【青春アドベンチャー25年のオールタイムベスト投票の結果】
当ブログでは2015年から毎年年末にその年の青春アドベンチャーで放送されたラジオドラマの人気投票を実施しています。
それに加えて、ちょうど1992年に始まった青春アドベンチャーが25周年を迎えた年でもあったので、昨年末のアンケートでは歴代作品全てを対象とした人気投票を実施しましたので、ここにその結果を発表します。
ただ、青春アドベンチャーが25年間超(2017年末まで)の間に制作したラジオドラマは393作品(再放送を除き、30分以上の枠だった「アルジャーノンに花束を」、「ダーク・ウィザード~蘇りし闇の魔道師」、「神々の山嶺」を含む)にも上ります。
そのため、79人にご投票頂いたものの、投票は多くの作品にばらけてしまい、結果的に票が集まりやすい最近の作品が上位を独占しました。
そのため、少し趣向を凝らして、1990年代、2000年代、2010年代の3つに分けてランキングを発表したいと思います(シリーズへの投票は第1作の発表時点を基準として分類しています)。
それではスタートです!
例によって集計は、1位=3点、2位=2点、3位=1点とした上で合計しています。
…といっても、やはり合計点は嵩が知れているので、点数よりもここに名前が挙がったこと自体が人気の証とお考え下さい。
何かと話題になることが多い「悲しみの時計少女」が90年代の1位になりました。
ときどき「あれ?」と思う作品が入っているものの、全体的に投票数が少ない割には順当な作品がランクインしているのではないかと思います。
特徴としてはふたつ。
まず、比較的最近、再放送した作品「空色勾玉」、「ブラジルから来た少年」、「盗まれた街」が入っていること。
また、「封神演義」、「おいしいコーヒーのいれ方」といったシリーズ作品も上位に入ったこと。
当たり前と言えば当たり前の特徴ではあります。
谷山浩子の“悲しみの時計少女”(1位2票、3位1票)
完璧な涙(1位1票、2位1票、3位1票)
おいしいコーヒーのいれ方(1位1票、2位1票)
蒲生邸事件(1位1票、2位1票)
封神演義(2位2票、3位1票)
オルガニスト(2位2票)
ロスト・ワールド(2位1票、3位2票)
笑う20世紀(2位2票)
アルジャーノンに花束を(1位1票)
夏の魔術(2位1票、3位1票)
夏への扉(1位1票)
空色勾玉(1位1票)
笑う世紀末探偵(1位1票)
星の感触(1位1票)
星虫(1位1票)
天体議会~プラネット・ブルー(1位1票)
北壁の死闘(1位1票)
BANANA FISH(2位1票)
サラマンダー殲滅(2位1票)
ふたり(2位1票)
マドモアゼル・モーツァルト(2位1票)
わたしは真悟(2位1票)
日常生活の冒険(2位1票)
サンタクロースが歌ってくれた(3位1票)
ブラジルから来た少年(3位1票)
モンテ・クリスト伯(3位1票)
海賊モア船長の遍歴(3位1票)
五番目のサリー(3位1票)
新宿鮫・氷舞(3位1票)
天使のリール(3位1票)
盗まれた街(3位1票)
2000年代の1位はなんと、数少ないオリジナル脚本の長編作品である「645~大化の改新・青春記」でした。
その他にも「スウィート・アンダーグラウンド」、「ゴー、ゴー!チキンズ」など意外とオリジナル脚本作品が多いイメージです。
一方、短編オムニバス作品は「不思議屋シリーズ」が複数ランクインしたのですが、作品ごとに投票がバラけてしまったのは不運でした。
645~大化の改新・青春記(1位1票、2位2票)
アクアリウムの夜(1位1票、2位1票、3位1票)
風神秘抄(1位2票)
精霊の守り人(1位1票、2位1票)
赤と黒(1位1票、2位1票)
ラジオ・キラー(1位1票、3位1票)
家守綺譚(1位1票、3位1票)
5DROPS内のレッドバタフライ(1位1票)
これは王国のかぎ(1位1票)
しゃばけ(3位3票)
スウィート・アンダーグラウンド(1位1票)
金春屋ゴメス(1位1票)
女王の百年密室(1位1票)
不思議屋不動産(1位1票)
不思議屋旅行代理店(1位1票)
翼はいつまでも(1位1票)
