格付別一覧

格付:B

これは、私の落とし噺 作:本田誠人(FMシアター)

「母さん落語する。やってもいい?」母が突然、落語家になりたいと言い出した。若かりしあのころの夢にもう一度挑戦したいというのはわかる。若いころオードリー・ヘップバーンに憧れていたのもわかる。でも、なぜ落語?恥ずかしい、絶対やめて欲しい…って言いたかったけど。いつからだろう、相手の顔色を窺って感情を表に出さなくなったのは。目立つな、騒ぐな、叩かれるな。それが私の絶対条件、3箇条。
格付:A

かがみ池のからくり 作:松村武(青春アドベンチャー)

30目前の売れない歴史ライター・能垣拓郎(のうがきたくろう)と、サブカル好きの女子大生・鳥留つむぎ(とりとめ・つむぎ)が向かったのは「かがみ池」。拓郎には微妙なパワースポットにしか見えないが、つむぎがいうには「知る人は知る聖地」らしい。かがみ池の水面をのぞき込むと、何者かの呪いによって陰で操られている人はその陰の主が水面に映る。さらに、その水面に何も映らない場合は…とのことなのだが。もちろん拓郎はこの与太話を信じてここまで来たわけではない。旅雑誌の取材で訪れた祭りで出会った鳥留つむぎという可愛い女の子との距離を縮めたかっただけなのだ。しかし、彼らはそこで歴史ライターでもサブカル好きでも予想もできないような出来事に巻き込まれることになる。物語の始まりは平成バブルがはじけて間もないころ。パフィーの「サーキットの娘」が流行っていた1990年代後半のことである。
格付:B

ぼくらの七日間戦争 原作:宗田理(アドベンチャーロード)

7月20日、中学1年1学期の修了式の日。クラスの男子全員21名が学校から帰ってこなかった。親や教師が集団誘拐かと大騒ぎをする中、「午後7時からFM放送を行う。ダイアルを88MHzにあわせろ。」という不審な電話がかかってくる。大人たちが慌ててラジオのダイアルをあわせると、アントニオ猪木の入場テーマ「炎のファイター」に合わせて放送が始まった。「皆さん、こんばんは。ただいまより解放区放送をお届けします。センコーの説教も親父の小言もお袋の愚痴も今日は休みだぜ。テストも宿題もついでに塾も今日は休みだぜ。それからテレビも漫画もおやつもビタミン剤も今日は休みだぜ。休んで何をするかって?…」
格付:AA

十二人の手紙 原作:井上ひさし(ふたりの部屋)

本作品「十二人の手紙」は井上ひさしさんの同名のオムニバス小説を原作とするラジオドラマです。大衆小説、SFからファンタジーそして戯曲まで井上ひさしさんといえば戦後日本を代表する作家、脚本家のおひとり。直木賞(大衆小説)、日本SF大賞(SF小説)、岸田國士戯曲賞(戯曲)をすべて受賞しているのって井上ひさしさんくらいではないでしょうか。
格付:AAA

六人の嘘つきな大学生 原作:浅倉秋成(青春アドベンチャー)

僕たちは理想のチームになれた…はずだった。今を時めくIT企業スピラリンクスの最終選考。僕たち6人の就活生に課せられたのはグループディスカッションだった。幸い選考日までには時間がある。しかもこれは落とすための選考ではない。お互いを理解し、短所を補い、長所を生かしあう。良いディスカッションをして会社をうならせて全員内定。5,000人から選ばれたこの精鋭6名ならそれができるはずだ。その確信はスピラの方針変更で採用が1名のみとなり、グループディスカッションがその1名をお互いで選ぶ場となってしまっても変わらなかった。フェアな議論で全員が納得できる1名を選び出す。そのためのルールも合意することができた。こんな状況でさえ僕たちは協力し合うことができる。僕たちは理想のチームになれたはずだったのだ…
格付:A

柳生非情剣 原作:隆慶一郎(青春アドベンチャー)

織豊政権下で没落し領主としての地位を失った柳生一族。剣に没頭し兵法家として狭い世界での名声に甘んじる父・石舟斎の態度が、宗矩には我慢できない。失った領土を取り戻してこその剣ではないのか。敢えて柳生庄を離れ、広い世界で剣の腕を磨きながらついに得た立身出世のチャンス。2代将軍・徳川秀忠の兵法(剣術)指南役。その実態は政権を守るための裏の仕事をこなす汚れ役。しかし宗矩はこの機会を逃さない。必ずや江戸に柳生新陰流ありと、その名を全国に轟かせてみせる。そして領地を取り戻し最後には大名の座に上り詰めるのだ。
格付:A

うつ病九段 原作:仙崎学(FMシアター)

頭がぼやっとする。覚えられない。考えられない。一体どうなっちまったんだ、俺の頭は。小学5年のときに奨励会に入会。俺のあだ名は「天才」だった。以来、将棋一筋。そんな俺が将棋を打てない。心配した妻が呼んだ精神科医の兄貴が俺の顔を一目見るなり言った。「学…。どうしたんだ。いつからこんな状態だ。」2017年8月。俺は本格的におかしくなっていた。
格付:B

世界から猫が消えたなら 原作:川村元気(FMシアター)

突然世界がひっくり返り目の前が真っ暗になった。脳腫瘍。いつ死んでもおかしくないらしい。絶望の中、目を覚ますと目の前に“僕”がいた。正確には顔が僕そっくりで派手なアロハを着たハイテンション男。彼は言う「私、あなたを助けに来たんです~この世界からひとつだけ何かを消す、その代わりあなたは一日の命を得る。簡単でしょ?うまくやれば永遠の命を手に入れられますよ~」そう彼は“悪魔”なのだ。
格付:B

世界から歌が消える前に 作:今井雅子(青春アドベンチャー)

私の名前はペイトン・ジョイス。かつては100万人のフォロワーがいる歌い手だったけど、ライブ配信の度に視聴者数が減っていくプレッシャーに耐え切れず活動を停止。今は、私を追い落としたデゼール・プロジェクのデリバリースタッフとして働いている。私だけじゃない。食事や歌、映画から何から何まで、今はデゼール・プロジェクのプロダクツが世界を席巻している。合い言葉は「もう迷わない、悩まない」「みんなと同じなら間違えない」。でも、歌を口ずさんでいる私を見て、ある子どもが発した言葉に私は衝撃を受けた。「ねえ、それなあに?今のが歌?人間も歌うの?」
格付:B

ロビン・フッドの冒険 原作:ハワード・パイル(青春アドベンチャー)

12世紀後半、ヘンリー2世の時代。ノッチンガムに近いシャーウッドの森にひとりの男がやってきた。彼の名はロビン。森役人といざこざを起こし故郷にいられなくなった彼は、森に住むお尋ね者の集団に仲間入りしようと思ってやってきたのだ。これが後の世で「シャーウッドの森」という言葉だけで想起される黄金時代、「梁山泊」と並び称されるアウトローたちの自由の楽園の始まりだったのだ。
タイトルとURLをコピーしました