空想博覧会 作:後藤ひろひと(FMシアター)

格付:B
  • 作品 : 空想博覧会
  • 番組 : FMシアター
  • 格付 : B
  • 分類 : 多ジャンル(その他)
  • 初出 : 2023年11月11日
  • 回数 : 全1回(50分)
  • 作  : 後藤ひろひと
  • 演出 : 松浦禎久
  • 主演 : 丘みどり、高木稟、山崎樹範

ようこそ、この「空想博覧会」へ。
私が作家の後藤ひろひとです。
この世の中で最も自由なもの、それは空想です。
様々な場所で様々な人から聞き集めた空想のコレクションを私の手でラジオドラマにしてみました。
本日はそんなコレクションのうち3つの空想を聞いて頂きましょう。
どれも現実とは思えない、それでいていつあなたに起こるかもわからない不思議な出来事ばかりです。
この世の中で最も自由なもの、それは空想です。

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本作品「空想博覧会」はNHK-FMのFMシアターで放送されたオーディオドラマです。
本作品の最大の特徴はオムニバス形式であること。
1話15分程度のショートドラマ3本「ドラム式」・「ふわふわ」・「金沢くんの大成功」が、間をつなぐ短めのトークとともにFMシアター50分の枠の中に納まる形式の作品です。

FMシアターでは珍しい

FMシアターではオムニバス形式は激レアなのですが、NHK-FMのもうひとつのオーディオドラマ番組である青春アドベンチャーでは毎年のように制作されています。
そういえば本作品のタイトル「空想博覧会」は青春アドベンチャーのオリジナルオムニバス脚本シリーズである「不思議屋シリーズ」の作品(不思議屋百貨店とか不思議屋図書館とか)にどこか似通っていますね。

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脚本は後藤ひろひとさん

ただ青春アドベンチャーのオムニバス作品の多くが脚本家の競作であるのに対して、本作品では3話とも劇作家・後藤ひろひとさんおひとりの作品。
後藤ひろひとさんは2000年前後に「F001~白浜エネルギー作戦」や「スチーム◆パンクラクチオン」といったFMシアターにしては娯楽色の強い作品を書かれています。
本作品もFMシアターにしてはかなりライトで気楽に聞ける作品になっています。

各回の内容一覧

本作品に収録されている3話の概要は以下のとおりです。
いずれもライトなファンタジーですが空想番号003のみ別ジャンルを当てた方がよいかなと思い、本作品全体のジャンルは「多ジャンル(その他)」としています。

空想番号001「ドラム式」

  • 格付 : B
  • 分類 : 幻想(日本/ライト)
  • 主演 : 丘みどり
  • 概要 : レストランのバイトの面接に来たアフロヘアの女性。髪型の理由を聞かれた彼女はなぜかコインランドリーの話を始めた…
  • 一言 : う~ん。本当に「不思議屋シリーズ」にありそうな「少し(S)不思議(F)」系の話。ただ聴取後感は悪くない。

空想番号002「ふわふわ」

  • 格付 : B
  • 分類 : 幻想(日本/ライト)
  • 主演 : 高木稟
  • 概要 : あるローカルFM局で放送された奇妙なドキュメンタリー番組。不破という失踪した男が遺した留守録のメッセージとは?
  • 一言 : 後藤ひろひとさんが某所で聴いたドキュメンタリーの録音をそのまま流したという設定。ちょっとホラー風味。

空想番号003 「金沢くんの大成功」

  • 格付 : B-
  • 分類 : タイムトラベル
  • 主演 : 山崎樹範
  • 概要 : 人生で苦労した覚えがない男・山野。ある日、彼の家を昔の同級生・金沢が訪ねてくるが彼はなぜか著しく老けた姿をしていた。
  • 一言 : あまりに普通のタイムトラベルオチに拍子抜け。序章で終わってしまったように感じる作品。

主演者について

各話の主演は上記のとおり、丘みどりさん、高木稟さん、山崎樹範さんのお三方。
公式HPでは高木さんのみ2段目(全体の4番目)に紹介されているのがちょっとお気の毒です。
なお丘みどりさんは元アイドルの演歌歌手の方。
この記事の公開後になる2026年10月に初の主演映画「演歌の坂道」が公開予定ですが、この作品が制作された2023年時点では役者としての経験はごくわずかだったはず。
その割に違和感のない演技ではあるのですが、本作品で主演起用されたきっかけが何だったのか知りたいところですね。

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山崎和佳奈さんのご冥福をお祈り申し上げます

その他、脚本家の後藤ひろひとさん自体が全体の案内役を務めるほか、多田野曜平さん、松浦佐知子さん、山崎和佳奈さん、山下禎啓さん、丸川敬之さんが脇を固めます。
実は主演のお三方は主演作以外には出演されないので助演の方の方がむしろ出番は多かったりもします。
なお、本記事を公開する8月上旬は青春アドベンチャーの夏期放送休止期間。
この時期にあえて本作品を紹介したのは本作品に助演されている山崎和佳奈さんを偲んで、という側面もあります。
2026年4月に61歳で亡くなられた山崎和佳奈さんですが、本作品でも出番は少ないのですがとても61歳とは思えないお声を披露されています。