イカロスの誕生日(2位1票)
カレーライフ(2位1票)
スカラムーシュ(2位1票)
バッテリー(2位1票)
光の島(2位1票)
哲ねこ七つの冒険(2位1票)
尾張春風伝(2位1票)
不思議屋貿易商(2位1票)
ゴー・ゴー!チキンズ(3位1票)
ジャガーになった男(3位1票)
ゼンダ城の虜(3位1票)
ダブル・キャスト(3位1票)
押入れのちよ(3位1票)
南の島のティオ(3位1票)
タイトルに「★」をつけている作品は2017年制作作品です。
このアンケートは2017年の人気投票と併せて行ったため、2017年作品に投票したそのままの勢いでこの25周年ベストに投票した方が多かったものと思われます。
2017年の人気作品についてはこちらで十分に語っていますので、そちらに譲るものとし、2017年作品以外をみると、2010年代の1位は「白狐魔記シリーズ」となりました。
シリーズ全体として第4位に入ったほか、第16位に「源平の風」、第37位に「元禄の雪」と個別作品にも票が入っています。
そして「2017年以外で集計した」第2位は「屋上デモクラシー」。
2000年代のランキングに続いてオリジナル脚本作品が入りました。
個人的には青春アドベンチャーは原作付きの作品がスタンダードだと思っていたのですが、認識を改める必要があるのかもしれません。
そしてそれに次ぐのが「放課後はミステリーとともに」。
やはり2010年代の青春アドベンチャーを代表するヒロインといえば朝倉あきさんなのでしょう。
以上で集計は終わりですが、残念ながら選外とした投票について最後に紹介します。
まず、青春アドベンチャーの前番組、前々番組の作品。
今回は「青春アドベンチャー25周年」企画です。
そのため、「悲しみの時計少女」、「サラマンダー殲滅」、「空色勾玉」、「わたしは真悟」の青春アドベンチャー枠内で再放送がなされた作品を除き、別番組にて制作された作品は除外させていただきました。
具体的には、「アドベンチャーロード」から「漂流教室」(1位1票)と「カディスの赤い星」(1位1票)、「サウンド夢工房」から「ユンカース・カム・ヒア」(1位1票)が該当します。
また、「野菊の墓」(3位1票)への投票もいただきましたが、私の知る限り、青春アドベンチャー及びその前身番組では取り上げられていないと思いますので、こちらもランキング外としました。
さて、これにて2017年のアンケート集計は終わりです。
青春アドベンチャーファンであれば誰もが持つであろう疑問「…で、結局、長い歴史の中でベストの作品ってなんなのよ」に対する答えが得られたら良かったのですが、このオールタイムベストは投票がバラけてしまい、あまり有効なランキングにはなりませんでした。
ご期待してくださった皆様には力不足をお詫びいたしますが、作品の幅もリスナーの幅もかなり広い番組なので、このようなランキングをするためにはもっともっと多くの投票が必要だということかもしれません。
すっきりしない結末で恐縮ですが、みなさんが想像する余地を残したと前向きにお考えいただき、こちらの企画で集計した当ブログのPV数などを併せて、ご自由にご想像ください。
次回がありましたら是非、捲土重来、もっと多くの方のご協力を頂けるようにかんばりたいと思います(追記2をご覧ください!)。
といっても次はおそらく5年後(青春アドベンチャー30周年)になります。
それまで番組が続いていることが何より大切。
今回のアンケート結果はすべてすでにNHKに送っていますが、みなさんも是非、感想等送ってみてください。
それでは改めてご協力に感謝するとともにこの辺でお開きにいたします。
追記1
といいつつ、今年のアンケートを振り返った記事をもう一つだけアップする予定です。
追記2
青春アドベンチャー30周年の際にリベンジで再度全作品アンケートを実施し、多くの方にご協力をいただきました。
是非こちらをご覧ください。
【2017年のリスナーアンケート結果一覧】
■アンケート企画の結果
各年ごとアンケートの結果一覧はこちらから、全作品アンケートの結果一覧はこちらからご覧ください。