2019-05

格付:AA

飛ばせハイウェイ、飛ばせ人生 作:樋口ミユ(FMシアター)

さあ、もうひと仕事。明日の朝までに木更津から吹田に行かなければならない。夜の3時に走る車は自分のような荷物を積んだトラックくらいだ。こんな夜には助手席に話し相手がいないとやっていられない。おや、ヒッチハイクしようしとている人がいるぞ。それも初老の男性だ。行き先を書いたボードには… “LAまで”?!変わったじいさんだが、乗せてみるか…午前4時、空はまだ暗い。
ゆるゆるつながり

フランス近世の歴史を青春アドベンチャーでたどる。

【特集:青アド・ポーカー27】フランス近世を舞台にした作品を時系列で並べてみました。青春アドベンチャーでは、1992年の番組開始から幾度もフランス近世を舞台にしたラジオドラマを放送してきました。ルイ! ルイ!! ルイ!!!しか~し!皆さん、...
格付:A

三銃士 原作:アレクサンドル・デュマ(青春アドベンチャー

頑固で、短期で、無鉄砲。ガスコン(ガスコーニュ出身者)はいつだって一直線だ。時は13世紀、ガスコーニュ出身の青年ダルタニャンもまた、紹介状1枚だけを握りしめ、同郷の出世頭・銃士隊のトレヴィルを訪ねてパリに上京してきた。目指すは国王陛下の銃士隊に入っての立身出世!でもなぜか到着早々、よりにもよってその銃士隊の名物三銃士アトス、ポルトス、アラミスと決闘することになってしまった。でもダルタニャンはへこたれない。ガスコンは一直線なのだ。
格付:A

盟友 原作:村田喜代子(アドベンチャーロード)

「喫煙常習犯」と「スカートめくり犯」に課せられた懲罰は、お決まりの便所掃除。くすんだ高校生活が一層くすんでしまった。でもピカピカになった便器は予想以上に美しく清々しい。そう、やっている内に気が付いてしまったのだ「便所の哲学」に。そうだ、どうせなら起こしてみよう、学校に「便所革命」を。
格付:B

どこかで家族 作:木皿泉(FMシアター)

多分、神様からのバチが当たったのだと思う。あんなことを思ったからだ、こんなくそ面白くない場所、全部なくなれって。まさか本当になくなってしまうなんて思っていなかった。2020年夏。なくなってしまったのは僕の故郷。そして家族の絆。あれから9年になる。久しぶりに会う「家族」にどんな顔をして会えばよいのだろう…
格付:A

夢みるゴシック それは常世のレクイエム 原作:木原敏江(青春アドベンチャー)

19世紀初頭のイギリスはロンドン。レミントン家のポーリーンは孤児院育ちのお転婆令嬢。そんなポーリーンを、当代きっての色男バイロン卿はブンブンうるさい「クマンバチ」と揶揄しながらも目が離せない。ある日、ポーリーンにアルパグレンモアの領主、エドレッド・リッズデイルなる男性が近づいてきた。生気のない黒い瞳と蝋人形に見える青白い美貌、そして赤すぎる唇。折しも世間では体中の血を抜かれる奇怪な殺人が起きているというが…まさか吸血鬼?今は中世ではない。バイロン卿の好むゴシックロマン小説ではあるまいし、蒸気機関車が走ろうというこの時代にそんなことがありえるのだろうか。
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