格付別一覧

格付:B

摩耶ぎつね 作:山本昌子(FMシアター)

狐族の姫君“摩耶ぎつね”は、人間の娘に化けることを願った。行者堂に狐の嫁入り行列の屏風絵を描いた絵師に近づき、敵討ちをするためだ。絵に描かれていた狐は、行方不明の母狐そっくりだった。あの絵師は母狐を捕まえてモデルにしたに違いない。そしてその後、母狐は…しかし、狐の巫女が摩耶ぎつねに出した人間に化けるための条件は、冬が来る半年後までに敵討ちを果たすこと。それができなければ命が終わる。母狐の仇を討てるなら構わないと条件を飲んだ摩耶ぎつねだったが。
格付:B

かおる、ストーリーボックス 作:美野洋平ほか(青春アドベンチャー)

全5話で構成されるオリジナル脚本のオムニバスオーディオドラマ。2019年「夜のストーリーボックス」、2020年の「ストーリーボックス ザ・トーキョー」に続くストーリーボックスシリーズの第3弾として2022年5月に放送された作品がこの「かおる、ストーリーボックス」です。この作品から公式ホームページでもストーリーボックスシリーズという言葉が使われるようになりました。
格付:AA

背中あわせのハート・ブレイク 原作:小林信彦(サウンド夢工房)

終戦から4年、カルチャーギャップに戸惑っている大人たちを尻目に、俺は文京区の高台にある高校でどっぷりアメリカに浸る青春を謳歌していた。同級生の3分の2は東大を受験する学校で、俺は早々に東大受験を放棄。将来は趣味に生きることを決めていた。クラブ活動は映画研究会。とりあえずの目標は校庭に部室をつくっちまうことだ。
格付:C

四捨五入殺人事件 原作:井上ひさし(青春アドベンチャー)

僕、若手作家の藤川武臣は編集者の荒木さんから東北・五ツ郷市へ講演に行って欲しいとの依頼を受ける。というのも文壇の大御所・石上克二が一緒に講演をするというのだ。石上は文朝文学賞の選考委員をしている。文学賞が欲しければ今のうちに親しくなった方がいいとのことなのだが、何のことはない、体よくわがままオヤジのお世話係を押し付けられた格好だ。初めての講演と石上先生のお世話で神経をすり減らした僕は、講演終了後ようやく観光課の用意した宿、インターネットも使えない山奥の鬼哭(おになき)温泉郷に辿り着いた。しかし、そこで僕を待っていたのは暴風雨による橋の決壊、集落の孤立、そして殺人事件だった。
格付:B

ニューネッシー殺人事件 原作:嵯峨島昭(アドベンチャーロード)

1977年4月、日本の漁船がニュージーランド沖合で引き揚げた謎の生物の死体は「ニューネッシー」と呼ばれた。その姿が太古に滅んだ首長竜あるいはその子孫と噂されるネス湖の怪獣に酷似していたからだ。しかし、時ならぬニューネッシーブームは数日で収束。ニューネッシーはウバザメの死体が腐乱したものとされてしまった。わずか数日で、だ。「わが社の総力を挙げて世紀のスクープに体当たりだ!」と息巻いていた出版社もすぐに別の事件を追い出した。日本のマスコミのムード一辺倒の報道姿勢はけしからん。ひとりだけでもニューネッシーを追い続けてやると息巻いたルポライターの本間だが、彼の前に予想もしなかった出来事が次々と起こり始めた。
格付:B

オールに願いを 作:荒井修子(FMシアター)

切っ掛けは高校2年になったばかりの春、母の再婚相手・雄吾から届けるように頼まれた一篇の紙片だった。届け先は柿木漁港のペーロンチームの事務所。そこでペーロンのメンバーになることを頼まれた若葉は断れずに引き受けてしまう。何をやっても変わらない。変わらないから何もしない。そんな逃げと諦めに慣れていた若葉を変える出来事の、それが始まりだった。
格付:C

仮想郵便局 作:詩森ろば(FMシアター)

小さいころから私は引っ込み思案だった。でもお話を声に出して読むのは好き。だから地元のラジオ局「桜島ラジオ」に就職できたのは願ってもないことだった。しかも前任者の急な降板で人気番組「仮想郵便局」のパーソナリティーの座が回って来るなんて。「仮想郵便局」は誰かの出した手紙に、別の誰かの出した手紙をマッチングして返信として読み上げる人気番組。でも最初の放送で気持ちが入り過ぎて大失敗をしてしまった。どうしよう。落ち込む私にディレクターが見せたのは1通の手紙。終戦直前、地元にあった特攻隊基地から飛び立った恋人にあてに、ある女性が出した手紙だという。どうしよう、こんな人の人生を背負うような手紙に返信するに足る手紙なんて見つけられるのだろうか。
格付:B

カナコと加奈子のやり直し 原作:額賀澪(青春アドベンチャー)

高校三年の1月、教師を目指していた俺は教室のベランダで目の前を真っ逆さまに女子生徒が落ちていくのを見た。あれから10年、俺は母校で教鞭をとっている。だが、あの頃の情熱はいつしかなくなっていた。「教師に言って欲しいこと、して欲しいこと」を上手に演じているだけ。虚無。それが今の俺だ。しかし、ある日、俺はあの時死んだ女子生徒 -石井加奈子- の伝説を知る。石井加奈子は幽霊となって夜、校舎を徘徊しているというのだ。そしてその出会いは突然訪れた。「ぱんぱかぱーん!おめでとうございます。菅野先生はめでたくイシイカナコの『人生やり直し事業』の対象者に選ばれましたぁ!」
格付:AAA

はるかぜ、氷をとく 作:渡辺あや(FMシアター)

あの時の姉の選択を自分は受け入れられてると思っていた。本当は私は姉を恨み続けてきてしまったのかもしれない。 ~麻子スピッツの『田舎の生活』が聞けなくなったのは震災の後だ。ふと、失われているのは恋ではなく、街であるように聞えた。 ~祐実祐実おばちゃんはいわゆる自主避難っていう選択をしたんだなって理解できるようになったのはその後しばらくしてウチが中学生くらいになってからのことだ。もしかしたらあのふたりはそのことがお互いずうっと引っ掛かっているんじゃないかと思う。 ~こなみ
格付:B

鷗外 青春診療録控 千住に吹く風 原作:山崎光夫(青春アドベンチャー)

小説・詩・戯曲など自ら文学史に残る多くの著作を残した一方、積極的に啓蒙活動を行い多くの後進を見出した日本近代文学の祖のひとり。あるいは陸軍の軍医として主要なポストを歴任し、最後には軍医総監(中将相当)にまで昇りつめた謹厳な軍官僚。しかし、その男、森鷗外にも青春時代はあった。小説「舞姫」へと昇華されたドイツ留学中の出来事?いやいや鷗外は留学前に“若先生”として父の医院を手伝っていた時代があるのだ。この物語は、まだ何者でもなかった若き“森林太郎”の町医者としての日々の記録である。
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