格付別一覧

格付:AA

わたしは真悟 原作:楳図かずお(サウンド夢工房)

小学校の社会科見学で来た町工場の片隅で、悟(さとる)は真鈴(まりん)と出会う。 貧しい家庭に育つ悟と外交官の娘・真鈴を結びつけたものは、何の変哲もない産業用ロボット「モンロー」だった。 夜中の工場に忍び込んでモンローを操作する時間はふたりにとってかけがえのないものになったが、真鈴は父親の海外赴任に伴ってイギリスに行くことになってしまう。 大人たちの都合を受け入れられないふたりは、結婚して子供をつくること決意し家から逃げ出す。 しかし、具体的にどうしたらよいのかがわからず、結局、東京タワーの天辺で進退窮まってしまう。 そしてふたりが東京タワーの天辺から飛び降りたときに奇跡が起きる。 「奇跡は誰にでも一度おきる。だがおきたことには誰も気がつかない。」
格付:A

蒲生邸事件 原作:宮部みゆき(青春アドベンチャー)

浪人が決まった尾崎孝史は、予備校を受験するために訪れた東京のホテルで、古い洋館と男性が写っている写真が飾られていることに気がつく。 ホテルのフロント係によれば、その洋館はホテルが建設される前にこの地にあった建物であり、男性はその洋館の持ち主であった蒲生陸軍大将であるという。 そして、今でもこのホテルには蒲生大将の幽霊が出るとのことであった。 不安を感じながらもこのホテルに泊まった孝史だが、その夜、ホテルで火災が発生する。 孝史は平井という不気味な男に助けられ火災現場から脱出することに成功したが、気がつくと平井と自分が、すでになくなってるはずの蒲生邸にいることに気がつく。 そう、「ニ・二六事件」の起こった昭和11年2月の東京へとタイムトラベルしてしまったのだ。
格付:B

三匹のおっさん 原作:有川浩(青春アドベンチャー)

キヨは60歳で勤めていた会社の定年を迎え、長年勤務した会社の子会社が運営する近所のゲームセンターに再就職した。 時間は有り余っているが、気力、頭脳ともにまだまだ現役。 剣道の達人で腕っ節にも自信がある。 このまま楽隠居なんてガラじゃない。 そんなときに、近所の居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主シゲと工場経営者ノリから、一緒に近所の夜回りをしないかと声をかけられる。 幼い頃に近所の悪ガキ三人衆として名を馳せた三人が、町内の平和を守るため、再び立ちあがろうというのだ。 「三匹の老人」、いや自称「三匹のおっさん」として。
格付:AAA

妖精作戦 原作:笹本祐一(アドベンチャーロード)

転校生の名は小牧ノブ。 彼女が私立星南学園高等部に転校してきた時から榊裕(さかきひろし)の日常はSFへと変わった。 超能力、謎の工作員、国籍不明の原子力潜水艦、極秘の超国家間組織、そしてUFO。 さらわれたノブを追って榊と仲間たち-沖田・真田・つばさ-は、南太平洋へ、そして・・・ 高校2年生。彼ら5人の決して忘れられない半年間が始まった。
格付:C

やけっぱちのマリア 原作:手塚治虫(青春アドベンチャー)

中学生1年生の「焼野矢八」(やけのやはち=通称「やけっぱち」)は授業中はおとなしいが、授業が終わると敵対する不良グループ「タテヨコの会」と喧嘩ばかりの毎日である。 そんなやけっぱちがある日、口からエクトプラズマのような白い物体を「出産」してしまう。 白い物体は、やけっぱちの父親がつくった特製ラブドールに入るとマリアと名乗り人間の女の子と同じように動き始めてしまった。 親子として、そして恋人同士として、やけっぱちのマリアとの奇妙な共同生活が始まった。
格付:A

