボディーガードを依頼されたのだ。聞けば、岩瀬氏の元には早苗の誘拐予告が頻々と届いているという。誘拐予告の信憑性も分からない中、明智は依頼を受けることを躊躇するが、最終的には岩瀬氏の熱意に答えてボディーガードを引き受けることを決める。しかし、この誘拐劇は暗黒街の女王と呼ばれる女盗賊・黒蜥蜴の仕組んだものであり、明智は自らの探偵生命を掛けて、女傑・黒蜥蜴と対決することになるのであった。
格付:A

青の時間 原作:薄井ゆうじ(青春アドベンチャー)

自由の女神像を消すなど、あまりにも大胆かつ大掛かりなマジックで世界的な名声を有するマジシャン「ブルー」。今回の仕事はブルーを日本に呼ぶことだが、フリーの興行師である主人公にも上手くいく自信が全くない。というのもブルーの正体は誰も知らないのだ。しかし、途方にくれている主人公の下になぜかブルー側から招待状が届く。ブルーの正体は誰なのか。ブルーはなぜ主人公に特別な好意を見せるのか。ブルーが富士山麓で行うという10万人を消滅させるマジックの目的は何なのか。
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