産後途中下車 作:池谷雅夫(FMシアター)

格付:B
  • 作品 : 産後途中下車
  • 番組 : FMシアター
  • 格付 : B-
  • 分類 : 家族
  • 初出 : 2014年10月25日
  • 回数 : 全1回(50分)
  • 作  : 池谷雅夫
  • 音楽 : 森悠也
  • 演出 : 宮本えり子
  • 主演 : 木村多江

こんなはずじゃなかった。
確かに産休前にはこういったわ。
「私は子育てが楽しみ。育休中は専業主婦、頑張るからね。ちゃんと良いママになってこの子に愛情を注ぎたいんだ。もちろん安夫の奥さんもしっかりやるわよ。」
でもあなただって言ってくれたじゃない。
「がんばり過ぎないで。洋子は頑張り屋だから仕事も家事もよくやっているけど。全部何でも一人でやろうとするからさ。僕もやるときはやるからさ、言ってよ。」
それなのに、靴下を洗濯かごに入れて欲しいと言うことになんでこんなに気を使わないといけないの。
確かに言ったわよ、「うちのことは私に任せて、お仕事頑張って。」って…
だけど。



本作品「産後途中下車」は2014年10月NHK-FMのラジオドラマ枠「FMシアター」で放送された作品です。
今回は、2020年5月GWの「FMシアター三昧」でNHK-R1(ラジオ第一)で再放送されたことを受けて紹介することとしました。

典型的FMシアター作品

テーマはいわゆる「産後クライシス」。
50分ワンテーマで家族の問題を扱っている典型的なFMシアター作品です。
ここまでの紹介を読むと「仲良し夫婦だったけど出産を機に意識のずれが明らかに。夫婦の危機になるが、何かが起きて結局円満に解決」みたいなストーリーを想像されるかもしれませんが…そのとおりです!
粗筋に特にひねりはなく、結末も予想どおり。
終盤の洋子とジョンイチローの、職場突撃イベントは実際にやられたら堪らんだろうなと思いますが、それ以外は特別な出来事は起きません。
正直、冒頭のとおり序盤では理解のありそうなセリフを言っていた割に、いくら何でも気が利かなすぎる夫がちょっとフィクションぽ過ぎる気もしますが、まあ、このくらいにしないとドラマにはなりませんしね。
その他、山口智充さんという歌えるタレントを主要キャストに据えていること存分に生かした音楽の多い作品になっていることは好印象です。
こういう時、ビートルズは多用しても嫌味なく仕上がりますね。
それにしてもなんで「レノン」じゃなくて「レオン」なんだろう。これでは本当にちょい悪おやじですよね…

豪華な出演陣

ただこの作品の最大のポイントはストーリーや演出というよりやはり有名俳優・タレントをそろえた出演陣なのではないでしょうか。
まず主役の尾野洋子(オノ・ヨーコ(笑))を演じたのは女優の木村多江さん。
本作品主演時点で43歳でしたが、6年前の2008年に母親になっており、シナリオに共感してのご参加とのこと。
また、夫の尾野安夫を演じた野間口徹さんは翌2015のFMシアター「レールバイク」でも準主役であったほか、青春アドベンチャーでも「七帝柔道記」や「あたふたオペラ『からめん』」に出演されています。
本作品ではいかにも野間口さんのルックスにあった気の弱い普通のサラリーマン役ですが、終盤の(公式ブログ(外部リンク)から推測するところ)へたくそながら恐らくご自身でやられたと思われる●●の熱演が、ある意味、とても印象的です。

キャラを生かした山口智充さん起用

そして本作品のキャストで忘れてならないのは、「イクメンDJ・ジョンイチロー」役の
お笑いタレント、「ぐっさん」こと山口智充さん。
アドリブ込みの演技だったそうで、山口さんの歌唱力?を生かした作品になっています。
FMシアターでのお笑いタレント起用というと「ほかの誰でもないアヤコ」のイモトアヤコさんなどが思い浮かびますが、NHK側も特にお笑いタレントさんについてはキャラクターにあわせて慎重に出演者を選んでいるように感じます。



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