
名馬 風の王 原作:マーゲライト・ヘンリー(青春アドベンチャー)
18世紀、モロッコはサルタンの王宮で1頭のアラブ馬が生まれた。災難の印とされる「小麦のようなもじゃもじゃの毛」が胸に生えていた子馬。小さく、痩せていたその子馬シャムは、しかも生まれてすぐに母馬をなくしてしまった。とても育つまいと言われたその子馬を育てたのは、口のきけない馬屋係の少年アグバ。彼の懸命な世話により無事に育つことが出来たシャムは、アグバと無二の絆で結ばれるようになる。しかし、シャムはフランス王への贈りものとしてフランスに送られ、しかも異国の地で彼らは離ればなれとなってしまう。1人と1頭の旅はどのような結末を迎えるのか。これはサラブレッドの始祖とされる謎多き伝説の名馬・ゴドルフィンアラビアンの物語である。