格付別一覧

格付:AA

エンジェルス・エッグ 原作:村山由佳(青春アドベンチャー)

朝、7時50分の満員電車。 ハインラインの「夏への扉」を持ったその女性は、端正で清潔で少し悲しそうで… そう、美術室にあった石膏のアリエス像に似ていた。 彼女に二度目に会ったのは父の入院している病院。 父が自分の世界に閉じこもっていた場所。 白衣を着た彼女は、そんな悲しみの場所の中でも一層、寂しげで儚げで、僕は彼女を守りたいと思っていたんだ。
格付:B

あなたがいる場所 原作:沢木耕太郎(青春アドベンチャー)

沢木耕太郎さんといえば「深夜特急」、「テロルの決算」、そして「一瞬の夏」。 主にスポーツや旅をテーマにしたノンフェクション、ルポルタージュで有名な方ですが、本作品は沢木さんの初の短編小説集「あなたがいる場所」を原作としたラジオドラマです。
格付:A

あたしの嫌いな私の声 原作:成井豊(青春アドベンチャー)

あたし、君原友里(ユーリ)は声優学校の1年生。 女らしくない自分の声が嫌いだったけど、この声を活かせる職業である声優を見つけてからは声の仕事で一人前になりたくて頑張っているところ。 ある日、代役で舞い込んできた「メアリーポピンズ」の出演者の顔合わせに出向いたときに、あたしとそっくりの声を持つ音楽家の波多野さんに出会ったの。 波多野さんは冷たそうだけどとても綺麗な男性。 だけど、本当はそれだけではないの。 波多野さんが話すと、あたしには表向きの波多野さんの声と同時に、感情むき出しのもう一つの声が聞こえてくる。 でも、そのもう一つの声はあたしにしか聞こえないみたい。 冷たく憎悪の込められた、あたしそっくりの声を聴いていると、とても不安になる。 波多野さんって一体、何者なんだろう。
格付:AA

あの夜が知っている 原作:R・D・ツィマーマン(青春アドベンチャー)

シカゴ在住のウィルはドイツ・ベルリン生まれの40歳の男性。 10歳の頃に、第2次世界大戦末期のベルリンで母親を殺されたのだが、その前後の記憶が曖昧で、母親を殺した犯人を覚えていないことに長年苦しんできた。 ある時、ウィルは催眠療法で過去の記憶を呼び覚ますことを決意し、精神科医アリシアのもとを訪れる。 しかし、治療を始めた直後に彼の身辺で不審な出来事が起こり始める。 彼は命を狙われ始めたようなのだ。 母親が殺された、30年前のあの夜。 連合国軍の大空襲を受けていたベルリンで本当は何が起きていたのか。 そして、それはなぜ今でも隠されなければならないのか。
格付:AAA

バスパニック 作:塚本隆文(青春アドベンチャー)

豊郷高校3年の時任亜加里(ときとう・あかり)は新聞部の部長だ。 亜加里の高校生活最後の夏休みのプランはもう決まっている。 前半は宮崎県大会を戦う野球部の特集記事を作り、後半は東京に遊びに行くのだ。 しかし、部員わずか13人の弱小野球部が奇跡の甲子園初出場を決めたことにより、亜加里の夏休みプランは大幅な修正を余儀なくされてしまう。 渋々、東京行きを諦めて「甲子園特集記事」の取材を始める亜加里。 甲子園へも応援に行くことが決まり、商店会の応援バスに同乗することになる。 しかし、亜加里はこの甲子園へと向かうバスの中で、想像もできなかった事態に遭遇してしまうのだ。
格付:B

バードケージ 一億円を使い切れ! 原作:清水義範(青春アドベンチャー)

竹沢遥祐(たけざわ・ようすけ)はお調子者で面倒くさがり屋の普通の大学生。 推薦で入学した大学で毎日を無気力に過ごしていた。 しかし、駅のホームで荒んだ男性の命を助けたことにより彼の生活は一変する。 その助けた男が1億円を持って遥祐の前に現れたのだ。 「これを君に使って欲しいんだ。 これはお礼であり、お願い。 そしてゲームでもある。 ゲームの条件は1億円を3カ月間で使い切ること。 誰にも話さないこと。 そしてこのお金で幸せになること。」 学校、お金そして幸せ。 遥祐の3カ月のゲームが始まった。
格付:A

遥かなる虎跡 原作:景山民夫(アドベンチャーロード)

ロックこと、西緑郎(にし・ろくろう)は、海外青年協力隊の一員としてボルネオでオランウータンの保護活動に従事している青年だ。 ある日、密漁業者とのトラブルで怪我をした緑郎は、入院中の病室でリム・キム・チャンという老人の死を看取る。 日本軍に辛い人生を強いられた老人への負い目、そして何より死を看取った人間として責任感から、西は老人のたったひとりの身内である遠縁の娘のもとに、遺品を届けることを決意する。 しかし、この旅は、第二次世界大戦中に日本軍が隠匿したという秘宝「山下トレジャー」を巡る大冒険の始まりだったのだ。
格付:C

幻坂 原作:有栖川有栖(青春アドベンチャー)

ミステリー作家として有名な有栖川有栖さんの小説を原作とするラジオドラマです。 ただし、本作品「幻坂」は推理小説ではなく(第3話のみ少しだけその要素がある)、一種のファンタジー小説です。 青春アドベンチャーは「人気作家の有名作」といった、直球ど真ん中の作品をあまり扱わない(ひょっとして予算の問題から扱えない?)傾向があり、本作品も青春アドベンチャーらしい「ずらし具合」のチョイスだなと感じます。
格付:AAA

分身 原作:東野圭吾(青春アドベンチャー)

北海道函館市に住む氏家鞠子は、自分が母親から嫌われていると感じていた。 東京都練馬区に住む小林双葉は、自分が母親の重荷になっていると感じていた。 これは同じ顔を持つ1歳違いのふたりの少女が出会う物語。 ふたりが抱えていた出生を巡る疑惑と葛藤と、そしてそれらからの開放の物語。
格付:B

絶句 原作:新井素子(ふたりの部屋)

あたし、新井素子は小説家志望の大学生。 新人賞に応募するための小説を書いていたら、あたしの書いている小説の登場人物達が目の前にあらわれたの。 完全無欠のヒーロー一郎、ミスターレディの拓、人の恋心を自由に操れるアモール、言語学の天才・信拓、そして人猫と吸血鬼の混血の美弥。 みんな、あたしの設定そのままの姿だし、設定どおりの特殊能力も使えちゃう! どうも、あたしは紙に書いただけで超能力者を量産できる、世界的なVIPになっちゃったみたいなの。 一体どうしたらいいの~
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