超能力はワインの香り 原作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

旭ヶ丘西高校1年の赤坂紫(あかさか・ゆかり)はアルコールで酔っぱらうと超能力を発揮するという、不謹慎で、法律違反で、教育上好ましくなく、ファジーで、掟破りで、行き当たりばったりな超能力者だ。 「少年タイタニック」という常識を疑うネーミングの漫画雑誌で漫画原作を書いている父親と、ふたりで明るい父子家庭を築いている。 紫自身は超能力などには全く興味がなく、普通の学園生活を送って、普通に恋をして、普通にお嫁さんにいくことが目標だ。 しかし、そんな紫の周りはどこかおかしい人ばかり。 「超能力戦士・アボガドロマン」、「明朗少年温泉漫画・流し場さんちゃん」、「ゲートボールにかける虹」などという珍妙な漫画ばかりをつくっている父親、その父親と昼間から酒ばかり飲んでいる担当編集者の滑川、ところ構わず短歌で自分の気持ちを歌いだす母親(両親の離婚による生別)、エリート新聞記者のはずなのに超能力戦士・アボガドロマンを愛読する隆一郎、物理や化学に妙なプライドを持つ物理部員や化学者たち… 当然、紫のまわりでは、次々とおかしな事件が起こってしまうのだ。
格付:A

ゴー・ゴー!チキンズ パート2 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

前作の最後で何とかメジャーへの第一歩を歩み始めたはずのロックバンド・チキンズ。 目標はこのままの勢いで東京ドーム公演!ヨーロッパツアー!!凱旋帰国!!! しかし、現実はそんなに甘いものではなかった。 人気は再び下火になり今日は奥多摩の遊園地で営業である。 このままでいけない! そうだ、ツインボーカルにしよう! チキンズの迷走の日々が再び始まる。
格付:AA

愛と青春のサンバイマン 原作:藤井青銅(サウンド夢工房)

志濃田はジパングアニメーションというアニメ制作会社に所属するプロデューサー。 今度の仕事は「タワーメカ合体ロボ・フラッシュマン」という巨大ロボットアニメの制作だ。 もう第1話の脚本もあがっている。 しかし広告代理店の山崎から、スポンサーが「フラッシュマン」ではなくB企画の「MAHJONG合体ロボ・サンバイマン」の方をいたく気に入っているとの連絡が届く。 34種類136機のロボットの中から14機が合体するという登場ロボット数の多さに、おもちゃ会社であるスポンサーが飛びついたのだ。 「136機の中から14機」? そう、サンバイマンはMAHJONGすなわち麻雀と巨大ロボを組み合わせたやっつけのダミー企画だったのだ。 フラッシュマンの当て馬として15分でつくった企画であり、子供も見るロボットアニメの企画としては、教育上、許されるはずもない作品だ。 しかし、そんな志濃田の思いもむなしく、欲に駆られたスポンサーのごり押しでサンバイマンの放送が始まってしまう。 初回の視聴率こそよかったものの、やはり早々に教育上の配慮をしなければいけなくなった制作陣。 検討の結果、ギャンブル色を薄めるために「麻雀+巨大ロボ」に「昔話」のテイストを加えるというという前代未聞の路線変更がなされる。 しかしそれはサンバイマンをめぐる迷走の第一歩でしかなかった…
格付:AA

北村想の怪人二十面相・伝 (青春アドベンチャー)

昭和20年、太平洋戦争終戦。 敗戦、闇市、浮浪児、特攻隊崩れ。 東京は混乱の最中にあったが、それでも庶民はたくましく生きていた。 そして終戦とともに彼も戻ってきた。 彼、そう、戦争へと向かっていた暗い時代に、肥え太る金持ちを狙って大胆な盗みを何度も成功させ、世間をアッと言わせた世紀の大怪盗。 名探偵・明智小五郎と何度も大立ち回りを演じて世間の喝采を浴びた希代の怪人。 国立博物館の上空で爆発する気球とともに消息を絶った怪人二十面相が東京に帰ってきたのだ。 しかし東京の庶民達は知らない。 復活した二十面相は、二十面相であっても戦前の二十面相ではないことを。 師匠の思いを継ぐための遠藤平吉の冒険が始まったのだということを。
格付:A

魔術師 原作:江戸川乱歩(青春アドベンチャー)

休暇中の名探偵・明智小五郎は、信州で資産家の令嬢・妙子と出逢い好意を持つ。 所詮、身分違いの恋と諦めていた明智であったが、警視庁の浪越警部から至急帰京を促す連絡が入り、その中で妙子の名前が出てきたことに驚く。 浪越警部によれば東京の大資産家福田氏のもとに、差出人不明の犯行予告ともとれる不気味なメッセージが届けられていること。 そして、明智へ対処を依頼することを提案したのが福田氏の姪である妙子であるという。 明智は勇んで東京へ向かう。 しかしこれが「魔術師」と呼ばれる男による、陰惨な復讐劇のはじまりであった。
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