五番目のサリー 原作:ダニエル・キイス(青春アドベンチャー)
地味で内気なサリーは子どもの頃から頻繁に記憶喪失に陥るため、29歳の今になるまで何をやっても上手くいかなった。実はサリーの心の中には、デリー、ノラ、ベラ、ジンクスの4人の人格がおり、サリーが精神的に耐えられない状況に陥るたびに、彼らがサリーに代わって事態に対処してきた。サリーの記憶喪失はその結果だったのだ。ある日、何度目かの自殺未遂(サリーは知らないが実はペシミストのノラによるもの)をしたサリーは、ついに精神科医アッシュの治療を受ける決心をする。