格付別一覧

格付:B

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ 原作:滝本竜彦(青春アドベンチャー)

彼女に出会ったのは、ある冬の夜。 友人との賭に負けて、一人で「特上霜降り肉」を買いに行かされた帰りのことだ。 彼女は、小雪の舞う林の中の獣道、ケヤキの根元で、名門中央高校の制服を着て体育座りをしていた。 シュールな光景だ。 しかし、その後に展開されたのは、シュールというより過激な光景。 チェーンソーを持って襲いかかる怪人と、木刀を振りかざしセーラー服の裾を翻して怪人に立ち向かう美少女。 沈んだ毎日を過ごす高校生・陽介の日常が急展開を始める。
格付:A

あたたかい水の出るところ 原作:木地雅映子(青春アドベンチャー)

柚子(ゆずこ)が小学生の時、近所の銭湯「松の湯」が普通の沸かし湯から温泉に変わった。 それ以来、柚子にとって「松の湯」は最高のパワースポットになった。 自分の将来が見通せないことも、身勝手な家族が繰り広げる茶番劇も、湯船につかって、ゆるゆる・ゆったりしているだけでどこかへ消えて行ってしまう。 お湯に浸かってさえいれば幸せだ。 そう、そのはずだった。 あの日、あの男に出会うまでは。
格付:A

しゃべれどもしゃべれども 原作:佐藤多佳子(青春アドベンチャー)

今昔亭三つ葉(こんじゃくてい・みつば)こと、外山達也は26歳の落語家だ。 性格は、超の付くほどお人好しでお節介で、しかも鈍感だ。 今回も、あがり症の幼なじみ・綾丸良(あやまる・りょう)に泣きつかれて、話し方教室ならぬ落語教室を開くことになってしまった。 良のほかに、この教室に通うことになったのは、美人だがやたらと冷たい印象の元劇団員・十河五月(とがわ・さつき)と、母親の願いを無視して関西弁を直そうとしない少年・村林優、そして頑固で監督やフロントと衝突を繰り返していた元プロ野球選手・湯河原太一の3人。 4人併せて、内気・無愛想・生意気・偏屈と四拍子揃った落語教室とは思えない生徒達だ。 始まった教室も予想通りなかなかまともな授業にはならないが、実は生徒たちは皆、それぞれの事情を抱えており、やがて彼らなりに真剣に落語に向かい合うことになる。 そんな4人を通じて三つ葉もまた、自分自身と自分の芸を再発見していくのだった。
格付:B

ネムコとポトトと白い子馬 原作:谷山浩子(サウンド夢工房)

ネムコさんは喫茶店で物を書いたり本を読んだりするのが大好き。 ある日、喫茶店で紅茶を飲んでいると、砂糖の中から白い馬があらわれた。 「約束の時間だよ。青い髪のポトトが待ってるよ。」 白い馬の誘いに乗って紅茶の中の世界に旅立ったネムコさんだったけど…
格付:C

赤糸で縫いとじられた物語 原作:寺山修司(ふたりの部屋)

歌人であり劇作家、小説家にしての評論家でもあった寺山修司さんの大人向けの童話を原作とした作品です。 寺山さんが47歳の若さで亡くなられた翌年である1984年に「ふたりの部屋」でラジオドラマ化されました。
格付:B

さいごの毛布 原作:近藤史恵 (青春アドベンチャー)

人付き合いが下手で新卒での就職に失敗した智美(ともみ)は、友人の紹介で老犬ホーム「ブランケット」で働くことになった。 ブランケットは、何らかの事情で犬が飼えなくなった飼い主から犬を有料で預かる施設であり、オーナーである“大阪のおばさん” 麻耶子(まやこ)と、元看護師の碧(みどり)が運営していた。 預けられている犬は老犬に限らず若い犬もおり、飼い主も含めてそれぞれ様々な事情がある。 そして、働いている麻耶子や碧、そして通ってくる便利屋の灰原も、それぞれ何か事情を抱えている様子なのだった。
格付:C

さらば国分寺書店のオババ、かつをぶしの時代なのだ 原作:椎名誠(ふたりの部屋)

エッセイストで小説家の椎名誠さんによる「さらば国分寺書店のオババ」(1979年)と「かつをぶしの時代なのだ」(1981年)を原作とする作品です。 原則として、毎回、番組の冒頭で「かつをぶしの時代なのだ」から取った短編を、中後半で「さらば国分寺書店のオババ」を原作とする連続作品を放送するスタイルでした。
格付:C

さっきまで優しかった人 原作:片岡義男(カフェテラスのふたり)

小説家でエッセイストの片岡義男さん原作のショートストーリー5編を集めたラジオドラマです。 片岡さんはハワイ出身で、サーフィンやバイクといったアメリカ文化の伝道師的な印象の方でした。 印象といえば、本作品が放送された1986年12月は、まさにバブル景気が始まったとされる時期であり、片岡さんも喜多嶋隆さんなどと並んでバブル時代の象徴のようなイメージがありました。 しかし、改めて考えると片岡さんの代表作「スローなブギにしてくれ」が発表されたのが1976年であり、バブル期に限ってというより、広く昭和末期全般の若者文化の象徴なのかも知れません。 なお、片岡義男さんについては「サウンド夢工房」期に「吹いていく風のバラッド」もラジオドラマ化されています。
格付:A

秘密の友人 原作:アンドリュー・クラヴァン(青春アドベンチャー)

小柄で髪が薄く、始終疲れているの中年男ネイサン・コンラッドは、妻アガサと娘ジェシカと3人で暮らす精神科の開業医である。 ある日、彼は、友人の精神科医サクスの押しの強さに負けて、殺人容疑者の娘・エリザベスを診察することになる。 エリザベスは信じられないほどの怪力で男を殺したのだという。 しかし、実際に会ってみたエリザベスは、緑色の瞳、黄金の髪、そして白い肌を持つ、まるで天使のように美しい女性であった。 そして、診察を始めたネイサンに対してエリザベスは「殺人を犯したのは自分ではなく自分にしか見えない『秘密の友人』だ。」と告白する。 多重人格か、それとも命令型の幻聴かと考えたネイサンだったが、事態は思いもよらぬ展開を見せ、彼の家族をも巻き込む事件へと発展していくのだった。
格付:B

魔弾の射手 原作:赤羽堯(アドベンチャーロード)

フリーのレコーディングディレクター・不死原徹(ふじわら・とおる)は、ある日突然、若き日の思い出の女性・スーザンから電話を受ける。 スーザンは、アルベルト・フォーリーという富豪のためにプライベートレコードを作るディレクターを探しているという。 矢も楯もたまらずスーザンの誘いに乗りにロスに向かった徹だが、迎えに来た車で何者かから銃で襲撃されてしまう。 依頼者であるアルベルト・フォリーの正体すら定かでない中、チラつきはじめるネオナチの陰。 徹はなぜこの事件に巻き込まれてしまったのか。 そして、この事件にスーザンはどのようにかかわっているのか。 スーザンが口ずさむジプシー音階のマウスミュージックとともに物語は動き出す。
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