双子島の秘密 作:原田裕文(青春アドベンチャー)
平家の落人の里とされる蓮花島(はすはな・じま)と、それを監視するために源氏方が住み着いたとされる晴友島(はるとも・じま)。
しかし現代では、両島を併せても人口は数百人の過疎の島。
過去の因縁はともかく、二つの島の住民たちは協力して、両島を結ぶ海上にある一二三神社(ひふみ・じんじゃ)を守って平和に暮らしていた。
中学生の少女・四ノ宮かれんは、蓮花島に伝わる伝説上の姫君・蓮花姫の子孫とされる四ノ宮家の跡取り娘。
10年前に謎の失踪をした父親のことを気に掛けつつも、母とふたり、四ノ宮家を守って元気に暮らしていた。
今年は10年に一度の一二三神社の大祭の年。
今回は母に変わってかれんが神楽を舞うことになる。
準備は着々と進んでいたのだが、祭りの安全を願う儀式の際にハプニングが起こる。
そして思いもよらない人間たちが島に集まり始める。