格付別一覧

格付:C

二分割幽霊綺譚 原作:新井素子(ふたりの部屋)

斎藤礼子(のりこ)21歳。第13あかねマンションの2階に住むどこにでもいる美大生…ではない。実は礼子は中学2年生の時に仮性半陰陽であることがわかるまでは礼朗(のりあき)という男性として生きていたという特殊な経歴の持ち主だ。今でも肉体的には女だが精神的には男のままだ。そして、彼女の住んでいる第13あかねマンションも普通のマンションではない。なぜか良く人が消えるし、部屋のドアを開けたら新宿駅のプラットホームだったこともあった。そんなある日のこと。いつものとおり第13あかねマンション2階の自分の部屋で目が覚めた礼子は、窓のすぐ外まで土が盛り上がっているのに気がつく。また、何か妙なことが始まったらしい…
格付:C

小惑星美術館 原作:寮美千子(青春アドベンチャー)

ユーリは天文台に勤める父を持つ12歳の少年。母は既に他界しており、父も天体観測のためには家に帰らないこともしばしば。でも、自分のことのようにユーリのことを心配してくれる友人もおり、あまり寂しい思いはしていなかった。ある日のこと。その日、ユーリは遠足に出かける予定であったが、校舎前にある通称「銀河盤」という黒曜石のオブジェに触れた途端、気を失ってしまう。目覚めたユーリがいたのはもとの世界とよく似ていながらどこか違う「れんがの月」と呼ばれる世界だった。「れんがの月」でも12歳の子供達は今日、遠足に行くことになっているという。遠足で火星と木星の間にあるという「小惑星美術館」にいくことはこの世界では大切な儀式であるというのだ…
格付:B

海辺の王国 原作:ロバート・ウェストール(青春アドベンチャー)

1942年、第2次世界大戦中のイギリスの海辺の町。ドイツ軍による空襲はひどくなる一方だ。その夜、12歳の少年ハリーは防空壕に逃げ込んでようやく難を逃れた。しかし、一夜明けて救出されたハリーの目の前で世界は一変していた。家が燃えている。両親や妹も助からなかっただろう。ショックを受けたハリーは、同じように焼け出された犬・ベンとともに大人たちの世界を離れ、海辺に沿って放浪の旅を始める。
格付:B

スーツケース・キッド~バイバイ わたしのおうち~ 原作:ジャクリーン・ウィルソン(青春アドベンチャー)

10歳の少女アンディーはマルベリーの木のある小さな家で両親と楽しく暮らしていた。しかしアンディの願いにも関わらず両親は離婚することになってしまい、しかも二人ともそれぞれ離婚後すぐに新しいパートナーとその子供達と暮らし始めてしまった。父親も母親もアンディーは自分が引き取ると言って譲らないが、アンディーの希望はあくまで両親と3人で、あのマルベリーの木のある家に住むこと。自らの希望を聞かれたアンディーが悩んだ末にだした結論は、母親が暮らす家と父親が暮らす家を1週間ごとに往復するというものだった。こうして、ふたつの家で、悩みながらも明るく生きるアンディの新しい生活が始まった。
格付:A

光 原作:道尾秀介(青春アドベンチャー)

小学4年生。全てが輝いて、何か意味のあるものに思えた頃。自然が残る少しだけ田舎の町。利一とその友人達が出会う、美しいこと、どきどきすること。それは不思議なものは何もない日常の出来事。でも忘れられない出来事。
格付:B

虹を操る少年 原作:東野圭吾(青春アドベンチャー)

光瑠(みつる)は高校生の少年。聡明で運動神経も良くしかも美男子。学校にはファンクラブもある。しかし、彼には幼なじみの輝美などしか知らない特殊な能力があった。それは、微妙な光の差異を感知する能力。そしてある日、彼は遂にその能力を積極的に行使し始める。光を調節することにより人の感情に直接、メッセージを送る「音楽」ならぬ「光楽」(こうがく)の演奏を始めたのだ。麻薬的な魅力を持つ新しい芸術手段である「光楽」は急速に社会に影響を与え始める。それとともに、光楽を商売に積極的に利用しようとする者、光楽を社会を乱す危険な活動として弾圧しようとする者など、多くの大人達の思惑が光瑠を巻き込んでいく。人一倍聡明な光瑠が敢えて光楽を始めた理由は何なのか。彼は何を目指しているのか。
格付:C

完璧な涙 原作:神林長平(青春アドベンチャー)

遙かな未来。300年の空白期間を経て昔の記録が失われてしまった世界。感情を持たない少年ヒロミは、兄に誘われて赴いた遺跡で、発掘された謎の自動戦車から攻撃を受ける。「旅族」の娘マキとともに、どこまでも追いかけてくる戦車から逃げるヒロミ。ヒロミとマキの終わりのない逃避行は、やがて感情と時間を巡る不思議な冒険へとつながっていく。
格付:AA

ロスト・ワールド 原作:アーサー・コナン・ドイル(青春アドベンチャー)

新聞記者エドワード・マローンは焦っていた。恋人のグラディスに求婚したが、グラディスは大きな事をやり遂げた名のある人物としか結婚したくないという。とにかく大きな事件を扱いたい。部長に直談判したマローンが得た指示はチャレンジャー教授なる奇妙な老人のもとへ赴くことだった。チャレンジャー教授は先年、アマゾンを旅行した際に何かとんでも場所ととんでもない生き物を見つけたようなのだ。血気に逸るマローンと、自分の発見を世間に認めさせたい暴走老人チャレンジャー教授、そしてチャレンジャー教授と犬猿の仲のサマリー教授、そして冒険家のロックストン卿の一行は、アマゾン奥地にある「進化から取り残された失われた世界」へと冒険の歩を進める。
格付:C

永遠の森・博物館惑星 原作:菅浩江(青春アドベンチャー)

地球の軌道上にある、表面積がオーストラリア大陸ほどの博物館惑星。それはあらゆる美を集めたいという人類の飽くなき欲求の象徴であり、学芸員達が日夜、様々な美術品の収集・分析に勤しんでいた。博物館惑星の統括部門に勤める学芸員である田代孝弘は、ある時、ふたつの大きなショックを受ける。ひとつは、孝弘が仕事で使うデータベースにばかり入り浸っていることに怒った妻の美和子が地球へと去ってしまったこと。もうひとつは小惑星イダルゴに、前代未聞の大発見-異星人がつくったものかも知れない千数百枚の美しい正五角形のタイル-があったこと。このふたつの出来事は、孝弘の人生に大きな影響を与える、ある事件の始まりであった。
格付:AA

スカラムーシュ 原作:ラファエル・サバティーニ(青春アドベンチャー)

フランス革命前夜。大貴族ラ・トゥール・ダジル侯爵に親友を殺された青年弁護士アンドレ・ルイ・モローは、侯爵に対する復讐を誓う。しかし、折からの革命騒ぎに巻き込まれた結果、騒乱罪の汚名を着せられ、追われる身となってしまった。恋と芝居と革命と剣とともに、変転の日々を送るアンドレ。一方、ダジル侯爵の運命もまた、フランス革命により様々に変転していき、やがてふたりは直接対決の時を迎えることになる。貴族に育てられた身でありながら民衆の側に立ったアンドレ。しかし、同時にアンドレは貴族社会とのしがらみを完全に捨て去ることもできない。「僕はお芝居でいえばヒーローでもヒールでもない。スカラムーシュなのです。いざという時には逃げ腰になる道化役スカラムーシュ。でも実は策略家で、敵に隙があれば反撃に転じることもあるスカラムーシュなのです。」
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