カレーライフ 原作:竹内真(青春アドベンチャー)
いつもおいしいカレーを作ってくれた祖父が死んだとき、ケンスケ達5人の孫はみんなで約束した。
「祖父の後を継いでみんなでここにカレー屋をつくろう」
しかし子供の頃の約束などいつか忘れてしまう。
従兄弟達全員が一同に会することは、結局あれ以来一度としてなかった。
何より、祖父が洋食屋を経営していた家は既に売却され他人のものになっていた。
そんなある日、約束を思い出させてくれたのはケンスケの父だった。
癌の闘病でやせ衰えた父は、何を思ったか退職金で祖父の店を買い戻し、ケンスケにそこでカレー屋を始めることを勧めてきた。
最初は戸惑っていたケンスケだが、意気投合した従兄弟のひとり・ワタルとともに、海外に散っている他の従兄弟達を尋ねるための珍道中を始める。
そして、従兄弟達一人一人と再開し、彼らと祖父の人生について考え、そして多くの人達のカレーへの思いを感じるうちに、徐々に自分の歩くべき道が見え始めた。