AIにお願いしてみた「青春アドベンチャーぽいヘッダー画像を描いて下さい！」

世はAIブーム

今、世の中は第3次AIブームなのだそうです…から始まる特集記事の第2弾。
第1弾では会話AIのChat GPTに「どうしたらラジオドラマの人気が上がるか」を聞いてみました。
第2弾は画像生成AIです。

以前からの懸案事項

実は私にはこのブログ開設当初からの悩みがあります。
それはこのブログがあまりに文字ばかりであること。
ブログのネタであるオーディオドラマ/ラジオドラマ自体がもともと絵のないメディアです。
加えてこのブログは作品の感想を書く内容。
どうしても文字ばかりになってしまい、地味なことこの上ない。
賑やかしのためにネットで拾った画像を貼ろうかとも思ったのですが、作品内容にあった画像を探すのは大変ですし、著作権の問題もあります。
もちろん自分で絵を描くような能力はない。
アマゾンやグーグルアドセンスの広告により画面の賑やかしを図るという苦肉の策を取っていました。

絵が描けなくても絵が描ける？

ところが最近、「Midjourney」など画像生成AIの進歩が著しく、AIブームの中でも最先端を走っているとか。
これ、なんとかなるんじゃね？と思って調べてみると丁度、2022年8月に無償で公開された「Stable diffusion」とその派生AIが爆発的なブームを起こしていること知りました。
そこでまずは、特に何とかしたいと思っていた「ヘッダー画像」（ブログのトップに表示される画像）をAIに作成してもらうことにしました。
既にお気づきかもしれませんが、実はもうヘッダー画像の変更は終了しています。
今回はこの画像作成の経緯を詳細に報告したいと思います。

使用するサービス

まずはどのサービスを使うかです。
最近急速に選択肢が増えているようですが、やはり流行りの「Stable diffusion」を使ってみたい。
そしてなるべく簡単にやりたい。
ということで「MEMEPREX」さん（外部サイト）のサービスを利用することにしました。
このサービスは無料で何枚でも作成することが可能で、「Stable diffusion」ベースの複数のAI（12月22日現在3種類）を選択できる。
かつAIへの指示を日本語で出すことができる（英語に翻訳してくれる）という親切仕様なのです。

早速スタート、まずはAIの選択

それではスタートです。
まずは使うAIの選択。
今回は「Stable diffusion V2.0」にしました。
実は現在使っているテンプレートにおけるヘッダー画像の推奨サイズが、パソコン用1600px程度、スマホ用800px程度なので、出力サイズがちょうどよいのです。

呪文詠唱！

次はいよいよ“prompt”の入力です。
この“prompt”、界隈では「呪文」などとも呼ばれているようです。
要はAIへ指示を出す言葉なのですが、うまく入力できると魔法のようにきれいな絵が描けるということで「呪文」と呼ばれているのだと思います。
今回は当ブログのヘッダー画像の注文なのでまずはこの呪文を唱えました。

（実際には”！”は入れていません。）

（サムネイル画像を表示していますが画像をクリックすると拡大できます。以下同じ。）

なんというか…ポスター風？

おー！できたぞ！
でも…人物がおかしい。
そもそも人間の数が多すぎる。
「青春」ってことなのかなあ。
タッチもよくわからない。ポスター風？
よし、タッチを水彩画風に変えてみよう（「MEMEPLEX」の機能を使って水彩画風に）。

風景中心にしようか…

やはり顔が微妙過ぎる。
顔は呪文を工夫することにより綺麗になるらしいのですが、ちょっとそこまでやっていられない。
今回は風景を中心にすることにしました。
そこで出てくるのは“UnrealEngine”。
多くの3Dゲームを生み出しているプラットフォームらしく、このキーワードを入れるとなぜか3Dゲーム風の画像が出力されるという、まさに魔法の呪文。
「MEMEPLEX」ではあらかじめ用意されている「CG」を選択するだけで利用可能。
それではいきます！

画面が暗い

いかにも欧米のゲーム風の画像になりました。
ムードはあるな。
よし、今回はこの方向性で行こう。
しかし、いかんせん画面が暗すぎる。
何代か前の当ブログのテンプレートのように青い空にしたいのよ、私は。
よしそれでは、次の呪文はこれだ。

やっぱり人物が欲しくなってきた

いいじゃないですか。
綺麗だ。それに明るくて希望を感じる。
でも…なんだか物寂しい。
やっぱり街並みがないと単なる秘境だよな。
それに人がいないと冒険にならない。
しかたない、少しだけ方針転換。
まず当ブログで紹介している作品で最も多いジャンル「歴史・時代(海外)」を意識して「城」をキーワードに入れよう。
そして、人物を入れるとして、顔を直すのは大変そうなので後ろ姿にしてみよう。
後ろ姿の方が「僕たちの冒険はまだこれからだ」感もでそうだしな。

「城」、強いな！

“UnrealEngine”と親和性が高いのか、一気にファンタジーゲームっぽい雰囲気になってしまいました。
流石、人気の呪文「城」は強いな。
しかしやはり何となく寂しいです。
城より街かな。
よし、呪文追加だ！

行き詰る…

うーん、悪くないんだけど…何かが足りない。
この後、多少呪文を変えて修正を試みるもあまり成果は見えず。
どうしたらいいだろう。
…そもそも核となるキーワードが「青春アドベンチャー」のみなのが問題なのでは？
そうだ、公式ホームページの力を借りよう。
「ひとかけらの想像力がある限り、冒険は終わらない。」
「諸君、悩み多き日常から心を解放してみないか？ きっと君の知らない無限の世界が広がっているのがわかるだろう。」
これだ！

潤いが足りない

少し良くなったか？
でも、何だかやはり人物が変。
そして最初の頃に比べて全体に茶色ぽい。砂漠かよ。
そうか緑が足りないのか。
よし、これでどうだ！

おおっ！

やっとそれっぽいものができたぞ。
緑に埋もれている城。
それを見つめる少年？
若干、手がおかしいが、まあいいか。
これにしよう！

その後

その後何度かループバックをしたのですが、あまり代わり映えせず。
お城の古めかしさとリュックの新しさのミスマッチを気に入ってこの絵にしてみました。
さらにスマホ画面用の縮小サイズの画像を作成し、パソコン用・スマホ用とも画像容量を圧縮したうえで、ヘッダー画像に設定しました。
楽しくできたので今後も気が向いたら、ヘッダー画像は変えていきたいと思います。

凝りだすとキリがない

しかし、これ奥の深い世界ですね。
呪文を凝るとどんどん良くなりそうですが、かなり習熟しないと思った通りの画像にはならないようです。
そのため、記事を作成するたびにオリジナルの画像をたくさん添付するのは難しいかも知れません。
実際に記事の賑やかしで使えるかは微妙なところです。