格付:A

四日間家族 原作:川瀬七緒(青春アドベンチャー)

暗く湿っぽく、機械油やタバコの匂いがしみ込んだオンボロのバン。 車内は赤いガムテープで内側からしっかりと目張りされた。 そう、ここが私たち4人の人生の最後となる場所だ。 鉄工所を倒産させた中年男性・長谷部康夫、コロナ禍で追い込まれたスナックのママ・寺内千代子、陰気な高校生・丹波陸斗、そして今は「坂崎夏美」と名乗っている私。 お互いの素性も事情も知らないわたしたち4人。だが集まった目的だけは一致している。それは自分たちの人生の終焉、 しかし、誰一人いないはずの暗い山中に突然ひとりの女が現れたことにより私たちの運命は変わった。正確にはひとりの女とひとりの赤ん坊によって。 始まったのは4人の終焉の物語ではなく、4人の新しい人生の始まりの物語だったのだ。
ゆるゆるつながり

江戸川乱歩賞を受賞者の小説を原作とする青春アドベンチャー

青春アドベンチャーで2024年10月に放送される「四日間家族」は川瀬七緒さん原作、三上幸四郎さん脚色のオーディオドラマです。実は川瀬七緒さんは2011年「よろずのことに気をつけよ」で第56回江戸川乱歩賞を受賞しており、一方、三上幸四郎さんも2023年「蒼天の鳥」で第69回江戸川乱歩賞を受賞されており、なんと江戸川乱歩賞受賞コンビの作品ということになります。
格付:B

新釈・遠野物語 原作:井上ひさし(青春アドベンチャー)

東京の大学を休学して故郷・遠野に帰ってきたボク、山之上ひさし。 特別養護老人ホームの臨時職員として働き始めたが、そこでもなかなかうまくいかず、先輩の美桜(みお)さんから叱責を受ける日々。 役に立ちたいという一心のボクは、近所でトランペットを演奏する不思議な老人、犬伏さんから気化された遠野の昔話を特養ですることを思いつくが…
格付:B

星のスケッチブック 作:田窪泉ほか(青春アドベンチャー)

脚本家共作のオムニバス作品「星のスケッチブック」。 2024年の青春アドベンチャーはこの「星のスケッチブック」でスケッチブックシリーズが3作品も制作されることになりました。 2023年のオムニバス作品が「ふれるストーリーボックス」、「とけるストリーボックス」とストーリーボックスシリーズだったのに対し今年はなぜスケッチブックなのか。 単に演出家さんの都合(両シリーズは主導している演出家が違う)なのでしょうか?よくわかりません。
格付:A

ロゼットの朝 作:飯野陽子(FMシアター)

3人だけの職場、社史編纂係。 役職から外れ子会社への出向という身分。 職場も東京から高速で1時間ほどかかる旧物流倉庫内のプレハブ事務所。 つまり左遷だ。 しかし仕事は仕事。 どんな仕事でもきちんと成果を出さないといけない。この2人とともに。
格付:AA

コクハラ 作:小峰貴之(FMシアター)

水島さんはボクの初めての部下だ。 仕事はまじめで丁寧。ミスをしてもちゃんと謝ることができる。 ボクの意見に流されずきちんと自分の意見も持っているし、相手へのフォローも忘れない。 一言で言って「可愛い部下」だ。可愛い… 可愛い? あれ?俺、さっきから「可愛い」しか考えてなくないか? うすうす感じてたけど、これ、そうだよな?やっぱ、そうだよな…
オムニバス作品等の一覧

オムニバスドラマ「スケッチブックシリーズ」の一覧

「ストーリーボックス」シリーズと並ぶ現在の「青春アドベンチャー」のオムニバスドラマシリーズ(1話15分完結・オリジナル脚本)である「スケッチブックシリーズ」の一覧です。
格付:C

リニューアル 作:黒瀬ゆか(青春アドベンチャー)

西暦2224年。 環境汚染と感染症の蔓延により地球は人類が住むのに適さない星となりつつあり、人類全体もまた衰退への道をたどっていた。 生物学者のタロウはそんな世の中に嫌気がさし自暴自棄な生活をしていたが、妻のハナコは感染症を克服する手掛かりを求めて精力的に活動を続けていた。 そして遂にハナコはアマゾンのジャングルで宿主を再生することができるリニューアルという寄生植物を発見する。 しかし同時に不治の病に侵されてしまのだった。
格付:B

レンタル・メモリアル 作:大橋泰彦(FMシアター)

佐藤啓子と鈴木正夫は結婚直前のカップル。 しかし啓子はマリッジブルー気味。 今回が念願の仲人100組目となる田辺部長夫妻はやる気満々だが、啓子からすると、人に話すような馴れ初めもないし、自慢できるようなプロポーズもないままではどうしても結婚できない。 そこで啓子はこういう時に助けになってくれるという「レンタル・メモリアル」という会社を呼び出す。 この会社から「思い出」をレンタルして馴れ初めを演出したいというのだ。
格付:A

あたふたオペラ きんつば姫とリゴレ糖 作:萩田頌豊与(青春アドベンチャー)

江戸の和菓子屋・富嶺堂(ふれいどう)の若旦那は店の唯一の商品である「きんつば」の売れ行きを占うために占い師のもとを訪れる。 占い師の指示により、怪しい甘味料・リゴレ糖をきんつばの原料に使うとともに、きんつばを宣伝してもらうために人気芸妓・美折太夫(びおれたゆう)のもとを訪れる富嶺堂の若旦那。 しかし、美折太夫はすでに別の和菓子屋・鳥羽万の宣伝担当であり、自分の店「吉原」に鳥羽万の最中を供していたのだ。
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