髑髏城の花嫁 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)
19世紀の英国。
大手貸本屋である「ミューザー良書倶楽部」に勤めるエドモンド・ニーダムは、姪のメープル・コンウェイと共に社長から新しい仕事を任される。
代替わりしたばかりのフェアファクス伯爵家が、教養ある貴族の屋敷に相応しい図書館をつくることをミューザー良書倶楽部に依頼してきたというのだ。
緊張しつつ伯爵邸に赴くニーダムとメープル。
しかし、ニーダムは代替わりしたばかりのフェアファクス伯爵が旧知の人物であることを知り驚く。
ニーダムがクリミア戦争に出征していた時に、「クリミアの天使」ナイチンゲールに依頼され、戦友であるラットとともに髑髏城(どくろじょう)という奇怪な城に送り届けた病身のライオネル・クレアモント少尉がフェアファクス伯爵その人だったのだ。
これが切っ掛けとなりニーダムとメープルは伯爵の一族を巡る奇怪な冒険に巻き込まれていく。