【特集:青アド・ポーカー33】作品タイトルに「探偵」と入るラジオドラマ
推理ものあるいはサスペンスものの最重要のキャラクターといえば、「私立探偵」でしょう。
もちろん、一般人を主人公にする推理作品も多いですし、同じプロフェッショナルでも、警官を主人公とする警察ものや、軍人を主人公とするよりアクション寄りの作品もあります。
私立探偵という浪漫
そもそも推理ものにでてくるような「私立探偵」って本当に実在するのか?
実は相当程度、架空の存在のような気がしてならないのですが、少なくともミステリー作品では不可欠な存在。
青春アドベンチャー系のラジオドラマにおいても、わが国で最も有名な探偵である明智小五郎を始め多くの探偵が登場しています(明智小五郎を演じた俳優についてはこちらの記事をご覧ください)。
あまりに多いので登場する探偵の一覧を作るのは困難ですので、ここは作品タイトルに「探偵」と入る作品をまとめてご紹介したいと思います。
それではスタートです
例によってここに一覧にするのは当ブログで紹介した作品だけ。
以下の作品のほかにも、「名探偵をさがせ」(1979年・ふたりの部屋)があるはずなのですが、音源を持っていないません。
もしお聞かせいただける方がいらっしゃいましたら是非、ご連絡下さい。
(注:番組名の略称は、SA=青春アドベンチャー、SY=サウンド夢工房、AR=アドベンチャーロード、FA=FMアドベンチャー、HH=ふたりの部屋です。)
- 拝啓 名探偵殿(1979年・HH)
- 拝啓 名探偵殿 パート2(1980年・HH)
一世を風靡した「推理トリック本」のラジオドラマ化作品。
「出題編」→「インターミッション(音楽)」→「解決編」のワンクールが10分で終わるリズムの世は秀逸。
- 名探偵なんて怖くない(1985年・FA)
西村京太郎さん原作の古典ミステリパスティーシュもの。
明智小五郎のほか、エラリー・クイーン、メグレ元警部、エルキュール・ポワロが登場します。
- 妖怪博士と少年探偵団(1986年・AR)
- 宇宙怪人と少年探偵団(1989年・AR)
江戸川乱歩さんによる、明智小五郎と少年探偵団、そして怪人二十面相(=妖怪博士)が登場する子供向きのシリーズ。
青春アドベンチャーでは「黒蜥蜴」(2009年)など大人向きの乱歩作品もラジオドラマにしています。
- 少女探偵に明日はない(1988年・AR)
森脇道(もりわき・みち)さんによるジュブナイル作品のラジオドラマ化。
主演は当時のアイドルだった富田靖子さん。
相手役が塩沢兼人さんでした。
- 美味しんぼ探偵局(1988年・AR)
雁屋哲さん原作で、同じ原作者の「美味しんぼ」と似たタイトルですが直接のつながりはありません。
ミステリーというよりどちらかというとグルメもの。
- ぼくら落ちこぼれ探偵団(1989年・AR)
宗田理さん原作なので一見「ぼくらシリーズ」に見えますが、独立した作品です。
- アルバイト探偵(1989年・AR)
- 女王陛下のアルバイト探偵(1989年・AR)
「新宿鮫」で大ヒットを飛ばす前の大沢在昌さん原作作品。
もちろんハードボイルですが、主人公が少年なので少々ソフト路線ではあります。
- 春休み少年探偵団(1993年・SA)
宗田理さん原作で、少年が主人公のジュブナイル作品が原作。
ただ先生(=大人)も結構、活躍する。
宗田理さん原作作品は「ぼくらの七日間戦争」(1985年・アドベンチャーロード)もラジオドラマ化されている。
- 笑う世紀末探偵1999年・SA)
こちらは「ミステリーとコメディのハイブリッド」…というか単なるコメディ?
藤井青銅さんのオリジナル脚本で、他の「笑うシリーズ」とは異なり長編。
風刺色は若干抑え気味だが、替え歌は楽しめる。
- 探偵セピア(2001年・SA)
短編オムニバス作品「5DROPS」の中の1作。
内容は曖昧で難しい。
- 放課後はミステリーとともに『探偵部への挑戦状』(2014年・SA)
2011年の「放課後はミステリーとともに」に続く東川篤哉さん原作の人気シリーズの第2弾。
朝倉あきさんの声に癒される。
今時流行らない?
こうしてみると20世紀の作品が大部分ですね。
「放課後はミステリーとともに」の中のセリフでもありましたが、今時、本格ミステリーは流行らないのかもしれません。
■シリーズ「青アドポーカー」
作品間の緩やかな繋がりを楽しむこの企画。
その他の記事の一覧はこちらです。
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