伝奇(日本)

格付:A

白狐魔記 天草の霧 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)

奥州の深山、白駒山(しらこまさん)には仙人が住むという。 その仙人に弟子入りすれば、多少はまともな法力を得て、藩主・板倉重正さまのお力にもなれるかもしれない。 そうして白駒山に旅立った、彼、三河深溝藩の密偵「南蛮堂煙之丞」は、思惑どおり不思議な力を使う男に出会った。 しかし彼は「自分は仙人ではない」という。 さらに世の中の雑事にかかわる気もないそぶりもしているのだが… いやどうみても、世の中の動きに興味津々だ。 性格もお人好しであるのが透けて見えている。 そして、ある男が彼のことを「白狐大仙」(びゃっこたいせん)と呼んでいるのを聞いた。能力も凄そうだ。 漏れ聴くところによれば正体は狐だそうだが。そんなことは関係ない。 こうなったら押しかけてでも弟子にしてもらうしかない。 そう、九州は島原で大きな一揆が起きようとしている。 板倉さまがその討伐に派遣されそうなのだ。 一刻も早く板倉さまのお役に立てる力を得なくては。
青アドの小ネタ

白狐魔記の脚本家の藤井香織さんがラジオ日本の「カフェ・ラ・テ」に出演。ラジオドラマの裏話も?

現在、NHK-FMにて放送中の「白狐魔記 天草の霧」の脚色を担当されている藤井香織さんがラジオニッポン(AM1422)の番組「カフェ・ラ・テ」に出演されました。 「カフェ・ラ・テ」は2007年に始まった「日本放送作家協会制作協力による放送作...
格付:B

白狐魔記 戦国の雲 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)

楠木正成との悲しい別れから早200年。 命の奪い合いを繰り返す武士との付き合いに疲れ果てて、人間社会との関わりを断っていた生真面目な妖狐・白狐魔丸だが、姉とも慕う女狐・雅姫(つねひめ)の誘いを受け、久しぶりに、ある人間を見にいくことにする。 その人間の名は織田信長。 信長は女性的な容姿とは裏腹に、今まで出会ったどの武士よりも苛烈な男だった。 信長や、彼を仇敵と付け狙う不動丸と出会うことにより、白狐魔丸もまた日本史上最も激しい戦乱の世に巻き込まれていくことになる
格付:AA

霧隠れ雲隠れ 原作:三田誠広(青春アドベンチャー)

時は戦国時代末期。 伊賀の国に生まれた霧隠才蔵は、伊賀忍者の集団戦法が肌にあわず、伊賀組を無断退職して、甲賀忍者・戸沢白雲斎に弟子入りしてしまう。 修行の結果、一応いっぱしの忍者になった才蔵のもとに、真田幸村なる武将が優秀な忍者をヘッドハンティングにやってきた。 契約金や年俸は気になるものの、とりあえず真田に就職することを決意した才蔵。 これが、才蔵の、雄々しくも儚い戦いの物語の始まり…だったのだろうか?
格付:A

カムイ外伝 原作:白土三平(ダミーヘッド・アドベンチャー・スペシャル)

心優しき天才忍者・カムイ。 差別と暴力と裏切りが渦巻く江戸時代に自由を求めた戦士… 執拗な追手に立ち向かう抜忍、カムイ。 今日、彼を待ち受けるものは、果たして、誰か。 (小林清志さんによる「ナイトライダー」のナレーション風に再生してください)
格付:AA

カムイの剣 原作:矢野徹(FMアドベンチャー)

幕末の蝦夷。 忍びの者・次郎は、孤児の自分を育ててくれた幕府直轄隠密集団の首領・天海こそが、親を殺した張本人であるということを知ってしまう。 捨てられたときに持っていた日月螺鈿(じつげつらでん)のアイヌの宝剣「カムイの剣」だけを持って天海のもとを出奔する次郎。 だが、実は天海が敢えて次郎を手元に置いていたのは、次郎の父・太郎左(たろうざ)が隠していた秘密をわが物とするためだった。 そのため、すぐに天海は追手を差し向けるのだが。
格付:B

白狐魔記 洛中の火 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)

人間に興味を持ち、仙人のもとで修行をするうちに、様々な力を持つに至った狐、白狐魔丸(しらこま・まる)。 思いもよらない力を発揮して元の大軍を覆滅してしまい、大きな後悔を胸に眠りについた彼が、次に目を覚さましたのは51年後だった。 京の都で聞いたところによると、天皇の反乱という前代未聞の事態こそ幕府によって鎮圧されたものの、天皇のシンパである楠木正成なる人物が、圧倒的な数を誇る幕府軍を繰り返し撃退しているという。 再び戦乱の世が近づいているのだろうか。 人間はお互いに争うことをやめられないのだろうか。
格付:B

白狐魔記 蒙古の波 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)

白駒山で修行をして化身の術が使えるようになった狐・白狐魔丸(しらこま・まる)。 佐藤忠信のために戦った疲れから長い眠りについて約80年。 ようやく目覚めた時、忠信が命を賭けて守った源義経は殺され、義経・忠信主従を討った源頼朝の子孫も実権を失い、その家臣の北条氏が権勢を振るう世の中となっていた。 師匠の仙人に勧められ、再び人間観察の旅に出る白狐魔丸。 その旅の途中で、彼は市谷小平太や北条時輔といった争い事を好まない、芸術家肌の武士達に出会う。 しかし、彼らもまた権力争いの渦に巻き込まれていくのだった。 そんな中、日本に蒙古からの使者が現れ、世情は不穏な気配を帯び始める。
格付:B

白狐魔記 源平の風 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)

狐を狩る一方で、狐に騙されることを恐れてもいる。 そんな賢いと同時に愚かな、人間という不可思議な生物に興味を持ち、人間の言葉を覚えようと思い立った一匹の狐がいた。 そして、彼は、ある若武者に出会う。 崖を駆け下りていく鹿を指さし、「鹿も獣なら馬も獣。同じ崖を降りられないはずがない」と宣言し、自ら崖を騎馬で駆け下りていく、その若者の名は源義経。 彼の作り出した凄惨な戦場を目の当たりにして、狐は再び考え込む。 なぜ、彼は、そして彼ら人間は、そうまでして殺し合うのか。 後に「白狐魔丸」(しらこま・まる)と名乗ることになるその狐は、人間という不思議な生き物への興味を募らせていくのだった。
格付:AAA

いまはむかし~竹取異聞~ 原作:安澄加奈(青春アドベンチャー)

平城京に遷都してから2年。 武官の家に生まれた弥吹(やぶき)は、武人になることを厭い、幼なじみの薬師の娘・朝香(あさか)とともに、父のいる都から逃げ出す。 しかし、貴族の若さまで生活力に欠ける弥吹はたちまち路銀に困ってしまう。 自分が誇れるのは多くの書物を読んでいることだけと考えた弥吹は、市場の辻に立って今までに読んだ多くの物語を語り聴かせることで金を得ようと思い立つ。 「いまはむかし! いまよりももっとむかし…」 弥吹の語りが、輝夜(きよ)と阿生(あき)というふたりの少年との出会いを生み、ふたりとの出会いが、弥吹と朝香の運命をも変えていくことを、この時の弥吹はまだ知らない。
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