魚の恋の物語 作:五見(カフェテラスのふたり)

格付:C
  • 作品 : 魚の恋の物語
  • 番組 : カフェテラスのふたり
  • 格付 : C+
  • 分類 : 恋愛
  • 初出 : 1985年11月18日~11月22日
  • 回数 : 全5回(各回10分)
  • 作  : 五見
  • 演出 : 大江宣夫
  • 主演 : 五見

わたし、魚。本当に、魚。人間の波に身を任せて、街を泳ぐ魚。
あなたとの最後の旅を終え、私とあなたは普通のOLと上司になった。
魚はフラれるのは慣れている。
もう恋なんてしない…つもり。


本作品「魚の恋の物語」はNHK-FMの「カフェテラスのふたり」にて放送されたラジオドラマなんですが…
わからない!とにかくわからない!
なにがわからないってとにかく何もかもわからない。

出演者がわからない

まず、作者とされている「五見」(いつみ)さんがどういう方かわからない。
演者としても出演されているため、声から女性であることはわかりますし、出演者を兼ねるということは舞台演劇をなさっている方なのかもしれませんが、検索しても全く出てきません。
その他の出演者である安達晴香さん、高下初さん、家久静恵さん、辰田学さん、田内和代さん、橋本抹子さんなどもほとんど情報なし。
本作品はNHK松本局の制作なので恐らく松本の方々だと思うのですが…

ストーリーはわかる

わからないといえば作品内容もわからない。
いえストーリー自体は単純です。
第1回で不倫関係に終止符を打つ“私(=魚)”。
第2回はアマチュア無線、第3回は恋占いなどに絡めて、「私」の知り合いが「私」を慰めるため?に恋の話をする。
そして第5回で再び「私」に新しい恋が訪れる形。

なぜ魚かわからない

ただ、なぜ私が魚なのかがよくわからない。
冒頭の紹介文のとおり作中ではしつこく「私は魚である」と繰り返すのですがこれはあくまで比喩表現。
人の行動を魚の生態に掛けている訳ですが、各回、引き合いに出される深海魚や、性転換する魚の話が暗喩として機能しているのかよくわからない。
結果として割と陳腐で下世話な恋の話が続くだけになってしまっているようにも感じました。

番組名もわからない

ついでにいうと第1回の冒頭でだけ番組名を「カフェテラスのふたり」ではなく「ふたりのカフェテラス」というのもよくわからない。
何か意図があったのでしょうか?

影に住む

ただ個人的には第3回の「人の影に住んでいる男」「影に住んでいる女」という要素の幻想性には心惹かれました。
何とも不思議で詩的な話です。
本作品の格付けの“+”分はこの第3回に対する評価です。

こんな記事ですみません

という訳でこのブログ史上、おそらく最も内容のないこの記事はこの辺で終わることにします。
もしこの作品が今の時代のものであればネットで検索すれば何らか出てくるのでしょうが、流石に1980年代の細かい情報はネットにも残っていないようです。
もしもこの作品について詳しい方がいらっしゃいましたら是非ご教示ください。


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