2018-10

格付:AA

武揚伝 原作:佐々木譲(青春アドベンチャー)

榎本釜次郎武揚(ぶよう/たけあき)がオランダ留学から戻ったのは1867年(慶応3年)。少禄とはいえ武士の子である武揚がエンジニアを目指したのは、この国難の時代、日本には100の議論を重ねるより100人の技師が必要だと思ったからだ。しかし、幕府発注の最新鋭艦・開陽丸(かいようまる)を操船して帰国した武揚を待っていたのは、予想を超えて急転していく時代の流れだった。最新鋭の軍艦という確固たる武力を掌握する武揚。ゆえに、時代は彼を徳川家に忠実な一技師であることを許さない。阿波沖海戦、江戸脱走、奥羽越列藩同盟への参加、そして函館戦争。流転の幕臣が遂にたどり着いたのは、衆議で国のあり方を決める「共和国」というひとつの夢であった。
格付:A

続・カムイ外伝 原作:白土三平(ダミーヘッド・アドベンチャー・スペシャル)

抜忍 心得の条我が命 我がものと信ず忍びの儀 あくまで陰にて己の器量伏し定命 如何にても守るべしなお、死して屍拾う者なし 死して屍拾う者なし(黒沢良さんによる「大江戸捜査網」のナレーション風に再生してください)
格付:A

無限への崩壊 原作:荒巻義雄(アドベンチャーロード)

私は中央社会保管局国際心理警察機構の特殊浄化要員、いわゆる“ミュータンツハンター”だ。ミュータンツとは、人類の中から誕生を始めた、超能力も持つ新人類。しかし彼らの存在は人類社会に発展ではなく、混乱をもたらす。我々の社会はそう判断した。そう、ミュータンツは人類の一部ではない。人類の敵だ。とはいえ外見は我々人類と全く異ならない彼らミュータンツを抹殺する任務は、ライセンスを持つハンターにとってもストレスが大きい。思いあたるはっきりとした理由はないものの、ある時期から精神の平衡を欠くようになってしまった私は、精神分析医の元におくられることになったのだが。
格付:AA

ホワイトダスト 作:長田育恵(FMシアター)

目覚めると、そこは知らない部屋だった。ここはどこだ…俺はなんで…そうだ「プロジェクト」だ。俺は、あのプロジェクトに自ら志願して冷凍睡眠に入ったのだ。と、なると今は何年なんだ。あれから何年経った?地球はどうなっているんだ。ホワイトダストはどうなった?くそっ、この窓のない部屋では外の様子がわからない。女性がひとりいるだけで他には何もないこの部屋では……?女性!?
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