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最後に一言だけ

最後に余計なことだとは思うのですが…
「鬼と子供の友情を描いた作品」ってそのテーマを聞いただけでもつまらないとわかるようなものですかね?
いやまあ笑いをとるためのセリフだとは思うのですが、どうしても気になってしまいました。

コメント

  1. 匿名希望 より:

    この作品は実際私が聞き始める前の作品のため、内容を知れるのはありがたいです。
    空想博覧会2では3つのパートに別れているのは同じですが、主役も出演者によっては他の
    作品にも出演者にしており若干異なるようですね。
    しかし、脇を固める出演者は山崎 和佳奈さん以外は演出の松浦さんが実際に劇を見に行って
    選んだ方がほとんどらしいです。(山崎 和佳奈さんは松浦さんの大学時代のサークルの
    同級生らしいです)空想博覧会2同様、助演の方々が大活躍ですね。
    内容は評から想像すると、FMシアターらしくない松浦さん演出らしいドタバタ劇で
    劇団の方で脇を固めた意図がよくわかります。
    松浦さんの演出のドラマで山崎 和佳奈さんの独特の声をもう聞けないと考えると残念です。

    • Hirokazu Hirokazu より:

      匿名希望さま

      コメントありがとうございます。
      山崎和佳奈さん、松浦Dの同級生なんですね。
      ご教示ありがとうございます。
      実は「2」の記事も準備が済んでいます(今週末公開予定)。
      個人的には「2」の方が好きです。
      特に「応答せよ」が。まあかなりベタ作品ですが。

      • 匿名希望 より:

        空想博覧会2の記事を期待しています。

        私はFMシアターは聞き逃し配信で聞いていますが、空想番号002までで笑い転げてしまい、生で聞かなくてよかったと思いました。生で聞いたら、たぶん寝られませんでした。
        空想番号003は大爆笑かと思いきや意外としんみりと終わります。
        空想博覧会2は山崎 和佳奈さんは3話全てに登場し、大活躍です。
        特に空想番号003では山崎さんと同じく子供の声の名人の大手 忍さんとの
        やりとりが楽しく、やりすぎだろと思ったくらいです。
        結果的に、このやりとりが山崎 和佳奈さんのFMシアター及び青春アドベンチャーの
        最後の出演になりました。あの清潔感のある可憐な声がもう聞けないと考えると
        寂しいです。
        余計なお世話ですが、松浦さんは最近の演出作品では「かがみ池のからくり」以外の
        全てで山崎 和佳奈さんを起用していたと思います。今後どうされるのか気になります。 

        • Hirokazu Hirokazu より:

          匿名希望さま

          コメントありがとうございます。
          山﨑さん、61歳でしたからね。
          さすがに早すぎます。
          最後まで61歳とは思えない声でしたし。
          合掌。

      • 匿名希望 より:

        追記

        003「応答せよ」は私も好きです。
        なんと言っても、回想シーンの山崎 和佳奈さんと大手 忍さんのやりとりが楽しく、
        それを野間口 徹さんがしっとりまとめ、印象的です。
        先の2話が爆笑する内容なだけに目立ちます。

        しかし、大手 忍さんは、青春アドベンチャーの「河童の記憶」のサーチャのようにほろ苦いシーンが印象的で、今回も大手 忍さんの登場の段階ではハッピーではなかったです。

        今回は演出の松浦さんが主演の野間口 徹さんを意識していたらしいし、また、富田 
        靖子さんも共演したかったらしいので、随分やりやすかったのではないでしょうか。

        • Hirokazu Hirokazu より:

          匿名希望さま

          コメントありがとうございます。
          記事公開しました。
          改めて読んでみると匿名希望さんと同じような内容ですね。
          「応答せよ」は野間口さんの魅力である普通の人「らしさ」が素晴らしく効いています。
          よく考えると本当の普通の人とは違うのですけどね。
          まあたまにはしんみりするのもよいのではないでしょうか。

          • 匿名希望 より:

            しつこくすみません。
            管理人さんの記事はいつもながら非常に的確でまとをえていると思います。

            野間口 徹さんは普通の人に見えて、地味な感じもたまにしますが、今回は
            そのおかげで作品が非常に印象的になりました。

            やはり、魅力的な作品を的確な配役で盛り上げた気がします。

          • Hirokazu Hirokazu より:

            匿名希望さま

            コメントありがとうございます。
            またおほめ頂き大変恐縮です。口幅ったい言い方ですが、感性が似ているのかもしれませんね。
            ただ個人的にはXとかで私と全然違うこと感想をみることもしばしばです。
            だからこそ、もっと違う人の意見を聞きたいと思い毎年年末にアンケートをしております。
            是非ご参加頂けましたら幸いです。

          • 匿名希望 より:

            青春アドベンチャーを毎日聞き始めた2年前から、アンケート・人気投票には
            参加させていただいています。
            いろんな意見があることがわかり、非常に参考になります。

            いつも苦労されていると思います。
            頭が下がります。
            今年もよろしくお願いします。 

          • Hirokazu Hirokazu より:

            匿名希望さま

            コメントありがとうございます。
            正直なところ結構面倒くさいのですが…
            自分自身が楽しんでいるので今年もやると思います。
            よろしくお願いいたします。

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