格付別一覧

格付:A

プリンセス・トヨトミ 原作:万城目学(青春アドベンチャー)

「その日」から10日前。会計検査院の検査官である、松平・旭・鳥居の3人が東京から大阪へ向かった。目的はいわずとしれた会計検査。検査は何事もなく進むと思われたが、「社団法人OJO」なる団体に実地検査に向かった旭と鳥居が、実地検査をドタキャンされるという全体未聞の事態が起こる。この団体、大阪府を経由して毎年5億円もの補助金が流れている。このままでは済まされない。自ら現地に赴く松平。すると松平の前に、地下に建設された国会議事堂そっくりの建物と「大阪国・総理大臣」を名乗る謎の人物が現れる。国費の不正使用を暴こうとする会計検査院と、400年間守ってきた秘密を守ろうとする大阪国の10日間の戦いが始まる。
格付:B

DINER(ダイナー) 原作:平山夢明(青春アドベンチャー)

普通のOL・オオバカナコ(30歳)は「組織」の人間に穴を掘らされていた。もうすぐ殺される自分を埋めるための穴。穴を掘ることを拒否すれば今すぐ殺される。穴を掘り続ければ掘り終わった後に殺される。まさに絶体絶命。生き残るために必至で考えた末にカナコが叫んだ言葉は「私は料理が得意なんです!」。結局、一命を取り留めることができものの、「組織」が次にカナコを連れて行ったのは、やってくる客がすべて殺し屋という「組織」が経営する定食屋「キャンティーン」だった。その店でカナコが与えられた役割は店で8代目のウエイトレス。前任者は7人とも粗相をしたために殺されたという。もちろん店から逃げ出しても殺される。またまた絶体絶命のピンチに陥ったカナコ。彼女の運命はどっちだ。
格付:AA

暗殺のソロ 原作:ジャック・ヒギンズ(アドベンチャーロード)

「謎のクレタ人」それがヨーロッパを震撼させる正体不明の暗殺者の呼び名だ。特徴は言葉に強いクレタ訛りがあること、そして暗殺対象以外は決して殺さないこと。だから、その日、ロンドンで「仕事」のあとに14歳の少女を車ではねて殺してしまったのは、彼にとってはあくまで誤算だった。そして誤算は他にもあった。殺された少女の父親は娘を深く愛していたこと、そしてその父親は偶然にもSAS(イギリス陸軍の対テロ特殊部隊)の腕利きの工作員であったこと。こうしてモーガン大佐の謎のクレタ人との闘いが始まった。
格付:AAA

ラジオ・キラー 原作:セバスチャン・フィツェック(青春アドベンチャー)

ドイツ・ベルリンのラジオ局、ラジオ101(ワン・ゼロ・ワン)の名物コーナー「キャッシュ・コール」。無作為にかけられた電話を取ったリスナーが予め放送されたパスワードを答えられれば現金がもらえるという人気のコーナーだ。しかし、スタジオ見学に来た松葉杖の男が、番組中に突然人質を取りラジオ101に立てこもってしまったことにより番組は一変してしまう。犯人は番組を乗っ取り、彼自身のルールにより「キャッシュ・コール」を再開したのだ。「ハロー、ベルリン。もし電話を受けたあなたがパスワード以外のことを言ってしまったら僕はこのスタジオにいる誰かを射殺します。101をお聞きの皆様に最悪の悪夢をお届けします。」この犯人と交渉に当たるのはドイツ警察・特別出動隊SWATの交渉人イーラ。イーラは娘を自殺させてしまった自責の念からその日、自らも死のうとしていた。しかし、その直前で同僚であるゲッツに見つかり、この犯人の相手をさせられることになったのだ。当初は精神異常者と思われた犯人だが、交渉が進む中でやがて予想もできない展開を迎える。
格付:AAA

DIVE!! 原作:森絵都(青春アドベンチャー)

坂井知季(さかい・ともき)、中学生。小学生の頃に初めて見た飛び込み台「コンクリート・ドラゴン」に衝撃を受け高飛び込みを志す。MDC(ミズキダイビングクラブ)では平凡な選手と思われていたが、新しいコーチ・夏陽子(かよこ)に、唯一無二の「武器」を持っていることを見いだされ、急速に成長を始める。沖津飛沫(おきつ・しぶき)、高校生。津軽の海でしか跳んだことがないという幻の高校生ダイバー。スポーツ用品メーカー・ミズキの会長に、彼をオリンピックに送り出すための組織としてMDCを作らせたほどの逸材。その名のとおりスプラッシュ(飛沫)をものともしない豪快なダイブが持ち味だが、その反動で、ある弱点を抱えている。富士谷要一(ふじたに・よういち)、高校生両親とも飛び込みの有名選手というサラブレッドでありジュニアでは無敵のチャンピオン。MDCでは知季や飛沫のことを気に掛ける面倒見の良い先輩でもある。生まれから来るプレッシャーをはね除けるための膨大な練習の結果、圧倒的な正確性を身につけており、その入水は国際級の選手ですらめったにみられないほどである。3人の少年達はクラブの存続のため、そして、高い高いところに上り詰めていくために、迷いながらもオリンピックを目指す。
格付:AA

