伝奇(日本)

格付:A

夢源氏剣祭文 原作:小池一夫(青春アドベンチャー)

平安時代。 4歳の少女・茨木(いばらき)は、都にいる父を探して旅をしている途上で母を亡くし、天涯孤独の身の上になってしまう。 さらに、追い打ちを掛けるように鬼に襲われた茨木は、辛くも命を守ることができたものの、鬼に耳をかじられてしまう。 そして、茨木は、その後に出会った山姥から不吉な予言を受ける。 すなわち「鬼にかまれた者は、その毒により、徐々に鬼に変じていく」と。 多くの武人、陰陽師、貴族達との関わりの中で、少女・茨木にどんな運命が待ち受けているのか。
格付:A

鬼の橋 原作:伊藤遊(青春アドベンチャー)

平安時代前期。 貴族である小野岑守(おの・の・みねもり)の息子である少年・小野篁(おの・の・たかむら)は一緒に遊んでいた異母妹を不慮の事故で亡くしてしまう。 深く悲しんだ篁であったが、妹が死んだ井戸の底へ赴いたところ、そこが異世界への入り口であることに気がつく。 篁が辿り着いた異世界は鬼が徘徊する死者の国であり、先年死んだはずの征夷大将軍・坂上田村麻呂が人々の霊を鬼から守っていた。 田村麻呂の助言により妹を捜すことを諦めて地上に戻った篁だが、それ以降、鬼を巡る事件に巻き込まれていくことになる。
格付:AAA

風神秘抄 原作:荻原規子(青春アドベンチャー)

平治元年(西暦1160年)。 源氏と平家は決戦の時を迎えていた。いわゆる「平治の乱」である。 この戦いに臨む源氏の棟梁の長男、”悪源太”義平の旗下に、初陣の坂東武者がいた。 名を草十郎(そうじゅうろう)という。 草十郎は剣もよく使うが、笛も名手であった。 そして、始まった戦い。 源氏方は善戦するものの、結局、義平は刑死し、草十郎もまた混乱の中で盗賊・正蔵に捕縛されてしまう。 草十郎に戦いの無意味さと武士であることの空しさを諭し、武士の身分を捨てることを求める正蔵。 動揺する草十郎だが、正蔵に連れられて赴いた京の都で、糸世(いとせ)という名の白拍子の少女に出会う。 糸世の舞と草十郎の笛の出会いにより、歴史はその動きを大きく変えていく。
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