サスペンス

格付:A

秘密の友人 原作:アンドリュー・クラヴァン(青春アドベンチャー)

小柄で髪が薄く、始終疲れているの中年男ネイサン・コンラッドは、妻アガサと娘ジェシカと3人で暮らす精神科の開業医である。 ある日、彼は、友人の精神科医サクスの押しの強さに負けて、殺人容疑者の娘・エリザベスを診察することになる。 エリザベスは信じられないほどの怪力で男を殺したのだという。 しかし、実際に会ってみたエリザベスは、緑色の瞳、黄金の髪、そして白い肌を持つ、まるで天使のように美しい女性であった。 そして、診察を始めたネイサンに対してエリザベスは「殺人を犯したのは自分ではなく自分にしか見えない『秘密の友人』だ。」と告白する。 多重人格か、それとも命令型の幻聴かと考えたネイサンだったが、事態は思いもよらぬ展開を見せ、彼の家族をも巻き込む事件へと発展していくのだった。
格付:B

らせん階段 原作:エセル・リナ・ホワイト(青春アドベンチャー)

1902年のウェールズの片田舎。 人里離れたウォーレン家の屋敷で住み込みのメイドとして働くヘレンは、屋敷への帰り道、林の中に不審な人物がいるのを目撃する。 折しも、このウェールズとイングランドの国境付近では若い女性の連続殺人事件が起きていた。 あの人物は連続殺人事件の犯人なのではないか。 不安に襲われる中、ヘレンは屋敷に住む人々とともに屋敷に閉じ込められることになる。
格付:AAA

着陸拒否 原作:ジョン・J・ナンス(青春アドベンチャー)

フランクフルト発・ニューヨーク行き、クワンタム航空66便。 機長は、空軍出身のベテランパイロットであるジェイムズ・ホランド。 副操縦士は、機長を採点する役目のチェックキャプテンでもあるディック・ロブ。 クリスマス前の12月22日に離陸したその便は、アメリカ大使ランカスターというVIPを乗せていたものの、あくまで普通のフライトのはずだった。 機内でインフルエンザによる急病人が出て、ロンドンのヒースロー空港への緊急着陸を決断せざるを得なくなったことさえ、想定の範囲外のできごとではない。 しかし、ヒースロー空港が不可解にも66便の着陸を拒否したことにより、事態はもはや通常の出来事とは言えなくなった。 そして迎える急病人の死。 それは緊急事態の終わりではなく、始まりに過ぎなかったのだ。
格付:AA

あの夜が知っている 原作:R・D・ツィマーマン(青春アドベンチャー)

シカゴ在住のウィルはドイツ・ベルリン生まれの40歳の男性。 10歳の頃に、第2次世界大戦末期のベルリンで母親を殺されたのだが、その前後の記憶が曖昧で、母親を殺した犯人を覚えていないことに長年苦しんできた。 ある時、ウィルは催眠療法で過去の記憶を呼び覚ますことを決意し、精神科医アリシアのもとを訪れる。 しかし、治療を始めた直後に彼の身辺で不審な出来事が起こり始める。 彼は命を狙われ始めたようなのだ。 母親が殺された、30年前のあの夜。 連合国軍の大空襲を受けていたベルリンで本当は何が起きていたのか。 そして、それはなぜ今でも隠されなければならないのか。
格付:AAA

分身 原作:東野圭吾(青春アドベンチャー)

北海道函館市に住む氏家鞠子は、自分が母親から嫌われていると感じていた。 東京都練馬区に住む小林双葉は、自分が母親の重荷になっていると感じていた。 これは同じ顔を持つ1歳違いのふたりの少女が出会う物語。 ふたりが抱えていた出生を巡る疑惑と葛藤と、そしてそれらからの開放の物語。
格付:AA

ゲノム・ハザード 原作:司城志朗(青春アドベンチャー)

それは、イラストレーター鳥山敏治にとっては誕生日の夜の出来事だった。 残業で退社が遅くなり、妻の機嫌を損ねていないか恐る恐る帰宅した彼を待っていたのは床で冷たくなった妻の死体。 突然現れた刑事と名乗る不審な二人組から逃れることになった鳥山は、夜の街をあてどなく彷徨うことになる。 そして、妻の実家、友人宅、昔のバイト先、再び自宅などを尋ねるにつれ、鳥山は自分の記憶と、周囲が語る自分の姿とがかけ離れていることに気がつき始める。 何より自分の記憶自体が少しずつ変化を始めているようなのだ。 自分は誰なのか、どこに住んでいて、何をしてきた人間なのか。 すべてが信じられなくなる中で、“鳥山”はどのような真実に辿り着くのか。
格付:B

