2024-06

格付:B

雨のスケッチブック 作:黒瀬ゆか他(青春アドベンチャー)

「ソラのスケッチブック」、「風のスケッチブック」に続くスケッチブックシリーズの第3弾、それがこの「雨のスケッチブック」です。とはいえ公式ホームページでスケッチブックシリーズとして紹介されたことはまだないのでシリーズといえるかは微妙なところではあります。現在の青春アドベンチャーでは「ストーリーボックス」が継続しているので、スケッチブックもシリーズだとすると2シリーズ併存。不思議屋シリーズ、ライフシリーズ、10人作家シリーズの3シリーズが併存していた20年ほど前ほどではないですが、意外とオムニバスが増えています。ただ、スケッチブックとストーリーボックスの違いは相変わらずイマイチわからないのですねど。
格付:B

もと天使松永 作:樋口ミユ(FMシアター)

都会の雑踏の中、生ギター一本で歌うストリートミュージシャン・セージ。根拠のない自信を頼りに1日も欠かさず路上に立ってきた彼を待っていたのは恋人からの別れの言葉だった。もう誰に向かって歌っているのかもわからなくなったセイジ。そんな彼にひとりの老婆が声をかけてきた。「感心しながら聴いていたのよ、「天使の気持ちをよく知ってるなあ」って。もしかしてあなたも元天使?」
格付:C

レオナルド・ダ・ヴィンチの恋人 作:竹山洋(FMシアター)

なんて馬鹿なんだろう。軽蔑だわ。結婚なんかしなればよかった。あなた、いつになったら仕事が来るの。いつになったらお金が入ってくるの。貧乏の呪いよ。あぁ洋服が欲しい。死んでほしい。うんざりだわ…結婚して40年になる頼子と秀治の夫婦。秀治は作家だが、コロナ以降仕事がなく家でぶらぶらする毎日。お金もないのに何事に対してもお気楽ですぐにはしゃぐ秀治に、頼子はイライラしてならない。そんな中、頼子は近所のイタリア料理店の若きシェフ中村に心惹かれるのだが。
格付:B

逆光のシチリア 作:並木陽(青春アドベンチャー)

1859年。貧しい身分から身を起こし弁護士として大貴族に取り入ることに成功。美しい令嬢ペトロニラの関心も得、自分の立身出世のチェックメイトも近づいている。アウレリオは得意の絶頂にあった。しかし、公爵の別荘で過ごすペトロニラとのひと夏に2人の男女と出会ったことにより彼の運命は変わりだす。ひとりは公爵の農地管理人の息子ベネデット。もうひとりは英国から来たインゲストル子爵夫人アリス。激動のシチリアで彼らの運命はいかに。
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