幻想(日本/シリアス)

格付:B

オウジとKの物語 原作:北村想(ふたりの部屋)

パキスタンにある古代都市モヘンジョダロの遺跡で空飛ぶ少年を目撃した脚本家"K"が死んだ。 そしてKの葬式の日、日本の小都市N市にある火葬場の煙突から空に飛び立つ少年が目撃される。 遠く離れた全く異なる2つの場所に出現した少年=オウジ。 Kの劇団、「ハーレーズコメット」に所属する俳優のネキ・シンスケは独自に調査を開始し、Kの死の背後に「文明を生み出したところの、文明を破滅に導く、文明の具現化した何か」の存在に気が付く。 それこそが「量体D」なのだった。
格付:B

河童の記憶 作:東憲司(青春アドベンチャー)

倉野香苗が河童に出会ったのは小学6年の夏休み。 父の故郷である山間の小さな田舎町に引っ越してきてすぐのことだ。 河童の名前はサーチャ。 サーチャは正確には河童ではなく、人間の子供の魂を基に作られた「河童もどき」。 サーチャがいうには、河童世界の奴隷である「河童もどき」は河童の中では最下層の存在だが、位の高い河童ともなると時を遡る神通力が使えるらしい。 実は香苗はある理由から昔から河童に会いたいと思ってきた。 河童の力で過去を遡り、香苗のために鉄道事故で帰らぬ人となった父を救いに行きたいと思い続けてきたのだ。
格付:A

I want to be. ケンジノウタ 作:樋口ミユ(FMシアター)

聞こえただろ、歌だよ。 ほら、あの歌、ケンジの歌… 高校3年生の時、親友が死んだ。 死んだけど悲しくはなかった。 なぜなら、ケンジの声は相変わらず聞こえていたから。 彼は聞いてきた。「いつまでも覚えていられる?」 すっとそばにいる彼を忘れるわけがない… でも、その10年後、くだらない毎日を過ごす僕はあっさり忘れていた、ケンジのことを、ケンジの歌を。
格付:B

不思議の国のヒロコの不思議 原作:谷山浩子(FMシアター)

どうしてもあと1曲。あと1曲が出来ない! 新しいLPの録音まで、もう時間がない。 曲が出来なければ折角集まってもらったバンドメンバーと練習も出来ない。 もう逃げ出したい! あれ?あんなところに大きな木の扉が? あんなもの、あったかしら? なんでもいい。 あの扉から逃げ出してしまおう。 扉の先にいたのは金髪の少女。 少女はこう言ったの。 「あなたは標本よ、あなたは死んで剥製になったの。ここは地球博物館だから。」
格付:AA

金魚姫 原作:荻原浩(青春アドベンチャー)

ダメだ、眠れない… 恋人との収入格差を縮めるために転職した仏壇の販売会社は予想以上にストレスフルな環境だった。 しかも、彼女には逃げられ、結局、残ったのはストレスから来る不眠症だけ。 もはや睡眠導入剤が欠かせない。 転職しようにも転職活動をする時間も気力もない。 その日もようやく起き出したらすでに夕方だった。 だるくて仕方がないが、近所の祭り囃子に誘われて夕食は屋台で調達することにした。 そして出向いた祭りの屋台で彼はその金魚と出会った。 金魚すくいの水槽の中で水草に隠れていた一匹のリュウキン。 連れて帰ったそのリュウキンが家で女性に変化するとはそのとき彼は想像だにしていなかった。
格付:B

人魚の森 原作:高橋留美子(ミュージカルファンタジー)

ついに“人魚の里”を見つけた。 400年かかった。 長い長い時間だった。 その間に多くの人間の生き死にに立ち会った。 多くの人間の欲望と悲しみを見てきた。 今度こそ終わらせる。 今度こそ人間に戻る方法が見つけるのだ。
格付:B

ネオ・ファウスト 原作:手塚治虫(ガラスの地球を救え~手塚治虫のラストメッセージ)

本ラジオドラマ「ネオ・ファウスト」は、2000年の年末にNHK-FMにて90分ずつ二晩にわたって放送された特番「ガラスの地球を救え~手塚治虫のラストメッセージ」内で放送されたラジオドラマです。 この「ガラスの地球を救え」という番組は、俳優の中井貴一さんをナビゲーターに手塚治虫さんの生前の肉声で構成されたパートと、手塚治虫さん原作のラジオドラマ「ネオ・ファウスト」のパートに分かれていたようです。
格付:B

ほかの誰でもないアヤコ 作:鈴江俊郎(FMシアター)

気が付くと、空中に自分がいた。 何というドジ。 階段から盛大に落っこちたのだ。 ヤバい… しかし、目覚めたらお花畑にいた。 助かったのか? いや、目の前にいる「死神のお使い」と自称する男によれば、まだ、生死の狭間にいるらしい。 しかも、この男に、自分が生きる値打ちのある人間であることを納得させられないと本当に死んでしまうらしい。 しかも45分の間に。 マジか…
格付:B

邪鬼が来る 原作:谷登志雄(青春アドベンチャー)

今から1000年ほど昔の長徳三年。 伊勢国・鈴鹿山中で、僧侶・三条院初法(さんじょういん・もとのり)らの手によって、疫病をまき散らす醜悪な化け物「邪鬼」(じゃく)が宇宙へと放逐された。 しかし、1000年を経て邪鬼は再び地球へ舞い戻り、初法の生まれ変わりである潮見浄(しおみ・きよし)の身体に宿った。 そして無邪気な赤ん坊に見えた邪鬼は、浄の邪念を吸い上げて成長を始める。 そして、現代の科学では太刀打ちできない悪性の疫病EVIを発生させ始めたのだった。
格付:C

夜叉ヶ池で見つけた命 作:西脇良典(青春アドベンチャー)

クラスでも孤立気味で冴えない男子高校生タカシ。 唯一の親友が意識不明で入院したことにショックを受けた彼は、親友が語っていた秘境「夜叉ヶ池」を訪ねることを決める。 しかし、冬の夜叉ヶ池への道のりは、ひ弱なタカシが行くにはあまりに過酷なものだった。 案の定、遭難しかけてしまったタケシの身体の中で、免疫機能の司令塔である「T細胞」が必死の活動を始める。
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