格付:AA

遠い星からきたノーム~トラッカーズ 原作:テリー・プラチェット(特集サラウンド・アドベンチャー)

宇宙船の故障により、地球に不時着してから1万5千年。 非力なノームたちにとって、この星の自然はあまりに過酷だった。 文明が退行し過去の記憶と技術をなくしたノームたちは、強大な原住生物に圧迫され、遂に生き残りは10人、力のある若手の男性に至ってはわずか1名を残すまでに数を減らしてしまった。 このままでは全滅は必至と考えた彼らは、少しでも住みやすい新天地を目指し集団移住することを決意する。 そして自力での長距離移動の能力を持たない彼らは、ある移動手段を取ることを決めたのだった。
格付:B

トゥー・ラブ・アゲイン~若き文学者たち 作:森治美(ふたりの部屋)

岡山県にある竹久夢二の生家に向かう途中に出会った、「29歳のおじんに片足を突っ込んだ」男性と、自称「20歳の大学生」の女の子。 ふたりは成り行きで、文学者に縁のある土地を巡る「文学の旅」で中国地方を巡ることになったのだが…
格付:B

手をつないだまま さくらんぼの館で 原作:令丈ヒロ子(青春アドベンチャー)

僕、学生作家のモドリ野颯太(もどりの・さった)は、入院した遠縁のおばあさんに代わって白桜館(はくおうかん)なる洋館を住み込みで管理することになった。 洋館と言っても木造2階建ての小さなもの。 大学休学中という暇な身にとっては、管理などお手のものだ。 そもそも、リア充高校生を主人公にしたお手軽な青春小説がいつまでも売れ続けるとは思えず、大学を休学して本格的に執筆に専念したいと思っていたところだったのだから、学生作家の身には不相応な平穏な執筆環境を手に入れられると思えば大歓迎、むしろ渡りに舟、まさに夢のような話だ。 でも平穏な生活は長くは続かなかった。 ある日突然、家原りりな(いえはら・りりな)と名乗る10歳の少女が現れたのだ。 彼女がいうには、りりなはおばあさんの孫で、そのおばあさんに白桜館に住むように言われたのだから、同じようにおばあさんから館の管理を任された颯大にはりりなを世話する義務がある、らしいのだが…
格付:AA

飛ばせハイウェイ、飛ばせ人生 作:樋口ミユ(FMシアター)

さあ、もうひと仕事。 明日の朝までに木更津から吹田に行かなければならない。 夜の3時に走る車は自分のような荷物を積んだトラックくらいだ。 こんな夜には助手席に話し相手がいないとやっていられない。 おや、ヒッチハイクしようしとている人がいるぞ。 それも初老の男性だ。 行き先を書いたボードには… “LAまで”?! 変わったじいさんだが、乗せてみるか… 午前4時、空はまだ暗い。
ゆるゆるつながり

フランス近世の歴史を青春アドベンチャーでたどる。

【特集:青アド・ポーカー27】フランス近世を舞台にした作品を時系列で並べてみました。 青春アドベンチャーでは、1992年の番組開始から幾度もフランス近世を舞台にしたラジオドラマを放送してきました。 ルイ! ルイ!! ルイ!!! しか~し! ...
格付:A

三銃士 原作:アレクサンドル・デュマ(青春アドベンチャー

頑固で、短期で、無鉄砲。 ガスコン(ガスコーニュ出身者)はいつだって一直線だ。 時は13世紀、ガスコーニュ出身の青年ダルタニャンもまた、紹介状1枚だけを握りしめ、同郷の出世頭・銃士隊のトレヴィルを訪ねてパリに上京してきた。 目指すは国王陛下の銃士隊に入っての立身出世! でもなぜか到着早々、よりにもよってその銃士隊の名物三銃士アトス、ポルトス、アラミスと決闘することになってしまった。 でもダルタニャンはへこたれない。 ガスコンは一直線なのだ。
格付:A

盟友 原作:村田喜代子(アドベンチャーロード)

「喫煙常習犯」と「スカートめくり犯」に課せられた懲罰は、お決まりの便所掃除。 くすんだ高校生活が一層くすんでしまった。 でもピカピカになった便器は予想以上に美しく清々しい。 そう、やっている内に気が付いてしまったのだ「便所の哲学」に。 そうだ、どうせなら起こしてみよう、学校に「便所革命」を。
格付:B

どこかで家族 作:木皿泉(FMシアター)

多分、神様からのバチが当たったのだと思う。 あんなことを思ったからだ、こんなくそ面白くない場所、全部なくなれって。 まさか本当になくなってしまうなんて思っていなかった。 2020年夏。 なくなってしまったのは僕の故郷。そして家族の絆。 あれから9年になる。 久しぶりに会う「家族」にどんな顔をして会えばよいのだろう…
格付:A

夢みるゴシック それは常世のレクイエム 原作:木原敏江(青春アドベンチャー)

19世紀初頭のイギリスはロンドン。 レミントン家のポーリーンは孤児院育ちのお転婆令嬢。 そんなポーリーンを、当代きっての色男バイロン卿はブンブンうるさい「クマンバチ」と揶揄しながらも目が離せない。 ある日、ポーリーンにアルパグレンモアの領主、エドレッド・リッズデイルなる男性が近づいてきた。 生気のない黒い瞳と蝋人形に見える青白い美貌、そして赤すぎる唇。 折しも世間では体中の血を抜かれる奇怪な殺人が起きているというが…まさか吸血鬼? 今は中世ではない。 バイロン卿の好むゴシックロマン小説ではあるまいし、蒸気機関車が走ろうというこの時代にそんなことがありえるのだろうか。
格付:B

ひょうたんから‘午’ 作:藤井青銅ほか(青春アドベンチャー)

太陽系第三惑星は文明が未成熟だ。 この惑星の文明が銀河連邦に加盟できるくらいに成熟するまで、慎重に監視を続けなければならない。 そう、われわれは銀河連邦の監視員。 動物の姿をしているのは地球人の目を欺くためだ。 だから「にょろん」と言っていても蛇(巳)ではないし、「ひひーん」と言っていても馬(午)ではない。 化ける動物を変えて12年で1周の持ち回りで分担していたら、監視にうすうす気が付いた人類が「干支」などという制度を作ってしまったようだが、そもそもわれわれは動物ではない。宇宙人なのだ。 さて、今年も監視員の引き継ぎの時期がやってきた。 この星の中でも特にいい加減な「日本」という国になにか大きな変化があったようだ。 ついに銀河連邦に加盟できるような精神的成熟を遂げたのだろうか。 今年の監視員に聞いてみよう。
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