バッテリー 原作:あさのあつこ(青春アドベンチャー)

中学入学を控えた原田巧(たくみ)は、父の転勤を期に両親のふるさとの町に引っ越してきた。巧は、リトルリーグ時代は近隣でも有名なピッチャーであり、引っ越し先の中学校の野球部が弱小であったとしても、自分一人の力で勝ち抜けられると強く信じていた。巧は自らの実力と正義を疑わない極端に我の強い性格であると同時に、自らを信じていなければ自分を保てないような繊細さも併せもっていた。その性格ゆえに周囲との摩擦や衝突が耐えない巧。しかし、巧のボールを受け止め、巧の考え方をも受け止めてようとしてくれるキャッチャー・永倉豪との出会いをきっかけに彼は少しずつ変わっていく。巧や豪、そして周囲の少年、家族、先生達がお互いに真剣に向き合って行く様を描く。
格付:A

一瞬の風になれ 原作:佐藤多佳子(青春アドベンチャー)

神谷新二は高校ではサッカーをやらないことを決めていた。天才と称される兄・健一に憧れて始めたサッカーだが、自分に球技の才能がないことはこれまでで十分思い知った。これ以上、結果のでない努力を続ける気力は新二にはなかったのだ。だから進学した県立高校も、家から近く、自分の学力で入れそうなところ、というだけで決めた。だから入学してもイマイチやる気が出ない。そんな新二と同じ高校に幼なじみの一ノ瀬連も入学してきた。連は中学2年にして短距離で全国7位という歴とした天才だったが、そのマイペースすぎる性格が災いしてか、中学の陸上部を途中で辞めていた。自分を棚に上げて、連のマイペースぶりに苛立つ新二だが、久しぶりに連と一緒に走ってみて、その走りの美しさに感動し、連に再び陸上を始めることを勧める。しかし、勧められた連は陸上を再開するにあたり新二も一緒に陸上を始めることを提案する。驚く新二だが自分の中に連と一緒に走りたいという熱い風が吹くのを感じた。どこまでも速くなること。仲間とバトンをつなぐこと。新二の新しい挑戦が幕を開けた。
格付:C

ごくらくちんみ 第2期 原作:杉浦日向子(青春アドベンチャー)

漫画家で江戸風俗研究家であった杉浦日向子さんの小説が原作のラジオドラマで、1話完結・全5回の短編集です。本作には2009年に放送された同じタイトルの作品(ごくらくちんみ)があります。
格付:C

不思議屋料理店 作:中村比香ほか(青春アドベンチャー)

1999年から続く青春アドベンチャーの短編競作作品のシリーズである「不思議屋シリーズ」の1作です。青春アドベンチャーでは、全5作が制作されているライフシリーズ(カラー・ライフなど)と並ぶ代表的なオムニバスシリーズです。本作は全話がレストランに関わる話です。全てのレストランにおいて永井一郎さんが店主を演じてはいるものの、各話のレストランは全く別のもので、各話間の関連性も全くありません。
格付:A

カレーライフ 原作:竹内真(青春アドベンチャー)

いつもおいしいカレーを作ってくれた祖父が死んだとき、ケンスケ達5人の孫はみんなで約束した。「祖父の後を継いでみんなでここにカレー屋をつくろう」しかし子供の頃の約束などいつか忘れてしまう。従兄弟達全員が一同に会することは、結局あれ以来一度としてなかった。何より、祖父が洋食屋を経営していた家は既に売却され他人のものになっていた。そんなある日、約束を思い出させてくれたのはケンスケの父だった。癌の闘病でやせ衰えた父は、何を思ったか退職金で祖父の店を買い戻し、ケンスケにそこでカレー屋を始めることを勧めてきた。最初は戸惑っていたケンスケだが、意気投合した従兄弟のひとり・ワタルとともに、海外に散っている他の従兄弟達を尋ねるための珍道中を始める。そして、従兄弟達一人一人と再開し、彼らと祖父の人生について考え、そして多くの人達のカレーへの思いを感じるうちに、徐々に自分の歩くべき道が見え始めた。
タイトルとURLをコピーしました