黒蜥蜴 原作:江戸川乱歩(青春アドベンチャー)

名探偵・明智小五郎のもとに、またしても新たな依頼が舞い込んできた。 大阪の宝石商・岩瀬氏から、上京した際の娘・早苗のボディーガードを依頼されたのだ。 聞けば、岩瀬氏の元には早苗の誘拐予告が頻々と届いているという。 誘拐予告の信憑性も分からない中、明智は依頼を受けることを躊躇するが、最終的には岩瀬氏の熱意に答えてボディーガードを引き受けることを決める。 しかし、この誘拐劇は暗黒街の女王と呼ばれる女盗賊・黒蜥蜴の仕組んだものであり、明智は自らの探偵生命を掛けて、女傑・黒蜥蜴と対決することになるのであった。
格付:AAA

ブラジルから来た少年 原作:アイラ・レヴィン(青春アドベンチャー)

1974年9月、ウィーンを拠点にナチスの戦犯を追っているユダヤ人・リーベルマンは、ブラジルに潜伏しているヨーゼフ・メンゲレの居場所を見つけたという情報を得る。 ヨーゼフ・メンゲレ。 ナチスの人種理論の強烈な信奉者で、アウシュビッツ強制収容所で多くの人体事件を繰り返し「白い悪魔」と呼ばれた男。 もしも逮捕できれば大きな成果だが、その類の胡散臭い情報が入ることはよくあることで、すぐには信じられない。 しかも情報提供者によれば彼は「ヨーロッパとアメリカの各地で暮らしている96人の65歳の男性」を殺害する計画を立てているという。 俄には信じがたい話であったが、その情報が突如、信憑性を増す事態が発生する。 情報提供者が、リーベルマンと電話で話している最中に何事かのトラブルに巻き込まれ、そのまま消息を絶ってしまったのだ。 何かが始まろうとしている。 リーベルマンは事件の全容を把握するために動き始める。
格付:AAA

ラジオ・キラー 原作:セバスチャン・フィツェック(青春アドベンチャー)

ドイツ・ベルリンのラジオ局、ラジオ101(ワン・ゼロ・ワン)の名物コーナー「キャッシュ・コール」。 無作為にかけられた電話を取ったリスナーが予め放送されたパスワードを答えられれば現金がもらえるという人気のコーナーだ。 しかし、スタジオ見学に来た松葉杖の男が、番組中に突然人質を取りラジオ101に立てこもってしまったことにより番組は一変してしまう。 犯人は番組を乗っ取り、彼自身のルールにより「キャッシュ・コール」を再開したのだ。 「ハロー、ベルリン。もし電話を受けたあなたがパスワード以外のことを言ってしまったら僕はこのスタジオにいる誰かを射殺します。101をお聞きの皆様に最悪の悪夢をお届けします。」 この犯人と交渉に当たるのはドイツ警察・特別出動隊SWATの交渉人イーラ。 イーラは娘を自殺させてしまった自責の念からその日、自らも死のうとしていた。 しかし、その直前で同僚であるゲッツに見つかり、この犯人の相手をさせられることになったのだ。 当初は精神異常者と思われた犯人だが、交渉が進む中でやがて予想もできない展開を迎える。
格付:AA

五番目のサリー 原作:ダニエル・キイス(青春アドベンチャー)

地味で内気なサリーは子どもの頃から頻繁に記憶喪失に陥るため、29歳の今になるまで何をやっても上手くいかなった。 実はサリーの心の中には、デリー、ノラ、ベラ、ジンクスの4人の人格がおり、サリーが精神的に耐えられない状況に陥るたびに、彼らがサリーに代わって事態に対処してきた。 サリーの記憶喪失はその結果だったのだ。 ある日、何度目かの自殺未遂(サリーは知らないが実はペシミストのノラによるもの)をしたサリーは、ついに精神科医アッシュの治療を受ける決心をする。
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